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伝説のテレビドラマ「新選組血風録」の脚本家による歴史小説。滅びの道へとすすんでゆく新選組を淡々と描いていて、だからこそ味わいがふかいです。新選組ものはキャラクター中心の熱い小説になりがちな気がするのですが、この作品はあくまで冷静さをたもっています。そこがまたよいのです。
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本当に淡々とドキュメントの様に慶応4年から一日一日が進んでいきます。その中でも山崎さんや井上さんなどの思いや回想が悲しいです。それからあちこちで沖田さんがポツリと漏すセリフが心に染みます。
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慶応四年。年が明けてから五月に入るまでのほんの短い間に新選組は時代の波に抗えなくなっていったのですね。
結末を知っているからこそ、読み進める程に近づいてくる別れと終わりが切なかった。
途中途中に挟まる沖田さんの呟きが、また切ない。
歴史に"たられば"はないけれど、もしも何かが違っていたらと思わずにはいられませんでした。