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タイトル通り森に覆われた惑星を舞台にしたSF。人類が複数の惑星に拡がっている状態のお話ですが、スペオペ的ではなく、あくまでもその状態が通常の状態として、星間、そして惑星上の行政が描かれているのは新しいかも。
複数の視点、軸で描かれるストーリーですが、基本は惑星の開発を行っている企業の不正を暴くことです。ですが、主人公たちの相手となる企業側の人物が一切出てこないので、そのあたりのフォーカスがぼやけてしまっている感じはあります。物語の主体をどこに置きたいのかが、見えてこないところが少し残念ではありました。
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この小説の個人的な見所は2点。
・自治政府と星間評議会機構との駆け引きが面白い。
・オパリアの生態に関する話が面白い。
化学話とかも聞いてて楽しいですね。
住民感情、というか世論と言うのは厄介ですね。
知らないのが悪い、というには得るべき知識が世の中には多すぎる。
それが利益を得られるなんて知らなかった!なんてのは現実にもいくらでもあるんでしょう。
ただ、学者に攻撃が行くのは受け入れがたい気分です。
世の中が利益優先で動いてる限り、むやみに知を探求するのは罪なのか・・・。
あとアラクネとインプラントは欲しいです。
SFにでてくる大抵のインプラントは魅力的ですが・・・
総じて大変満足。良い話が読めました。
企業側の顔が見えないのが難点と言う話も耳にしますが、これは見えないほうが良いと思います。
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物語が展開する世界のリアリティに魅せられ、ぐいぐい引き込まれ、一気に読了。なお、多分二回目の読書。前回のことは、すっかり忘れていて十分に楽しむことができた。もしかすると、何年か後に読み返しても同じ様に新鮮に読めるかも