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紙の本
推理作家・今邑彩氏による非常に興味深い短編集です!
2020/10/09 10:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『そして誰もいなくなる』、『七人の中にいる』、『少女Aの殺人』、『ルームメイト』、『大蛇伝説殺人事件』、『いつもの朝に』などの数々の話題作を次々に発表されている推理作家・今邑彩氏の興味深い作品です。同書は、「別れたつもりでいても、細い糸が繋がっている」という台詞が心に残る物語です。実は、ハイミスの姉が結婚をためらう理由は別れた男からの「幸せな結婚ができると思うな」という嫌がらせの手紙だったというのです。一体、どういうことなのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。また同書では、この表題作のほか、幼い頃に家出した母に纏わるあり得ない記憶を辿る「帰り花」、ある絵画に隠された秘密に迫る「吾子の肖像」なども収録され、読み応え十分です!
紙の本
今邑彩=短編の名手の等式を証明する作品『つきまとわれて』
2011/02/01 22:50
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書も確か、絶版になっていたと思う。それがこのところなぜか中公文庫の今邑作品が続々と復刊を遂げている。ブーム…なの…か?な??
今邑氏は巧い、と思う。だけれど長編になればなるほど、凝りすぎて嫌気がさしてしまう。例えて言うならば、足し算ばかりでごちゃごちゃになったっていう感じ。どこかで引き算を入れたら、色々と際立つのにもったいない…と思うことも多い。
長編より、短編。それが今邑作品に対するわたしのイメージだ。
そして本書。短編集だ。正直言って、これまでに読んだ今邑作品で、一番よかった。
本書で扱われているのは、日常に転がっている謎。と、殺人事件がちょっと。ここで言う「謎」は、ミステリから連想されるものとはちょっと違う。恐ろしさと可笑しさと哀しさを兼ね備えた、謎。ちょっとホラー色もあるかな。でも、幽霊は登場しない。
本書で登場する謎は、殺人事件を除き、世間を震撼させるほどの事件ではない。そこらへんにありそうな謎ばかりなのだ。そしてそこがおそろしくも面白い。
短編だから「さわり」も触れられない(巧くまとまっていて、変に触れるとネタばれになりそうで怖い)けれど、各編にはきちんと「オチ」がついている。そのオチは時に恐ろしく、時にほろ苦く、また哀しく、そして時にあったかい。真相には、知った方がよいものと、知らない方がいいものがあるのだ。
本書は連作短編小説ではないが、各編はちょっとずつ、本当にちょっとずつリンクしている。そしてその重なり具合は絶妙に、丁度よい。そしてその並びにもちゃんと意味があって、全体をみると、ひとつの長編小説のようにも感じられる。
これ、ほんと、好き。これからもこういうのを期待しています、今邑さん。
『つきまとわれて』収録作品
・おまえが犯人だ
・帰り花
・つきまとわれて
・六月の花嫁
・吾子の肖像
・お告げ
・逢ふを待つ間に
・生霊
電子書籍
全8話の短編集
2022/11/28 15:13
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
「六月の花嫁」が一番面白かった。ただ前に読んだ短編集「盗まれて」に比べると捻りが全体に足りない。途中で結末の予想がついてしまい、あーやっぱりって感じ。人情サスペンスドラマとか好きな方向きかな
紙の本
繋がりが面白い
2021/03/14 07:19
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投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
連作というのとは違うが、8つの短編それぞれに、前の作品の登場人物がリレー形式で絡んでくる。
内容そのものよりも、その繋がりを探すことが楽しくて、1つの短編が終わると次の短編をついつい読みたくなり、止まらなくなる。
この方の作品はリアリティはないが、読み物として雰囲気で楽しむことができる。
表題作「つきまとわれて」が一番好き。