- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
脱力感系キャンパスライフ
2009/07/18 15:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱやぴす - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の女子大生ホリガイの視点を通して描かれるシニカルな日常世界。
ユーモアで屈折する程ゆ~るいキャラクターたちやヒューマニズムに溢れた心理模写が絶妙。
いくえみ綾さんのマンガのようなポップ感であったり。
絲山秋子さんのような一種独特の世界観に引き込まれる。
紙の本
ホリガイとイノギ
2022/01/14 23:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
青春小説のような題名からはちょっとかけ離れた成熟した内容。これがデビュー作だとすればこの作家は異質。トラウマものだが、この小説は独自で新しい。言葉選びがおもしろいとか洒脱だというのとは全く違う資質。
紙の本
怒りを乗り越えた先
2018/02/14 23:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホリガイ、若いうちから自分が携えている魂のことをよく分かっている。分かっているからこそがむしゃらに人間関係を築くことができない。自分が女性に興味があるのか男性が好きなのかもわからないというのも、とっくに性を超越したところにいるからだ。18歳の時にTVで知った行方不明の男の子とレイプされ捨てられた友達への熱い思いがホリガイが薄ら気づいている使命。そういう魂があってもいい。男の子と友達が背負った傷は痛々しいがホリガイはいずれ救うだろう。希望が見えるエンディングに私は胸を撫で下ろし、温かい気持ちで本を閉じる。
紙の本
共感と同情がひとを救いうる。
2022/08/21 13:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:masuky - この投稿者のレビュー一覧を見る
共感や同情って役に立つのか? 確かに、それだけでは救えないものはたくさんある。いわゆる、同情するなら金をくれ、というやつである。
私も無意識にそう思っていた節がある。しかし、本書を読んでつくづく、「あなたを酷い目に遭わせたやつが許せない」、そうやって言ってくれるような、同情がひとを救いうるのだとしみじみ思った。
主人公ホリガイはある犯罪被害者を救いたいという気持ちを秘めているが、無力な大学生なのでさほど行動を起こせているわけでもなく、そんな同情心を持ち合わせているということすら表明していない。ゆえに自分自身が本当は傷ついた記憶さえちょっとした笑い話のように話してしまう。しかし、ある時それを真剣に、「そこにいて助けられなかったことが悔しい」と同情してくれた友人イノギさんによって、おそらく、少しずつホリガイは変わり始めるのだった。
ホリガイは、そして行動していく。無力じゃない、自分でもできることがある。そう行動して彼女は実際に誰かを救うのだった。
同情するなら金をくれ。そう言うが、同情が無ければ金をやることは永遠に無い。
同情を否定することは、ただ誰かを助けられない自分の無力さをごまかすための詭弁なのだとおもう。
つまり共感や同情は起点なのだ。人が人として、助け合って生きていくための。
「同情するなら金をくれ」どころか同情すら無く自己責任論がはびこる今、本書は読まれてほしい。
私にとって大切な1冊です。
電子書籍
自分のことを素直に話せるのはいい
2020/09/20 17:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公には友人が多くて、自分のことを素直に話せるのはすごくうらやましいと思った。映画では原作とどのように変わるのか楽しみである。