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青春18きっぷの季節。再び訪れたくなる京都。
仕事は何処にいたって出来てしまうので、今年もまた訪れてみよう。
鴨川沿いの常宿、プラス、新しい宿に出逢えればいいな。京都に縁のある人たちの顔を思い出してみる。
美しい写真と柔らかな文章。心の在り方も含め里山なのだなと感じる。
明日は里山に関連する会議に参加(@国連大学)。
情感という共通言語で語り合うことも大切ですよね、という想いを込めて、画を描ければと考えています。
Everyone has a special purpose, a special talent or gift to give to others.
Your special talent is a gift from God to you.
What you do with your talent is your gift to God.
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ちょっと病院で待ち時間がかかるというので、
時間つぶし用に買った本なんですけど、
想像以上に内容がおもしろくて
一気に読んでしまいました。
京都の里山の物件に心を奪われて
そのまま住み着いてしまったベニシアさんの生活が
とてもステキです。
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生まれ育った貴族の館より、家族で愉しく過ごす田園の農家生活に憧れて…。約40年前、10代で故国を離れ、旅を続けたイギリス人女性が、ついに、日本人の夫と息子の3人で始めた京都・大原の古民家暮らし。庭のハーブに元気をもらい、地元の人々と交流を深め…毎日を綴った34のエッセイと24のメッセージを収録。
「1996年に家族で移住して以来、200種以上ものハーブを育て、お茶やリキュール、料理はもちろん、石けん、化粧水など、種々の日用品も手作りする著者。レシピ紹介を中心とする「ベニシアのハーブ便り」(本誌2007年10月号で紹介)に続き、彼女が京都・大原での暮らしぶりを綴った1冊。自らの挿絵と、夫が撮影した写真も併せ、同出版社より刊行された。
「庭を通して私は限りない自然のマジックを発見する」。「飽食になりがちな人が多い時代…『生きるために食べよ、食べるために生きるな』。ソクラテスのこの言葉を思い出します」。日本の里山を愛しむ気持ちがメッセージに込められる。大原名産の柴漬けにも使われる畑のしそでジュースづくり…教わった近所のおばあちゃんを始め、染色工房を営む夫婦、養蜂家、畳職人など、多くの友人たちについても語られている。(S)
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以前、テレビ番組『英国人ベニシアの庭物語』を見た。
季節ごとにどんどん花が咲くように植えているとか、窓の近くには虫よけになるようなハーブを植えたりとか・・・
「摘んでもいいですか?」とハーブに聞いてから摘むベニシアさん、人だけでなくて植物にも謙虚に接する姿。
何度も結婚離婚を繰り返したお母さんの話の時にベニシアさんが言った言葉が胸に残った。
「母は相手が変われば幸せになれると思っていたのね。でも私はそうは思わない。幸せになるためには自分の心の中に何かを見つけないといけない。自分の内側に解決を見つけなければ。」
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たいしてどうということはないのだけれど、
小生がよく通ったDiDiやPaPaジョンズなどの人たちが絡んでくる。
ほーそーなんや。
個人的な感想です。
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イギリス人であるベニシアさんが、いろいろな体験の後、導かれるようにして、京都大原の古民家で、家族とハーブに囲まれて暮らしている、そんな風景に最初はあこがれて読み始めました。
夫である山岳写真家・梶山正さんの素敵な写真と共に、等身大のベニシアさんの日々の暮らしぶりが描かれています。
ハーブだけでなく、生まれ育ったイギリスや、滞在したインドや日本での文化や価値観の違いなどにも触れられていて、読んでなるほどと思う部分や共感できる部分もありました。
食器を洗うのにも、食器用洗剤ではなく、粉せっけんにローズマリーやラベンダーのハーブを混ぜて使っているなど、日常生活にもベニシアさんらしい工夫がされていて、私も早速取り入れてみようと思いました。
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「ベニシアさんが語る、池田おばあちゃんのしそジュース」
お盆明けの朝、テラスのテーブルの上に新鮮なトマトとしその束が置かれていました。その日、しそジュースの作り方を、近所の池田おばあちゃんから習う約束をしていたのです。数日前、電話で話した時、「しそは早朝に収穫するのがいいのよ」と言っていたのを思い出しました。彼女はきっと早起きをして、畑からしそを採ってきてくれたのでしょう。
