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2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

チェチェン戦争を知るための一冊

2021/06/20 22:05

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る

2008年の本ですが最近になって読みました。チェチェンゲリラの従軍記やロシア側の情報とともに付録として「リトビネンコ・インタヴュー」が書いてあります。

チェチェン戦争について理解を深めるために役立つ一冊だと思います。しかも、チェチェン側からの報告は貴重です。ただ、全体のまとまりがない感じで、年表とかあればよかったと思います。

付録の「リトビネンコ・インタヴュー」はロシア政府がどんな酷いことをしているか大いに参考になりました。しかもプーチン政権になってから酷くなったのを初めて知りました。このインタヴューでの彼の日本政府へのアドバイスは今も有効だと思います。

そんな酷いプーチンに、「ゴールまで、ウラジーミル、二人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか。歴史に対する責任を、互いに果たしてまいりましょう。平和条約を結び、両国国民が持つ無限の可能性を、一気に解き放ちましょう。そのほとんど次の刹那、日本とロシアの連結は、地域を変える。世界を、大きく変え始めるでしょう。」とポエムを言った嘘つきには呆れます。

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紙の本

チェチェン・ゲリラの語られない背景

2008/08/20 23:28

6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sheep - この投稿者のレビュー一覧を見る

「平和の祭典」とも称されるオリンピック開会当日という劇的なタイミングに、
グルジアの南オセチア攻撃をきっかけとし紛争が激化。関連していそうな本書を
みかけて読んだ。副題は「チェチェンゲリラ従軍記」。もちろん、直接南オセチ
ア問題を扱ってはいない。
イラク戦争などの取材をしていた著者、チェチェン独立派ゲリラ部隊に従軍する。なぜはるばるチェチェンゲリラに従軍したのかは読み取れない。

そのゲリラ部隊の行動自体かなり奇妙。チェチェンに向かわず、反対側のアブハジアに進撃。アブハジアでは、グルジアのゲリラと対アブハジア共同作戦。グルジア軍が交通手段を提供し移動を助け、ヘリコプターから食料投下補給もした。

92年アブハジアのイスラム系人はグルジアからの独立を目指して戦った。ゲラエフ司令官も義勇兵としてその独立派に参加した。ところが今回彼らは、その当時敵だったアブハジア内のグルジア人ゲリラと合流し、アブハジア人と戦っている。想像もつかない政治・戦闘方針のねじれ・転換だ。

基地としていた場所はコドリ渓谷(のグルジア政府支配領域)だったことがわかる。今回の南オセチア紛争でも名前がでてくる要衝だ。

単純なチェチェン独立派ゲリラによる対ロシア行動ではなく、グルジア、アブハジアもからんだ地域大戦の性格もあったと著者は書いている。グルジア政府によれば「パンキシ渓谷で誘拐され、人質になっていた日本人ジャーナリストは、グルジア内務省部隊の特殊作戦によって五カ月ぶりに解放された」ことになっているそうだ。これは真っ赤な嘘で、グルジア政府は帰国を妨害していたという。敵味方関係が錯綜し、理解を越える。

同行したゲリラの黒幕、本当にグルジア政府どまりだったのだろうか。今回の南オセチア紛争の背景にイスラエルやアメリカがいるように、強力な諸国が支援していたのではあるまいかと思えてしまう。

ゲリラの中にはロシア側スパイらしき人物、通称ルスキーが司令官の役割でもぐり込んでいる。麻薬中毒で、金が欲しいあまりか、著者の撮影機材やデータを奪う。後日、そのデータがロシア側に複製され、流されていることがわかる。

当時生活をともにした人々、大半死亡か行方不明。しかし同行したゲリラではないが、グロズヌイで知り合った少年シャミル(当時チェチェン文化大臣の息子)は、亡命に成功、ロンドン大東洋アフリカ研究学院に留学中で偶然連絡がつく。このシャミルにリトビネンコ紹介を依頼し会見に至る。

ということで「リトビネンコ・インタビュー」も目玉だろう。英国情報機関に保護されたリトビネンコと、至極簡単に会えたのも不思議。腰巻きに「暗殺されたリトビネンコ氏の日本人唯一の盟友が綴る渾身のルポ」とあるが、筆者、スパイではなかろうに。

リトビネンコ、アル・カイダの主要人物とFSBの結びつきや、FSBによる日本国内テロの危険を警告してくれているが感心できない。アル・カイダのザワヒリがFSBとつながっているというのは真実だろう。しかし、アル・カイダを育てたのは、CIAと、その走狗パキスタンSISであることは周知の事実。リトビネンコ、方向をはぐらかしているように思う。また「日本国内でテロをおこせる組織」といえば、FSBなどよりはるかに強力、豊かな予算で、大量に日本に入りこみ、政治家、警察、暴力団まで支配している組織があるではないか!と妄想?が沸く。

アパート爆破、ノルド・オスト劇場占拠、ベスランの学校占拠などに、深くロシアFSBが関与していたと描いている。事実を追求するジャーナリスト、政治家はつぎつぎとFBSの手によって殺害・投獄される。ポリトコフスカヤは、ノルド・オスト劇場占拠では、ゲリラに指名され、占拠された劇場に入っている。ベスランの学校占拠の際、現地に飛ぼうとしたが、機内で飲んだ液体のせいか、体調を壊し、現地に行けなくなる。FSBに毒を盛られたようだ。権力犯罪追求を続けた彼女、自宅アパートのエレベーターで射殺された。

ノルド・オスト劇場占拠事件で、屋上から空に発砲、「人質射殺を始めた」かのように聞こえた銃声を鳴らし、ロシア側毒ガス攻撃のきっかけとなった人物の顔を劇場に入った彼女は見ている。後日ある国際会議に行くと、その元ゲリラなる人物がロシア人として出席しているのに彼女は気づく。FSBがゲリラになりすましていたのだ。

ゲリラに「埋め込まれた」著者の視点から見るので「グルジア側が正しく、ロシア側が悪い」ような気分になってくる。今の南オセチアをめぐるマスコミ報道と同様だ。

FSBが、権力を握るため、アパートを爆破し、チェチェン人に罪をなすりつけ、チェチェン攻撃をした可能性、筆者が言う通り、高いだろう。こうした発言、「陰謀論」とは呼ばれない。同じ論理で、「アメリカの権力者が9/11を仕立て上げ、イスラム教徒に濡れ衣をきせ、アフガニスタンを占領し、アルカイダとは縁もないイラクも占領した」というと、突然「陰謀論」と呼ばれる。

どなたか、イラクかアフガニスタン・ゲリラに従軍して、はたして「911内部犯行」は陰謀論なのか否か追求してもらえないだろうか?

なお著者はwebで今の紛争についても多少触れている。

より客観的に南オセチア紛争について知りたい場合は、「コーカサス国際関係の十字路」の方が良さそうだ。

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