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仙川環さんの医療ミステリーシリーズ第6弾です。
このシリーズ好きで、前5作品全て読んでます。
ちなみに、シリーズとなってますがそれぞれに繋がりはないので
どれから読んでもOKです。
今回はこのシリーズ初の短編集でした。
そして私の好きな連作短編集。
でも・・・・・う~ん、正直微妙かな。
連作短編集だと、大抵一番最後の章で今までの事が繋がったり
何か驚きの事実があったりするのですが結構あっさり終わった・・・
読みやすいですし、テーマも薬って面白いのですが、もうちょい
何か欲しかったなぁと思ってしまいました。
今までの5作は面白かったので、期待しすぎたのでしょうか。
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読みながらムカムカするのは私が薬剤師だからかな?
だって、登場人物の多くが、薬に対する誤った考えを持っているんだもん。
薬を丁寧扱わない奴は痛い目に遭うべきと思って読み進めると、その結末に物足りなさも感じてしまった。
まぁ、読みやすかったけど・・・
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薬は、他人からもらっちゃだめ!と、幼少時母からきつく言われていました。それを守り続けています。だから、私は、生きていられるのか。なんてことは無いけど。でも、今の世の中、何でもあり、だから怖いです。
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これは面白かった! この人の小説の中で一番面白かったね。
正直ストーリーがマンネリしつつあったけど、こんな書き方もできるんだなっと感心した。
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ピル、睡眠薬、抗ウィルス薬…主婦やフリーターなど様々な人が薬を巡り、争い、騙し、崩壊していく医療ミステリー。
どれも後味悪し。
【図書館・初読・2/11読了】
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何人か登場人物がいますが、上手く話が絡み合っていて内容がすっきりまとまっているように思います。
普段何気なく飲んでいる薬ですが、本当に様々な事で使われているんだなと読んでいて思いました。正しく服用する事が一番です。
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◆藤本洋文・・・経口避妊薬
◆小野恭子・・・抗インフルエンザ薬
◆木島博人・・・向精神薬、睡眠薬
◆林崎洋子・・・禁煙薬
◆松原延彦・・・薄毛治療薬
◆沢村亜美・・・花粉症の薬
◆小野厚之・・・下痢止め
◆三田秋枝・・・精力剤
以上8編の連作短編集。1作目の話にちらりと登場した人物が2作目の主人公、2作目にちらりと登場した人物が3作目の主人公・・・というように繋がっていく。そして途中で折り返す感じで、8作目と1作目の主人公は夫婦であったりする。
「誤飲」というタイトルからすると、薬を間違って飲んだことによって何か重大なことが起こる話のように思えるが、ちょっと違う感じ。確かにどの話も薬が絡むのは絡むのだが、誤飲というよりは、誰かが誰かを騙して服用させる話が多く、また、それによって変わるのは症状ではなく人間関係なので、薬の専門的な話はほとんど出てこない。うまく繋げられているなぁと思うし、とても読みやすかった。個人的には、もっと毒がきいた話があってもいいなぁと思ったが。
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登場人物それぞれに順にスポットライトを当てて、物語が進んでいく、という手法、かなり手垢が付いてる感があるけど、嫌いじゃない。しかし、最後がなぁ・・・その後の展開は、読者の想像にお任せします、て手法も又嫌いじゃないんだけど、その他の関係者の結末がそれぞれどんななのか、想像の余地が多すぎて、なんとも宙ぶらりんな終わり方との印象が勝ってしまった。
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一つ一つのカップルのストーリーが入り乱れ広がっていくオムニバス。キーポイントになるのが「薬」。アレルギー薬だったり毛生え薬だったりするのですが、薬をめぐって男女が憎みあいだましあう。
こう書くとなんだかわけが分からないですが、読めば分かる。とにかく良く出来ています。
仙川環の医療物は何冊か読んでいてどれも面白く、女性の医療ミステリー作者としてはなかなかのものですが、これはミステリーというより人間ドラマ。新境地を開拓した感じです。
面白いものを読ませてもらいました。
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いつもの医療系ではなく連作ものの短編。
相変わらず読みやすかった。
どの話もこれといった大事件はないまま終わるんだけど、
微妙に話がリンクしてて面白い。
この人の作品って、女医はスマートで切れ者なのに、
男の医者/医療関係者はどうしようもない人が多いのね。
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この作品の様に、色んな立場の人を様々な角度から描く作品って好きです。人によって見方は千差万別ですし、絶対的なものの見方というのは存在しないなと感じることが出来ます。
湊かなえさんの夜行観覧車も同じく色んな視点があって面白かったです。
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人は様々な薬を飲んでいる。睡眠薬、向精神薬、経口避妊薬、抗ウイルス薬・・・。
そんな日常的に使っている薬を巡って、ごく普通の人たちの関係が絡まり合う。
ある者は人生の転機を得、ある者は人生の転落を経験する・・・。
友人から借りて読みました。
著者の最新作、だと思います。
ある人物にスポットを当てた短編を連作のように繋ぎ合わせた造りです。
目次を見ると各章のタイトルが人の名前だったので、?と思っていたのですが、最初の2章を読んで納得しました。
ある章での主人公と周囲の人々。
次の章では周りの埋めていた人々の内の一人が主人公となってその人の主観で物語が紡がれていきます。
そしてある一つの薬が登場し、人々の手を渡っていく。いくつかの注意事項を忘れ去られながら。
最後に一つの破壊を生み、物語は唐突に終わります・・・。
一人の登場人物に崩壊の兆候が現れたところで物語が終わり、
「は?こういう終わり方?」
と思いましたが、物語を思い返してみるとミステリーに必須の事件が全く起きていないことに気がつきました。
殺人とか事故、といった事件が発生し、それを取り巻く環境が刻一刻と変わっていく中で登場人物たちが右往左往する。
これがミステリーの王道と言っても良い流れだと思うのですが、本作ではそれがほとんど無いんですね。
詐欺とか相手を偽って他の薬を飲ませる、暴行といったことは各章で起きているんですけど、事件性のものがほとんど無い。
それが、最後の最後に来て「事故」が起きる。起きたような描写で物語が終わります。
本作はこれまでの著者の作品とまったく異なる作り方で、「事件が起きてからの物語」ではなく「事件が起きるまでの物語」です。
それを踏まえたうえで読んでいくと、ある種のゾクゾク感を味わえると思います。
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漫画と映画ばかり摂取してきたが、現代小説を3年ぶりくらいに読んだ。症状と関係ない薬を飲む話のオムニバスなのだが、特別ショッキングな出来事は起こらないし人も死なない。平凡な話ばかり。ピルを飲まされて離婚する女、夫の新型インフルの薬を鼻炎薬にすり替える女、カウンセラーにかかるDQN、喫煙女など。得るところや造詣のある内容ではない。暇つぶし小説。
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仙川環と言えば、医療ミステリー。筋書きが面白いだけに、もっとすっきりした文章だったら、より楽しんで読めるのにと、常々思ってきた、気になる作家だった。本作は連作ものということで、どうかなぁと思いながら手に取ったが、これが一気に読ませる。面白かった。何でもないようなことの積み重ねなのに、最後まで本を手放させない勢いがあった。やっぱり著者の作品を読み続けていこうと思わされた力作。
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薬をめぐる連作短編集。
薬はできれば飲みたくないけど
きちんと効くものは効くだ。
そろそろ花粉症対策もしないとな。