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有名な作品。とにかく「すごい」、さすがです。
まず、比喩の仕方がすごく個性的で、おもしろかったです。
主人公ハツの気だるい世界がリアルでした。
曖昧(?)なラストもマッチしてて、本当に素敵です。
「恋」と呼ばない「多分恋」、な感じ(どんなだよ。が素敵でした-
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数年前の芥川賞受賞作。
表現がとっても素直で、悪く言えばやや浅い感じがする。
まだまだ青いなー、って思ったけどこれはこれで新鮮で良い。
読むのに1時間もかからない薄さ。
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こんな背中、男の僕でも蹴りたい。
でも、僕とは違う気持ちで、彼女は蹴ったんだと思います。
背中も蹴ったけど、それとはまた別の何かを、蹴ったんだと思います。
どことなく、現代の若者の不安定なアイデンティティのようなものが浮き出ているような気がするのは僕だけでしょうか。
こんな感じのテイストのお話、結構好きです。
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騒がれてるから読んだ、けどよく理解できない内容だった。また数年後に読んだら理解できるかもしれないです。
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なんだろう、この感じ。友情とも恋愛とも似つかわしくない、にな川とハツの関係。というよりも、ほとんどハツからの一方的な関係。。。実は、斉藤美奈子さんの解説を読んでみてからその奥深さを感じた部分も多分にあった(けっして綿矢さんの文章が悪いわけでなく、僕の読解力不足で)。
思春期の見えない(常人なら見ようとしない?)ツボを押すような作品!
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文庫化されたら絶対に買おうと思っていた作品。
ついに文庫化されました。買いました。
127万部も売れたらしい。
著者の彼女は俺の一個上で、同じ大学。
そういう意味でも注目していた作家の芥川賞受賞作品。ワクワクしながら読み始めたが、なかなか良かった。どうやら彼女には才能があるようだ。
近作はその才能が迸っている。
出だし。
「さびしさは鳴る。」
ここだけで感じた。
斉藤美奈子がなかなかの解説を書いていた。
この小説の主人公二人の「痛い高校生」は青春小説世界そのものを「蹴る」ことにすら成功していると。
そして青春とは潔癖であり、読者の共感すらも拒絶するほど潔癖であると。
そういう意味でこの小説は新しい青春小説であり、革命とも言えるのではないか。
『インストール』も読んでみようかな。
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高校入試(私立)で出てきました。
たったあれだけの文書で一体どうやって「にな川」の気持ちを表現出来ましょう。
後で読み返した一冊です。うん、高校生の視点で描かれていますね。それだけ。
小説と文学の境目...
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イマジネーション豊かでとてもいいもどかしさが伝わる文章です。男の子も不気味でいいですね。次回作を読みたいというほどではない。
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「純潔こそがエロティック」
クラスに馴染めず疎外感に見舞われた経験のある人ならキュンとするかな。
たまには青春小説を読んでジョシコーセーの生態を覗くのも悪くない。ヒェヒェヒェ・・・
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高校に入学したもののクラスでなじめずに浮いた存在の『私』と同じく浮いた存在の『にな川』という男子生徒との関係を描いた小説である。
高校生…という一般論的な書き方をしてはいけないのだろうけど、若い時のほうがありがち・・・というのが、この『私』はクラスで浮いた存在になっていることを「"人見知りをしてる"んじゃなく"人を選んでる"んだよね」とか、(クラスの人間を)「レベルが低」いと思っていたりする。あー、いるいるこういう奴…と思う反面、あー、ちょっと分かるなぁその気持ち・・・みたいなむず痒い衝動に駆られた。若いって身の程知らずで恥ずかしい。「お前はどんだけ上から目線なんだよ!」と思う。
でも、その読み手の心のひだを刺激する作品ということはそれだけ書き手の実力がある、ということなのだろうなぁ・・・と思ったりして。(単に昔の自分を見ているような気がするだけで、心のひだって大げさに言うほどのことでもないのかもしれないけど・・・)
『蹴りたい背中』というのは『私』が『にな川』に対して抱く衝動。実際に蹴るんだけど。これもちょっと分かるなぁ・・・と思ったりして。
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芥川賞受賞作品。冒頭部分が凄く好き。じっくり読むにはあまり向かない作品かも知れませんが、さくさく読み進めて行けるのであっという間に読破。全体の雰囲気は殺伐としているけれど、どこと無く同調出来ます。乾いているのに瑞々しい、不思議な作品。
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これ、確か芥川賞・・だったよねぇ?う〜ん・・・そんな賞をとるような作品だとは思わなかったかな・・・・。クラスで浮いた存在のハツは、同じく浮いた存在のにな川がモデルの「オリチャン」にしか興味のないことに、興味をもつ。オリチャンに偶然出合ったことのあることを教えると、二人の距離はちょっとだけ近づく。でもやっぱりにな川は「オリチャン」しか興味がない。そんなにな川を見ていると、蹴りたくなる・・っていうようなお話でした。
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芥川賞取った作品なんだーーと思って衝動買い。
中身は思ったより普通・・
文学的なことはやはりわたしにはわからない
が
最初の一文が好きだった
「さびしさは鳴る
胸が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて
胸を締め付けるから、せめて周りには聞こえないよう にわたしはプリントを指で千切る」
高校に入ってからクラスで浮いている女の子と同じく浮いているあるモデルのオタクである男の子の話。
つまらなくはないけれど
特別面白いとも思わなかった
ただ、読んで少したった今思うと平凡な中にインパクトがあるから内容をすぐ思い出せる。誰にでもある猟奇的な部分を描いた話
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青春…ですな(´ω`)
これを読んだ当時の自分と主人公は確か同い年くらいだったし、性格もなんだか似ていたので共感できる部分が多かった記憶があります。
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思春期特有とも言える、それぞれの考え方を如実に表している。グループに溶け込めない、溶け込みたくない、溶け込もうとしている友人を眺めている。またずんずんと一人の道を歩んで行く。様々な考えを共通の事柄で合わせるところが好きだった。