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紙の本
古くて新しいテーマ
2011/06/14 08:42
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
二人の人間を同時に愛することはできるか。
それはあるいは文芸の古くからのテーマかもしれない。
作者の寒竹泉美はこの「問い」に
一種の「思考実験」のような姿勢で
のぞんだのだと思う。
主人公の「俺」は京都にいる大学生だが、
東京にいる恋人が別の男といちゃいちゃしているのを見てしまう。
「俺」は恋人をおどろかそうとして、予定よりも早く東京に来たのだ。
そこから話は始まる。
京都に戻った主人公は自分の部屋の本棚に手を伸ばす。
そこにはカセットプレイヤーがあり、テープには女性が歌う声が入っている。
実は「俺」にも別に好きな人がいて…。
本書のカヴァーには「さわやかな恋」と書いてあるが、
けっこう性的な描写も多く、そのまま出てくる。
作者は現在、「スターダストプレスウェブ」で「プローブ」という新作を連載しているが、それも同時に読んでいると、作者の独自の「文体」というものが僕にはおぼろげながら見えてきた気がした。
「古くて新しい」テーマを描いたこの作品をもっと多くの人に読んでもらいたいと思う。
電子書籍
処方箋
2014/10/01 12:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惟人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
失恋したという女性にこの小説を紹介した。月野さんのギターは恋の処方箋になる小説ではないかと感じる。恋は落ちるから、自然だから、遠くから落ちていく姿を眺めると落ちた感覚が思考に向かうかも‥描かれていたのは、人の弱さと汚さと優しさ、それに寂しさだった。それらが雫となり零れていく、そんな物語。
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