昼過ぎ頃、暑い中を池田おばあちゃんは来てくれました。ひと息ついてから、私たちはしその葉を茎からむしり取る作業を始めました。赤しそと青しそに分けてかごに入れます。赤しそは香りと色付けに、青しそは味がいいので、両方を混ぜてしそジュースを作ります。(中略)
さて、しそジュースの作り方です。2リットルのお湯を沸騰させ、赤しそ100グラム、青しそ200グラムを入れ、再び沸騰したら弱火にして約10分間煮ます。火を止めて25グラムのクエン酸を入れ、溶けたら煮汁を漉します。
煮汁を鍋に戻して中火にかけ、砂糖1キロを加えます。アクを取り除き、ひと煮立ちしたら火を止めます。それを瓶に移し、冷蔵庫で保存します。飲むときは水やソーダ水で約5倍に薄めます。彼女は、ミルクで割るのが大好きです。
まろやかなしその香りとさっぱりした酸味。それに美しいワインレッドのしそジュースは、おいしいだけでなく体にもいいのです。もともとしそは、紀元500年頃、漢方薬として中国から日本に伝わりました。不眠症や食中毒、また、花粉症等のアレルギー疾患を抑える働きがあり、血液の循環を良くするそうです。
大原名産の柴漬けにはしそが使われます。大原のしそは、平安時代から栽培されているということです。寂光院(じゃっこういん)に隠棲(いんせい)した建礼門院へ、大原の里人が献上した夏野菜を塩漬けにしたのが柴漬けの始まりとされています。時代を経て今では、大原在住のイギリス人がしそジュース作りに挑戦しています。
~『ベニシアの京都里山暮らし』(ベニシア・スタンリー・スミス)より抜粋
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「愛は進化する~エロス・フィロス・アガペという話」
ハーブの専門家・ベニシアさんは生きる上で大切なたくさんのことを私たちに教えてくださいます。今日はベニシアさんが20歳の頃、インドに滞在したある夜のお話をお届けします。ほんのり伝わってくるインドの夜の風情とともに、お愉しみください。
* * *
20歳の頃、私は瞑想を学ぶためにインドに8ヶ月間滞在しました。ある夕べ、首都デリー中心部に暮らすインド人のお宅に招かれました。その家の60代のご夫婦と30代半ばの娘さん、20代半ばの息子さん、それに客として呼ばれたサフラン色の衣をまとった修行僧のチャラナンダさんと私の6人で夕飯をいただきました。数種類の野菜カレー、ダル、チャパティーをいただいた後、「愛」についての話になりました。
「誰かを愛するということは、相手に対してただ強い感情を抱き、惹かれるだけではない。愛する���ととは決断であり、判断であり、何よりも約束ではないだろうか?」とご主人が言いました。
ご主人の隣に座っていた奥さんが話を続けました。
「愛は他人に求めるものではなく、自分の中に見いだすものだと思うわ。つまり、己の中にある愛を呼び覚ますこと。そのためには、まず自分の中にある愛情を周りの人たちに注がなければなりません」。
みんなは頷きました。奥さんはゆっくり立ち上がると、チャイを準備しにいきました。(中略)
娘さんはつづけました。「古代ギリシャでは、愛を表す言葉が3つあったそうよ」。「その3つとは?」。
「誰かに惹かれて好きになる時、最初に抱く感情が『エロス』という愛。これは、相手と一体感を感じるけれど、もっと深い愛を獲得しなければ崩れてしまうもの。それは一時的な恋の病のようなもので、やがて消えていくことも多いのね。特に、相手に否定的なところを見いだすようになると。本当は、自分自身の弱さをもっと自覚するべきなのでしょう。でも、2人の間の愛が真の友情に発展すれば、『エロス』は『フィロス』という愛に進化するわ。そして最終的には『アガペ』という最高の愛に到達するの。これは簡単にいえば無条件の愛、理由のない愛、苦しんだり失うことを恐れない愛なのよ」と娘さんは語りました。
それまで目をつぶり、じっと話を聞いていたチャラナンダさんが、目を開けて静かに語り始めました。
「『目は心の窓』という格言があります。相手の目の奥までじっと見つめたら、その人の魂が見えます。すると、時に私たちの心は揺さぶられ、恋に落ちるという過ちをおかすこともあります。まあ、若くて独身なら問題ないかもしれないけれど」。
チャラナンダさんは続けました。
「(中略)もし、相手の目を見て心が揺さぶられてしまったら、自分をしっかりともって、相手の美しさと愛を遠くから眺めて手放すようにするといいでしょう。相手にしがみつこうとするのではなく、まず自分の心の中にある愛を感じ取ろうとする。愛の源泉は自分自身にあることを、よく自覚しなければならないのです」。
それから、チャラナンダさんは、自分から湧き出てきた愛を人に注ぐことで、自分自身も多くのものを得ることができると、付け加えました。
彼の話を聞いてしばらくの間、みんなはじっと黙っていました。
~『ベニシアの京都里山暮らし』(ベニシア・スタンリー・スミス)より抜粋
