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なにしろ、目的は「カストロに会うこと」なのであるから、ある意味面白い。でも、純粋な思いが伝わってきて、けっこう楽しく読みすすめられた。
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キューバ革命のリーダーであるフィデル・カストロの半生が書かれています。キューバ危機についてもわりと詳しく書かれています。
今年でキューバのトップの座を降りたカストロ。子どもの頃に感じたカストロのイメージは、冷血な独裁者というものだったが、完全な偏見だったと感じた。勇気ある熱血な指導者だったのは間違いない。
世界の常識となりつつある資本主義と真正面から戦い続けた国の今後が非常に気になる。
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革命の象徴としてはゲバラが真っ先に挙げられ、イデオロギー的理由もあるだろうけど、カストロ中心で語られることは少ない。
しかしながら、長年に渡ってキューバを指導してきた実績から見ても、とんでもない指導力、カリスマ性の持ち主であることには間違いない。その一端を見られれば、と思って読み始めた。
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キューバの革命家
幼少時から知能、体力に優れ、大人(親)を論説で圧倒
思想を称え、群衆を惹きつける。
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2014.4.30(水)¥180。
2014.5.9(金)。
重複購入 2017.9.22(金)¥200+税。
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20151023 キューバに行くからその国の歴史を知ろうと思って行き帰りの飛行機で読んだ一冊。
キューバと言えば、チェゲバラのほうが有名だけどカストロは40年以上も国の中枢を担った弁護士であり革命家。幼少期から大学での政治活動、命を狙われて亡命、革命失敗などのストーリーから才能と高い志がうかがえる。
キューバ設立や外国のこともわかり、歴史も学べるのでオススメだ!
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フィデル・カストロの生い立ちから、1959年に32歳でキューバ革命を成し遂げ、1965年に盟友チェ・ゲバラと決別するまでを描いた半生記。「PLAYBOY日本版」に1999~2001年に連載され、2002年に単行本化、2005年に文庫化された。
フィデル・カストロは、学生時代から30余歳まで、いかなる妥協をすることも無く闘いを続け、客観的には不可能と思われたような革命を成功させたのであり、本書はカストロの闘いの記録として十分に読み応えのあるものである。しかし、私が本書を手に取ったのは、多分の例に漏れずチェ・ゲバラの伝記がきっかけであり、いやが上にもカストロとゲバラの違い、なぜ両雄は袂を分かったのかを意識しつつ読み進めることとなった。
そして、それは、著者は「はじめに」で、「チェ・ゲバラはその戦いの生涯の途上で悲劇的な死をとげて、それゆえに伝説となった」一方で、「カストロのほうは、革命後四十年以上もキューバの最高指導者の座にあって生き続けている。革命家としての人生よりも、すでに権力者としての人生のほうが長い。そして長く権力の座にあるということは、たとえば取り引きや妥協や方便という言葉を身にまとうことと同じだ」と書いているが、突き詰めれば、お互いの立場には決定的な違いがあり、それぞれが自らの運命・使命に誠実に生きた(カストロはまだ存命だが)ということであろう。それは、革命後カストロが、ソ連とは異なる共産主義を標榜していたにもかかわらず、米国の侵攻を防ぐために現実的な選択をせざるをえなかったことなど、本書に書かれた1965年の両者の決別までを見ても明らかである。よって、本書は1999年に著されたにもかかわらず、あえて1967年のゲバラ殺害に対するカストロのコメントの場面で完結させたように思われる。
ゲバラがカストロに宛てた最後の手紙の一節、「今、世界の他の国が、僕のささやかな力を求めている。君はキューバの責任者だからできないが、僕にはそれができる。別れの時がきてしまったのだ」(本書の訳よりも、他書のこちらの訳の方が美しい)を読めば、両雄が根本的な部分ではお互いの使命を理解しあっていたことがわかるだろう。
(2015年8月了)
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訃報に接し、積ん読本の中から探し出し読んだ。
なんとなくは前半生を知っているので、そんなに新しく知ることははないのかなあと思っていたけど、あぁ浅はかだった。
武装蜂起の狼煙をあげた、かの有名なモンカダ兵営の襲撃が、そんなお粗末な装備だったなんて!とまず驚く。 マシンガンで重武装している兵営地にスポーツライフルと散弾銃で行くか、普通? カーニバルで街中が浮かれている時機に狙いを定めれば、兵士も酔っぱらって、警備も緩んでいるはずだ、そのスキを突くぞ!という一か八かの作戦に賭ける。こんな作戦に命を懸けれるのは大馬鹿と革命家くらいだ。
カストロがここで死んでもおかしくはなかった。というか、死んでないほうがおかしいくらいだ。
死ぬとは思ってないのか、ここで死んだらそれまでさ、と覚悟しているのか。
前に進む姿勢が半端ない。一時の敗北くらいで自信を失うような弱い心は持ち合わせていない。
権力者に対して一歩も引かない強い姿勢で戦いを挑んでいけば、必ず民衆は私につく!
革命家としてしてはいけないこと、それは弱気な姿をさらすことだ。
裁判でも一歩も引かない。
かの有名な最終弁論「歴史は、私に無罪を宣告するだろう」はこうした背景から生まれた名言だ。
その後収監されたカストロは、自らを弁護したこの最終弁論を監獄の中から、支持者へと発信する。細かい字でびっしりと埋められた紙片を、看守の目を盗んで、何度も何度も、同士の手を借りて民衆へと届ける。
そして、カストロ釈放を望む民衆の声は大きくなる。その声に抗いきれなくなった権力者・バティスタ大統領は、カストロに妥協案を提示する。二度と反乱を起こさないと誓えば釈放してやろうじゃないか。カストロはその条件を突っぱねる。私の釈放は無条件になされねばならない、と。
カストロには革命への道筋が、もうはっきりと見えていた!
どんどん、書き連ねたくなって切りがなくなりそうだから、もうここで止める!
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2021.11.13 読了
革命の経過を見るとかなり危うい時期もあったようだが、成功した理由は何だろう?本人のカリスマ性、演説の巧みさ、ゲバラとの出会い、既存バティスタ政権の弱体化などが挙げられるのだろうか。キューバ危機の逼迫さ、伝記禁止には刮目だ。