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世の中の知らない現実を知るには
とっておきの一冊
世界の物乞いの実情を綴っています
私にとっては衝撃的な一冊
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世の中の、一見見えにくいところで起きている出来事を見る人がいる。見ない人もいる。
どっちがいいとか悪いとかではない。
しかし見ることができるならば、見てみるのもいいんじゃないかと考えさせられた。
とにかく、著者の行動の恥部まで書いてあって、そこがよかった。
美人の障害者とベッドをともにして、最終的に勃起できないところなどがとくに心に残っている。
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「僕と1ルピーの神様」と前後して読むとより印象に残る。個別の物語単位で見るとどちらがノンフィクションでどちらフィクションか分からなくなる。
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アジアの障害者や物乞い、それにからむマフィアなどを追いかけて、その世界を描くこの本。
描かれる世界に、衝撃を受けると同時に、この作者の力量にも衝撃を受けました。
ギリギリの橋も渡りながら、心の奥底を抉り取るような世界から目を背けず、その世界の住民とコミュニケーションをとっていく作者の能力。
そして、それから生み出されたこの本。
誤解があるかもしれませんが、読ませます。
下手にうわべだけの本やテレビ番組に時間を使うより、この本を手にとってみられることをオススメします。
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アジアの障害のある物乞いの人々の実態を調べた本。
今まで数々のドキュメンタリー作品を見たり読んだりしてきたが、これは半端ない。知らなかった事が次々に出てき、考え方が180度くらい変わった気がする。
1日150円のために手足を切断され、物乞として働かせられているインドの子供たち。それを操っているマフィアのアジトに潜入してゆく作者。
ハンセン病患者への迫害の実態。
麻薬漬けになりながら、BMWやベンツの下でヨダレを垂らし、這いずり廻り死にゆく子供たち。
レンタルチャイルドの行く末。
自分の無力さに嫌気がさす。
そして、無宗教な私も神にすがりたくなる気持ちがわかったような気がした。神にすがりでもしないと生きていけないからなのだろう。何も変わらないとわかっていても、目を閉じ祈ることで、その一瞬だけでも全てを忘れることができるのだ。
石井光太さんの本をもっと読んでみたいと思った。
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ずっと積ん読になっていた本。
読み終えて思うのは、この苛酷な事実に対して著者が感じたことはそれだけなんだろうか、ということ。
事実だからといって、感動する訳ではないな、と深く思う。
この現実については、思うべきだけど、著者のスタンスでは考えるまでは、思考が進まなかった。
悪い言い方をすれば、旅行ですごかったんだよ日記レベルだと思う。
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同じ場所を旅していたのに、気づいていなかったことが多すぎると恥ずかしくなる思いだった。いつもあそんでもらった物乞いの子どもたちを思い出した。
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インパクトが強い。
世界の状況(そっくりそのまま真実かはさておき)がわかる本。
貧困から抜け出せない人々が仏陀の輪廻転生を信じる。それは、死をもってしか貧困から抜け出すことができないからなのだと思う。
宗教になじみの薄い日本人には印象的な本だと思う。
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か~なりキツい内容だった。
自分の思っていたホームレスとはだいぶかけ離れていた。
ある国のホームレスは恵んでもらったお金で買うのはドラッグやオンナ。
ある国のホームレスはマフィアによって管理されていた意図的身体障害者。
日本のホームレスとは感覚が違う。
正直な感想を言えば、同情ができない。
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とにかく目が醒めました。
とにかく泣きました。
悲しくて泣くと言うより、新たな発見で泣く。
人はこういうとき、こう思うんだなって。
私にとっては心から大切な本になりました。
遠いアジアの現実は自ら端を発して知ろうとしなければ知ることができない。
ボランティアや福祉、ストリートチルドレンや発展途上国問題ににありがちな、施しを乞い悲しい現実だけを捉えた本とは違い、旅をしながらありのままの出来事、感じたことを偽りなく伝えてくれる。
それはときに葛藤であったり、恋心であったり、笑いであったり、嘆きであったりと過酷な旅で得たものは人生における大切な感情そのものたち。
健常者であってもそうでなくてもみんな生きているには違いないんだ。
幸せは他人が量るものではなくて、己自身で量るものだと。