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「ベニシア流 ハーブを使った不眠対策」
「からだは疲れているのに眠れない……」。そんなとき、あなたはいつもどうされていますか? ハーブの専門家・ベニシアさんは、ハーブを使ってあれこれを対策を講じていらっしゃるようです。今回はその方法の一端をのぞいてみましょう。
* * *
私は、ハーブの使い方についてのレッスンを時々開いていますが、受講者の方から不眠症に関する質問をよく受けます。疲れているのに眠れないのは、本当に辛いものです。大原で田舎の生活を始めるまで、私も不眠症で悩んだひとりでした。(略)
私はハーブを使って、不眠を解消するようにしてきました。例えば、枕の中にはホップとラベンダーを入れています。この二つのハーブの香りにはリラックスさせ眠気を誘ってくれる作用があります。また、ハーブティーを寝る前に飲むのも効果があります。
私がよく飲むのは、レモンバーム、カモミール、セントジョンズ・ワートのティー。ハーブを乾燥させて刻み、お湯を注いでいただきます。どれも眠気を誘ってくれるので、瓶に詰めていつでも飲めるように保存しています。
ハーブには様々な成分が含まれており、その相乗効果が期待できます。同じものを食べ続けるのではなく、毎日違う食品を摂取するのがいいように、日によって違うハーブを選んだり、何種類かをブレンドして飲むなどの工夫をしています。
リラックス効果のあるエッセンシャルオイルを数滴風呂に入れることも眠気を呼んでくれます。私が不眠解消のためによく使うエッセンシャルオイルはネロリ、イランイラン、ローズ、サンダルウッド。ジャスミンとカモミールのエッセンシャルオイルも高い効果が期待できますが、残念ながらちょっと高価です。
庭でハーブを育てている人は、フレッシュ又はドライのハーブを風呂に入れるのもいいでしょう。私はレモンバーム、ベルガモット、カモミールを洗濯用ネットに入れて使います。カモミールは花付きのものを使うと効果がさらに強くなるようです。
それでも眠れない時は、自家製のチンキを飲みます。これはセントジョンズ・ワートというハーブをウォッカと精製水に約2週間漬け込んで漉(こ)した飲み物で、ハーブティーにするより強い効果が期待できます。チンキをそのまま、又は水で薄めて飲みます。このハーブは、中国では4000年、欧州では2000年以上も前から薬草として使われたり、儀式に用いられており、今日欧米で最も注目されているハーブです。
~『ベニシアの京都里山暮らし』より
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ハーブを使った不眠対策、いかがでしたか。「あれこれ試したけど、ハーブはまだだった!」というかた、どうぞ一度お試しを。かぐわしい香りが深い眠りの一助になるかもしれません。
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ヒトの身体には自然治癒力が備わっていて、その力を引き出すことを具合の悪いときにしてあげるといいと言います。ではどんな方法でそれをすればよいのでしょうか。
ハーブを愛するイギリス人女性ベニシアさんのお話に耳を傾けると、普段「身体の声を聴く」ことを忘れていることに気づき、少し驚いてしまうかも――!?
* * *
私はドライハーブティーをブレンドして様々な薬草茶を作っています。風邪にはミントとヤロウを混ぜたお茶。腹痛にはミントとどくだみのお茶。リラックスしてよく眠れるようにしたい時はカモミールとレモンバームを混ぜたお茶を飲みます。
子供が風邪をひくと、私は温かいミントとヤロウのハーブティーに蜂蜜を入れ、それを飲ませてゆっくり休ませます。ヤロウは体を浄化し、発汗を促(うなが)し風邪に効果があるということです。ミントはさわやかな香りで、くせのあるヤロウの味を和らげてくれます。そして消化を助け風邪にも良いということです。
「病院に行けば注射と薬で早く治��わよ」とよく言われます。現代医薬品は即効性と強い効果があるので、確かに早く風邪の症状はおさまるでしょう。とはいえ、風邪のような日常的な病気で、すぐに現代医薬品に頼っていいのでしょうか。(中略)
ヒポクラテスの時代から近代医学が登場するまでの1900年間ぐらいは、ハーブが医薬品として使われていました。日本では、各地で伝承されてきた薬草や中国から伝えられた漢方薬が使われていました。
19世紀になって即効性のある強い近代医薬品が発展するとメディカルハーブは表舞台から姿を消していきます。私たちの生きる現代では、ハーブは古く役立たずになってしまったのでしょうか。
ハーブには多種多様な成分が含まれ、その効果は穏やかに相乗作用します。病気を予防し心身ともに健康で暮らしていくために、もう一度私たちの生活にハーブを取り入れたいと思っています。
医療や医薬品は発達し続けていますが、生活習慣病や精神的な病気が減っているわけではありません。抗生物質が効かなくなっているという話も聞きます。抗生物質に攻撃されても生き抜く力をつけた細菌(耐性菌)の種類がどんどん増えているそうです。
