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炎尾の発するメッセージが熱い。熱すぎる。熱すぎて、胸がふるえた。島本和彦という作家は本当に血と汗と炎をつぎこんでマンガを描いているのだなあ。特に次のメッセージはマンガ家になりたい者に、何よりも力強く、夢と勇気を与えてくれる。
「プロというものはだ!!」
「絵がうまいからなれるもんでも……
話作りが面白いからなれるもんでもない!!」
「要は――」「なったもん勝ちだ!!」
「やればわかる!!」「やらなければ、」「一生わからん!!」
人間の、思い込む力というのは、それだけで大きなエネルギーになるのだ。
「マンガ加とは――」「自分が信じたウソを人に伝えていく仕事だ!」
「自分の信じているウソは――」「本当以上の真実だ!!」
あと、感情が昂ぶると衝動的にマンガをその場で描いてしまう青年の話や、吸収がよすぎて面白いアイデアをばんばん出してくれるようになった新人編集者の話などもおもしろかった。
もう、なんか、燃えている。すさまじく燃えている。