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上巻よりはすらすら読める!!と思う。個人的に金枝くんがツボだったので(下巻はよく出る)入り込めたんだと思う。時代は今とは全然違うけれど、自分自身がしっかりしないと日々は流れてしまったり、周りだけが成長してしまう。そう気付かせてくれる作品だと思いました。
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洪作の下巻の“ワル”っぷりは気持ちがいい程です。洪作すなわち作家井上靖氏が文学に興味を抱き始めたきっかけが興味深い。それにしても、詩歌をたしなむ不良学生たち・・・インテリジェント
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下巻に入り、急に変わってい洪作。魅力的な上級生達。映画『いまを生きる』のような青春。貧しく何も知らない少年だった井上靖の自伝的小説。
清々しい若き感受性。ラストの伸びやかなかんじがとても好き。彼らがどのように成長していくかをしりたいけど、この瞬間が美しい。ラスト5ページのための800ページだな。
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成績が下がったことへの焦りと
一年上級の魅力ある先輩たちとの交流。
自分とは違うものや世界に憧れる思春期の切なくも懐かしい雰囲気が漂う。
羊羹の切り方や読んでいる本を気にしたり
寺に下宿させられるのが嫌で仕方なかったのに
友達に羨ましがられて気が変わったり
洪作の素朴さが等身大に感じられて面白い。
優等生として生きてきて、きちんと生きなければという思いもあれば
自堕落な生き方に憧れもする、思春期らしい葛藤というほど大袈裟でもないうつろう少年の気持ち。
友人に誤解されるなど、誰しも通る思春期の艱難が、淡々と日常に織り込まれ描かれている。
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三部作の中でこの作品が一番好きな理由は、友人達との別離のその思春期ゆえの瑞々しさにノスタルジックの香りを感じるからです。
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う~~~~~~~~上巻までは好ましく読んだのだけれども・・・
この年齢のガキンチョたちの、世の中を知らない癖にませただけの口をきくそういう年頃の男子が、私は嫌いだ、鼻につく。
三部作読む予定だったけれどしばし休憩
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『しろばんば』に続き井上靖の自伝的小説三部作の第二部にあたるもの。
今度は中学校に上がった洪作が、前半では同学年の友人とつるむ平凡な日常が、後半ではふと出会った上の学年の友人の文化的でちょっと不良な面に触れ多いに影響されてゆく様が描かれている。
郷里に帰省したときの美しい風景の描写は秀逸。
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時代背景の違いをはっきり感じさせられるが、明治の学校生活や田舎と都会の雰囲気を味わうことができる。柔道の青春小説でもある。
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上巻は買ったけど、下巻は図書館で借りて読んだ。好天気の高原の木陰で一気読みできた面白い作品だった。上巻と同じく、30数年前の再読。まったく内容を覚えていなかった。
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古き良き時代、伊豆地方の青年達の記録。大人になりきれず、幼子でもない、あの青々とした時期が細やかな日常の描写で書かれる。美しい記録。
上巻、しろばんば、北の海、フィリップ・ビュビュドモンパルナスも続けて読みたい。
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なんともまどろっこしい洪作である。今の学生ならLDと認定されるところだが、おおらかな時代であったことよ。
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再読
『しろばんば』に続く中学生3年時代
話の選び方も表現もなんとも微妙な仕上がりで
小学生だから良かったのか
『しろばんば』の完璧な出来栄えと比較すると何段も落ちる
どうしてこうも落差があるのかは不思議
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新年を地元ですごし、新学期をむかえる・耕作が2人と別れ、上級生とつきあいを始めるこの巻。とても面白く、すらすら読めた。耕作の成長がおもしろく、ラーメンを食べるシーンや、足を骨折したく件、フランス料理を食べる件など印象深かった。今後の旅も楽しみ。
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大正時代の男子中高生面白い!
「しろばんば」に次ぐ、作者の自伝的小説です。旧制中学3年となった主人公の学校生活や友達との交流が、日々の小さな出来事を通して描かれています。友達との会話や行動が本当に面白くて、クスクス笑ってしまいます。朝寝坊だったり、物を無くしたり、服装がだらしなかったりと、読みながら「ちょっとアンタ何やってるの!」とお小言したくなるような場面もあり微笑ましいです。
「しろばんば」でも思いましたが、人間は今も昔も変わらないですね。
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★3.5かな、でもおまけなし。あまりに半端な感じで終わってしまってるからなぁ。続きはあるんかな?
それはともかく要するに育ちが良いんでしょうな、洪作は(つまりは井上靖が、ということになるのかもしれませんけれども)。例えばフランス料理と寿司のくだりとか、こちらがイライラするくらいの天然ぶり。これくらい伸び伸びとしている方が良いんでしょうが、最早絶滅危惧種的な育てられ方なのかも知れず。