風邪で学校を休み、寝ている時間が無駄であると私は思いません。目に見えなくても、子供の体と心はその時多くのことを体験しているのですから。現代医薬品に頼りすぎる生活を送っていると、抵抗力をつけるせっかくのチャンスを逃してしまうのではないでしょうか。
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今や日本人女性の多くが憧れるベニシアさんのエコで素敵な田舎暮らし。本で印象的なのは彼女がとても知性溢れるという点。国際人への一歩は英語学習よりも東西の歴史の勉強かも。。。
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ベネシアさんの大原での暮らしが何気なく綴られている。ベネシアさんの日々の暮らしはとても素敵でこんな日々を過ごせたらどんなにいいだろうなぁって想像してしまいます。
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とても良い本でした。
NHKの番組で暮らしぶりを見て、何てあったかい感じの素敵な人なんだろうと思っていたけど、生い立ちや半生についてこの本で初めて知った。
貴族の出身なのですね。
いやいやいやいや…
貴族制度に疑問を持ち、60年代カルチャーの中で青春時代を過ごし、物質よりも心の豊かさを大事にする生き方を志向するようになったのですねえ。知らなかった。
20歳でインドへ(多くの西洋人の意識が東洋に向いた時代)、そして日本へ。
ハーブの効用・歴史、愛について、食べ物のこと、自然のこと…やわらかい文章の中に、思いがたくさん詰まっている。
ハーブ利用法については即生活に取り入れられそう。不眠対策のくだりとか。
思い立ったらすぐに実行に移す行動力もすごい。
「プラスチック容器について知らなかったこと」では、ビスフェノールAを含むプラスチック容器から、この化学物質が食物や水に染み出すことを知ると、家の食器はもちろん、冷蔵庫に入っていたプラスチック容器に入れていた食品はガラスやホウロウ容器に入れ替えます。
「ビスフェノールAの安全性、危険性について未だよく分かっていないところが多いようですが、先にも書いたようにアメリカ厚生省は『人間の健康への悪影響が否定できない』と結論付けています。『ビスフェノールAは大丈夫だ、安全だといわれて信用していたのに、後でそれが否決された……』というような事態になっても、悲しむことのないように。私は今自分でやれると判断したことは、行動に移すことにしています。」
これを読み、ああベニシアさん、原発についてどうお考えでしょうか!と思ってしまった。
合成洗剤ではなく石けんを使うというのも、同じ。
「基本的に水と油は混ざらない性質のものですが、その二つをなじませる働きがある物質の総称を界面活性剤というそうです。石けん、合成洗剤のどちらも界面活性剤として働き、汚れを落としてくれます。石けんとは植物油や動物油脂から作られる界面活性剤です。一方、合成洗剤は石油から合成して作られる界面活性剤です。つまり、石けんと合成洗剤の違いは、粉末、固形、ペーストといった形状の違いではなく、界面活性剤となる材料と製造法に大きな違いがあります。」
合成洗剤の安全性は不確定で、石けんの廃液が微生物によって分解されるのに対し、合成洗剤の廃液は分解されず残留する--。
やっぱり石けんっていいね。手が荒れず、安全で、環境に悪影響を及ぼさない。
洗剤は嫌だ、と改めて思ったのでした。
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憧れる気持ちはあるけど難しいなーとも思う。20年後ぐらいにこんな感じで暮らしてみたいものです。梨木さんの西の魔女みたいな(失礼かな)
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA90316297
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大好きで憧れのベニシアさんの本。
大原の家の話や、苦労した話も載っている。
ベニシアさんが丁寧に暮らしているのが、よく分かる1冊だ。
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ベニシアさんのエッセイ集。NHKの番組はほんの少ししか見たことがなかったので、どんな方なのか、よく知ることができました。
まさに波乱万丈の人生を歩んでこられた方でした。それを踏まえて、今の大原の生活に憧れる人がたくさんいるのもうなずけます。
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ベニシアさんの生活スタイルが好きで、手に取った本。
自然に対する姿勢や人生への向き合い方など、すごく私の理想とする形で、いちいち納得できるんだけど、いざ実践となると、なかなか出来なくて。
あの好奇心と意志の強さ、勤勉さを少しでも見習いたい。