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投稿者:しましま - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズ、日本の古典と中国の古典はほぼ揃えてます。部分抜粋ですが、読み下し文と訳文と解説と原文が並んでいて、入門編にはよいと思います。
兄弟二人の宮様との恋のエピソードは有名でも、原文を読んだこと無いなぁ。と思って読んでみました。宮様が家にいる時の様子までまるで見てきたような…。日記といいながら、怖い。
紙の本
肩肘はらずに読める
2016/09/29 23:35
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投稿者:栞ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
教科書にもあまり掲載されていないので、本のタイトルは知っていても読んだことはなかった。久しぶりの古文だったが、この本の現代語訳はとてもくだけた感じで、読んでいて抵抗が少ない。また、解説もわかりやすくなっていて、入門書としてはとても良い。
紙の本
解説は分かりやすい
2017/08/16 04:44
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の解説は分かりやすく、原作に親しみやすくなってますが、『和泉式部日記』の内容自体はなんというかあまり好みではありませんでした。
当時の狭い貴族社会では仕方のないことかもしれませんが、どちらも噂に惑わされ過ぎ、人目を気にし過ぎな感じがしますし、またポジティブな心持がなく、なんとなく後ろ向きで、嘆き過ぎなように思えました。
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甘くて夢のような恋愛物。後ろめたく、先行きの不安があるからこそ燃え上がるみたいな話は好き。歌も素敵で物語に浸ってうっとりしました。
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和泉式部は即興で歌を詠むのがうまい人、と紫式部は「紫式部日記」で述べてましたが、本当にその通りだと思いました。
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とても読みやすく、わかりやすい。
そしてそれぞれ章の最後に書かれている川村さんのコメントにはハッとするものがあります。
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手習い文いいねえ~~
美しい情景とせつなさがざーっと書かれている
絵みたい
いやーロマンチッック街道ですねー
男の人に好かれるとふらふらなびいてしまって、すきになっちゃって、でも自己嫌悪・・・みたいな女性に見える
でも後に彰子に仕えたし、仕事は出来る人なんでしょうね
最後は藤原保昌とは幸せに暮らせたのでしょうか
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宮様と泉式部の身分の違いがありつつも、手紙のやり取りとかお忍びの恋がこの日記の内容になる。今も昔も愛する気持ちは変わらないのですね。
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図書館から借りました
和泉式部日記の抜粋したものを現代語、原文、解釈、の三つでわかりやすくしたもの。
宮(篤道親王)が好きになれない。
和泉、流されやすいなー。
和泉側が回顧録として宮との恋の日々をつづっている、らしいが。
なんか男の心理が生々しい。
見てきたんかいっというほどに、宮側のいろいろが女に筒抜け・・・と、考えるよりは、手紙はこんでる「舎人童」あたりが双方のことを知っていて、書き綴ったほうが正しそうな気もする。
兄である為尊親王(病死)の恋人に、自分から文を送って恋をけしかけ、強引にいろいろするわりには乳母から「あの女はやめなさい。付き合ってたから兄宮は死んだのだから」というようなことを言われると「そーだなー」と行くのをやめてしまったりする。
亡き兄の恋人の和泉(一年経ってもまだ喪中)に恋して、押し売りのごとくに屋敷に押し入り、「お話するだけっていったでしょー?」とかわされても、御簾の中にもぐりこみ、ことを成し遂げたあとは、和泉のところに通うのも手紙出すのもだれてしまう、宮。
だから二回目に行った時には「話すだけ」で、させてもらえない。
三度目は「話すこともできない」。
いやー。むかつくわ♪
身分違う上に、兄(死亡)そして弟とそういう仲になれば傷つくのは圧倒的に和泉式部だというのに。
とはいえ、やはり美しい物語ではあるのです。
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そのうち源氏物語などの古典を読めたらと思っているのだが、その前知識として平安時代の文化や貴族の生活様式を軽く学べたらと思って読んだ。訳や解説が易しく丁寧だし、絵やコラムなどもあって当時の雰囲気を知るのにちょうどよかった。内容そのものも面白かったので満足。和歌で想いをやりとりするとはなかなか粋な文化だ。歌が物語を情緒豊かにし、物語がさらに歌の趣を深くしているという感触があったが、この歌と物語の共鳴が生む効果の絶大さは新鮮な驚きだった。
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恋多き女性といわれる和泉式部。
和泉式部が手がけた『和泉式部日記』は、現代のドラマの脚本にも勝るのではないかと思うほどの恋模様が描かれている。
愛する人が亡くなった後に、その弟である敦道親王と和歌のやりとりをする部分からは、和歌の教養が伺えると同時に、恋多き女性と言われる所以が垣間見られる。
返歌を送られても、すぐに返事をするのは・・と返事をためらう部分や、返信するのは何回かに一度にしようと、駆け引きをする部分は、いつの時代も変わらない心情なのだろう。
挿絵やコラムもあり、古典の知識も深まる1冊。
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『和泉式部日記』読了。日記というより、和泉式部自身も客観視した小説によほど近い。和泉式部の魅力全開だし、いとなまめきてあだあだし。全文でないのが残念。だいたいのところは解説で掴めたので、次は岩波いくかな。特に麗筆の名高い「有明の月の手習い文」とか、古語そのままに味わいたし。
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和泉国に赴任していた夫と別れ、バツイチのプレイガール和泉式部。
それとは釣り合わないほどの高貴な弾正宮為尊親王。
本来ならば結ばれることない運命の二人だったが、弾正宮為尊親王は身分を考えず傍若無人の振る舞いをするほどに式部の魅力に惹かれた。
しかし、弾正宮は亡くなってしまう。
悲嘆に暮れる式部と、そこまで兄を夢中にさせた式部へ興味を持つ敦道親王。
式部の思わせぶりな態度に振り回されながらも次第に敦道親王、式部は互いに惹かれていく。
やはり、とはずがたりからも分かるようにこの時代の男はすぐに自分に行かれる女には全く惹かれない。
むしろ素っ気なく、ごく稀に心弾むような言葉をかけてくれる今で言うツンデレを好む男が多い。
和泉式部は恋多き女として知られているがやはりこの引き具合、攻め具合の絶妙さが、多くの人を魅了したのだと思った。
和泉式部の自分はいずれにしろ悪く言われるのは変わらない。なら、敦道親王のそばにいる方がいいと思ったり、北の方を追い出す羽目になってしまっても正気でいる式部の度肝の強さが圧巻だった。
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最近、平安時代の書記に興味があって、和泉式部日記を読んでみました。
ここでは、周りからはなかなか認められない、すれ違いの多い切ない恋が描かれていましたが、お互いの熱い気持ちや、愛の深さが描かれていました。
平安時代の恋愛ならではの、華やかな恋愛で私は
p112からの敦道親王の和泉式部に対する和歌の返事の部分が、短くも和泉に対する愛が伝わってお気に入りです。
また、p148の敦道親王の冗談を和泉が不安に思い、その時の焦る様がとても、可愛らしかったです。
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今年最後の一冊。ビビッドで当意即妙な歌の応酬は「源氏」にはない動きがあります。研ぎ澄まされた感性で四季を通した心理を表現され、現代の作品かと見紛いました。受領階級の女性が貴人の愛を勝ち取る構図は「源氏」と同じですね。訳文・原文・寸評の構成で、抄訳ではありますが、作品を身近にしてくれる良書でした。振り返れば、コロナのせいか、ガラン版千一夜の完読や玉鬘十帖の読み返し、和泉式部日記との出会いなど読書ライフが充実した一年でした♪ 感謝。