紙の本
閉じられた世界に開いた窓
2008/12/28 21:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1巻と同様、1話完結形式で物語は進んでいく。「荊姫」「月下美人」「恋人たち」「等価の書」「胎児の書」が"ザ・スニーカー"掲載分で、「必勝法」「ラジエルの書架」が書き下ろし。幻書が人を歪めるのか、人が幻書を歪めるのか、様々なパターンで幻書と人のストーリーが展開されています。
個人的意見としては、ダリアンの言動をヒューイが上手くあしらえる様になったため、お話のテンポが良くなっている気がする。また、幻書にまつわるシリアス系の話と、カミラの登場するほんわか系の話がバランス良く配置されているので、その落差によってダリアンの心情が伝わってくる。ヒューイに関するストーリーや、幻書の成り立ちや書架の秘密なども織り込まれて、物語が作り込まれてきたと思う。Extra Episodeで語られる物語と、ヒューイ達の物語が、これからリンクすることがあるのかないのか。まだまだ世界は広がりを見せそうです。
投稿元:
レビューを見る
今回もダリアンの辛辣さにヤラれます。
うきゃー...タマらんw。
今回も短編形式の読み切りスタイルなので
全体のスターリーの大きな展開はまだ
動きだしておらず、むしろ新たな伏線が
張られていく様は今後に大きな楽しみです。
前作で登場した「焚書官」たちも気になるなー。
3巻以降では違う展開を期待します。
今作の惜しむらくはダリアンのシヨニン姿を
見たかった...。
投稿元:
レビューを見る
最後のはヒューイの過去?それともお祖父さんのだったのでしょうか???
本の形も今回からは一般的な「本」というだけでなく花だったり音だったり・・・
幻書の呪いではなく人間が呪われていたり。幻書の力で窮地に立たされたり。いやいやダリアンと一緒なら無敵かな?
なにげにわらしべ長者っぽいヒューイの幼なじみのお話が一番心温まるよいストーリーでしたな。
投稿元:
レビューを見る
ダリアンがヒューイのことを愛している様子が、よく見られ、微笑ましかった。私のお気に入りを傷つけたのですからね・・と言う台詞には、感動しました。あぁ、ヒューイおまえは愛されているのですね、よかったぁ、となりました。涙が出そうでした。
胎児の書や、荊姫を見つつ思ったのだが、女の子が、幻書の持ち主の場合多いなぁ;女の子は狂っている感じが強いんだろうか?
ターリアは、まさかの禁断の恋愛だとはなぁ・・吃驚だね。
しかし、最後の話はよかった。飛行機乗りの話だということだったから。いつ、いつくるんだと思っていたが、まさかの最後だったな、あの感触は心に染みついている・・、こっからのぉ、こっからの!と思いあきらめようとした次の瞬間!!今かよぉおお!!
と言う感じでしたね。
昔の、話も出ましたし、本当にいい話だったな。
しかし、昔のヒューイ達の宿につていた奴らは、性格が悪そうだな。。というか、怖いよ!!ばっかみたい、とかいうならよぉ、あんまり、幻書手渡さないで欲しいよ、僕はぁ;
アイレスだっけか、あいつはかなり上げてから突き落とされたな。
ご愁傷様としか言いようがないかんじだった。
しかし、最後にディスワード。最高だ
投稿元:
レビューを見る
悪魔の書物版「わらしべ長者」の話も好きだけど、過去からの因縁で幻書の卵を孵そうとする教授と新たな書架にワクワクします。
投稿元:
レビューを見る
連作短編なので、どこから読んでもOKなお話。
気軽に読めるところが良いです。
でも1話1話の冒頭で毎回同じ説明(ダリアンとヒューイの)してる部分は
ちょっと読み飽きる。。
物語は面白いから3巻も買ってみました。
投稿元:
レビューを見る
【収録作品】第一話 「荊姫」/第二話 「月下美人」/断章一 「恋人たち」/第三話 「等価の書」/第四話 「胎児の書」/断章二 「必勝法」/第五話 「ラジエルの書架」
投稿元:
レビューを見る
何気なく裏表紙のあらすじを読んだら、「悪魔の本と少女の冒険、第2弾!」と書かれていて、ヒューイが主役じゃなかったのだと知りました。本と本棚の冒険譚だった。そこに二十歳そこそこの、兵士のような雰囲気を持った、育ちの良さを感じさせる、生真面目そうな顔つきの青年がうろちょろしてる感じ。実に良いバディでした。別のコンビの存在もあり、後に対立しそうな雰囲気。一話ごとあるアクションも、とても読みやすいので、ドンパチがあれば楽しみです。「月下美人」が好きです。