私はなんといってもこの著者の観点がすごく好きで、
この日本のどこかに、こんなにもやさしく芯の強い人がいるなんて、すごく嬉しかった。
石井光太さん、すてき。
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アジアの路上で物乞う人々のありのままがかかれています。
先進国である日本では考えられないような事も
まかり通るほんとに恐ろしい現状にただただ自分の無力感を
覚えました。
不発弾がごろごろと転がる村で力を合わせて
必死に生きている人々
シンナー中毒で路上を這いずり回るストリートチルドレン
物乞いをさせるため手足を切断されたり眼を潰されてしまう子供
臓器や眼球までも売買させられてしまう物乞い
こんな事が同じ地球上で生きるために繰り返されているのです。
こんな信じられないような現実が。
苛酷な環境で生きる人々の心に歩み寄り
問いかける事で現状の羅列でなくより真実に迫ったドキュメンタリーです。
だから私に何が出来るのかわからない。
だけど知る事が大事なのだと思う。
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石井光太さんの本をあれこれ読んだので、最初に発行した本に手をつけた。
やはり日本で暮らしていては想像もできない暮らし……。あまりにも衝撃的すぎる。
そして日本にいても忘れがちだが、当然障害者はどこの国でもいる。
厳しい世界で医療に頼ることもできない国での障害者は、本当に生きていけるのかと思う。だからこそ著者は調べにいったんだけど。
身体的にある障害で同情を得ることによって物乞いで稼げるお金は、健常者とあまり変わらないことにも驚き。
物乞いしかできない国なのはわかるけど、物乞いでお金をだす人がいるってことだ。
どんな人がお金をだすのだろう?裕福な人たち?旅行者?物乞い同然の人が物乞いにお金を出すのでは?
むしろ豊かな日本のほうが物乞いしてもお金は得られないのではないか。
赤ちゃんのころに誘拐されて5歳まではレンタルチャイルド、それ以降は腕や足を切断されたり目をつぶされたあと障害者の物乞いになるなんてとても信じられない話だ。もちろん女性は娼婦へ。
貧困な国ってここまで悲劇が当たり前なのか…。
一番気になったのは、麻薬中毒者と仲良くなるために、著者がマリファナやハッシシを吸うところ。どっちも大麻だよね。知識ないので想像だけどまだ安心(というのも変だけど)な麻薬なのか?(タバコも麻薬みたいなもんだよね)身体は大丈夫なのかと心配。もちろん大丈夫な範囲で納めているんだと思うけど。
私「異国の障害者を調べて本で稼いでいる」とは思えない。危険も多いし…。興味本位なのはあるだろうけどそれがあるからこそこうして踏み込めるのではないかと思う。興味本位だったらいけないのだろうか?本にすると日本に現実を知らせることができるし、売れればお金がはいってくるのは当然のことだ。
まだまだ若い著者なので、これからも頑張ってほしいな。
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ショッキングな本でした。この本は南アジアからインドまで、最底辺の人たちを追ったルポルタージュです。僕もこの手の本は結構読みましたが、最近の人が書いたものの中では、出色の本です。
この本は以前読んで相当ショックを受けたので、しばらく自分から遠ざけていたのですが、今回、この記事を書くためにももう一度読み直してみました。これを読んでいると、貧困と無知はとっても仲がいいんだ、ということを改めて思い知らされます。私たちから見ると悲惨な現実を淡々とした筆致で描いていますので、万人受けはいたしませんが、一読して欲しい本の一つです。
貧困・麻薬・障害者…。そして売春問題。この作者の著作の中で一貫して扱われている問題で、これは作者のデビュー作なんですがしょっぱなからカンボジアの不発弾問題で、読んでいた端から鈍器で頭をガーンと殴られたような衝撃を覚えましたね。そして、日本のマスメディアではまず扱われることのない障害者と障害者の施設も克明に記録されていて、これもまた読んでいて、気分が非常に重くなりました。
極めつけはインドで、これは後に紹介する『レンタルチャイルド』に通じるものですが、マフィアによって手足を切り落とされた子供たちが物乞いをしてたり、女性の物乞いが抱いている幼子が実は…。というので完全にノックアウトされました。
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著者は南アジアの障害者や路上生活者と寄り添い、インタビューしていく。すさまじい勢いで発展するアジアの都市の影にスポットを当てる。読んでいただくしかない。僕らは何をすればいい・・・ということを超えているような気がする。正直最後のインド、ムンバイの章では吐き気さえもよおす。それだけすさまじい書である。
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石井光太さんの著書を読むのは二作品目です。
私は「そういう」所を訪れたことがないので実際のところは知る事ではないですが、文章から情景が容易に浮かべられるわかりやすい内容でした。現実は思い浮かんだもの以上のものであるでしょうけど、石井さんの文章が自分の想像力と合ってるのかもしれません。