紙の本
古臭くない
2020/11/21 02:10
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
さらっと読めるが濃厚、世にも奇妙な物語みたいな雰囲気だけど優しいお話もあった。
『微笑と唇のように結ばれて』にある「殺さないかわりに傷つけるくらいなら、傷つけずに殺してくれ」個人的にこれはとても美しい愛の言葉に思えた。
紙の本
白いメリーさん
2001/10/16 22:30
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者らしいヘンな世界が堪能できる一冊。「怖い話」であるにはあるが、ホラーではない。怖さの種類が違う。一見すると怖い話なのに、どこかおかしくて笑ってしまう。個人的には最後の「ラブ・イン・エレベーター」が洒落てて好き。
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テレビのらもさんはよくみてたが本は読んだことがなく亡くなられてから興味が沸き読んだ中でこれが好き。あのらもさんがこんな文章が書けるのかと感動した。
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面白いけど怖い。笑ってしまう話もあれば、本気でぞくっとする話もあって、とても面白かった。表題作の「白いメリーさん」は実際に存在するようで、わかぎえふの「太りすぎの雲」にメリーさんを写した写真集が紹介されている。
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日の出通り商店街いきいきデー。
傑作。
あと、憑かれたな もこれに収録されてたんだっけか。。。アレも好き。
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キタ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!!!この短編集の中では、断然最初の一本が好きなので、そちらを中心に感想を。
「日の出通り商店街 いきいきデー」
これは、日の出通り商店街にて年に一度、中華料理屋さんや、お医者さんや、魚屋さんや、みんながみんな、誰を殺してもいい日「いきいきデー」のお話なのですが、正直、いやもぉホント、アタシこういうのメチャクチャ好きです。爽やかに死屍累々。
このね、ほがらかな雰囲気の中で、それこそみんなが笑ってるお日様も笑ってるールールルルルッルー今日もいい天気な空の下で、ケタケタと殺し合う、こんな不条理さにとてつもなくムラムラくるんですよ。
しかも中華料理屋さんは中華包丁、お医者さんはメス、電気屋さんは電気…という武器の身近感もたまりません。
ミステリーやホラーの作品のおどろおどろしい雰囲気も、嫌いではないんですけれど、いまいちなんですよね。
バトルロワイアルとかいまいちなんですよね。や、あれはあれで好きなんだけどね。
恨みがどうの動機がどうのとか、バラバラ殺人猟奇殺人そういった形よりも、人間の極限とかそういうのよりも何よりも、はちきれんばかりの笑顔と目を背けたくなる惨状の対比に、とってもとってもドキドキしてしまいます。そんな趣味の女です。どうも。
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ふつうにエンターテインメントとしてたのしく読んでください。
短編がいくつか、といったかんじなので、ちょっとしたひまつぶしにもいいかなぁ。
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本を開いて1ページ目で、虜になりました。だって天ぷら屋が襲ってくるんだもの。しかも、上からである。つかみは肝心。この「日出通り商店街」以外にも色んなジャンルの作品が詰まっていて、珠玉の名作ばかりです。同じような作品がひとつもない短編集。全部読みやすいので、中島らもを読んだことない人にもオススメ!!
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不気味な雰囲気の中で、やたらと特徴のある人物が意味不明の現象に巻き込まれてく感じ。のわりには物語が終わると、なんだかもの寂しくなる感じ。。。
ってか、よくわからないけど、ともかく読んでいておもろい。
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現代っぽい、昔話にはないこわさ。こわいけど、どこか哀しい。そんな短編集。もうこの人の小説が読めないかと思うと残念。
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初の中島らもの本。
演劇を見たことがあって、どれを買うか迷ったのでコレにしたんだけどスゴイ面白かった。
短期間で何回も何回も読み直した。短編集で、1センチにも満たない薄い文庫本に9個もお話が入ってるの!1つ読むのに5分か10分かくらいで、短時間で中島らもワールドに浸れてしまうのがスゴイ。
『日出通り商店街いきいきデー』誰を殺してもいい日。シュールでコミカル。でも真剣。
『クロウリング・キング・スネイク』蛇女の話。可笑しくて読みながら笑ってしまった。あねじゃカッコイイ。こんな風に前向いて生きていかないとねー
『白髪急行』「まぁだ、まぁだだよ」という母の言葉。車庫に行く回送電車に乗ってこちらを見ていたのは死んだ母だった。「このまま目が覚めなければいい」という感覚に共感する。もう、目は覚めない。
『夜走る人』車さんの頭の中が摩訶不思議。語り手も霊なんかい!!ってつっこんでしまった笑。
『脳の王国』人の心なんかわかったら気が狂ってしまうよ。神には幸福も不幸もないって言葉に納得。でも、脳の王国はここよりずっと穏やかな国なんだろうなー
『掌』女の気持ちわかるわー。ほんま、惚れた弱みなんやろなぁ。「いいのよ、好きにして」って笑いながら言った時、天井がいっぱいになるくらい手の跡があった。もういっぱいいっぱいで、幸せのために殺すしかないって感じなんやろなぁ。悲しい話や。
『微笑みと唇のように結ばれて』一番好きやー何回も読んだ。マリカの表現とか読んでたら殿方は女に夢見がちね!って思うけど、本の中だから、幻想だからいいんです。美しい女っていいなー「殺さないかわりに傷つけるくらいなら、傷つけずに殺してくれ」って一言がこの話の全てだと思う。いい話やぁ…泣ける。
『白いメリーさん』「白く、白くなろうね」メリーさんになろうとした由加の気持ち。消えてしまった。不思議やー。
『ラブ・イン・エレベーター』気が狂ってしまう過程。怖いなぁ…ほんま…
奇妙で気が狂っていて、でも不思議で面白くて、夢の中を彷徨っているような、フワフワした気持ちになれる、すてきな本だなって思いました。もっと読みたいー
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この短編集はどれもおもしろかったです。リアルなのに幻想的で不思議な世界観が広がります。そしてそこはかとなく怖いです。蛇女になってしまった女性が前向きに生きるために見つけた生き方はなんとヘビメタ(蛇メタ)だった。進路に迷ったときに読みたい話です。
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ジャンル悩むけど、たぶん不条理現代モノ。タイトルになっている白いメリーさんは同名の都市伝説を元にした話。『クロウリング・キング・スネイク』が前向きで好き。
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らもとの出会いの作品。
らもの奇想天外な発想が短編でまとめられていて読みやすい。
サクサクと読み進めるので、電車などの移動中の一冊としてもお勧め。
らもを読んだ事のない人は、ぜひこの一冊から読んで頂きたい。
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短編小説集。
ちょっと怖くて可愛くておもしろい。
でも悲しいという。
これ随分昔の本だけども古くない感じがいい。
らもさん、こんなのも書いてたんだぁという印象。
中でも『夜走る人』に出てくる分裂のおっさんの世界観がおもしろい。
「ほんざす」と呼ばれる宇宙の「スポンジ地球」には穴が沢山空いてて
穴の裏側から来る悪い奴らを阻むには「えくおとざす」せねばならないとか
可笑しくて大好き。
最後の『ラブ・イン・エレベーター』も好きだ。
どこまで続くかわからないエレベーターに閉じ込められた男女のなすこと、心象。
めっちゃ好きというわけではないけど、
なんか好きなんだよなぁて感じかな、らもさんの本はいつも。