紙の本
必ず愛人を囲っている初芝電産の重役達
2001/11/22 18:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも不思議に思うのが、登場する初芝電産の重役が必ず愛人を囲っていること。おいおい、愛人を囲うお金はどこから出ているんだよ。だいたいメーカーだろ。そんなカネもらっているわけないじゃん。と、愚痴りたくなるほど本編に出てくる重役陣は艶福家が多い。全員がうまくいっているわけではないが、浮気していることは間違いない。本当にメーカーではバーのホステスと浮気するのがはやっているのか、本当にメーカーでは社内恋愛が日常茶飯事なのか、メーカーに勤務していない私としては、大いに気をそそられるところである。
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島耕作がついに離婚した、今後の島耕作の女性関係が見ものだ。「しかしどうして俺のまわりの女達はおそろしい奴ばかりなんだろう」のセリフは笑える。今回は女のおそろしさがよくわかる作品だったかもしれない。
今野主任とか福田部長とか、関西の人間はどうも癖が強いというキャラが多い感じだ。アクの強いキャラも加わり、上司と部下、男と女の複雑な関係が描かれ、みんなそれぞれ業を背負っているものだなと思う。
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いよいよ明かされる大町の秘密…これには驚いたもんです。
ちょっとやそっとのエロマンガでも出てこないマニアックな世界というか…
「一体何なんだこの漫画は!」って感じでw
「そうか それですべての疑問が氷解した」じゃねーっつーのw
いくらなんでも物分り良すぎw
初めて愛したのが島課長というが、愛するようになったきっかけとか、
特に無いんだよね。
そこがこの漫画の凄い所だと思う。
何だか分からないけどとにかくモテる、という…
課長編の主要キャラの1人、今野主任も登場。
この性格だけど「仕事が出来る」ってのが改めて読むと
何とも言えない気持ちにさせる。
中沢部長も少しずつ掘り下げられていきます。
その他のエピソードも1話完結ながら骨太でじっくりしっかりと読ませてくれます。
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今巻は細かいけどパンチの効いたエピソードが粒ぞろい、山椒のような回だった。例えばついに恋仲になった部下の大町久美子の人には言えない性癖を開く端緒となる母親と父親(老人)と会長(老人)との3P。その大町久美子と典子と娘の奈美とのニアミス。さらには大阪から来た今野と部長のネクタイにまつわる事件。(なぜか島耕作に出て来る大阪人はおしなべてガサツ)福田部長とその今野の奥さんとの関係(昔の愛人を部下に譲った)そのことを今野は知らない、今野可愛そう。そして課の中川社員の自殺未遂騒動。ひとりひとりの人間には勿論ちゃんと感情があってちゃんとみんな業が深い。人間味溢れる人間。弘兼さんが見開きに書いてるけどほんと「背徳のカタルシス」を覗き見させてくれる漫画やなあ。