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流転の海の第2部。事業をたたみ、病弱な幼い息子の為に郷里に引き篭もるのだが、熊吾のギラギラさは更に増しているようにさえも思える。息子:伸仁の成長も見所。
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「流転の海」第二部。舞台は大阪から愛媛県南宇和に変わり、ますます土臭く、おもしろくなってきます…☆テンポが良く、どんどん読み進んでしまいました。
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流転の海 第二部
やはり最高におもしろい。
解説で、「宮本輝の小説にはいつも警句があふれている」と書かれているが、私もまさにそう思う。
読んでいてうなづくことが多々ある。
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大河小説。ここまでのものを書き続ける著者に心から敬意を表したい。これは第2部「南宇和編」。大阪を舞台にした他編と異なることで、シリーズの中でも独特の哀愁を感じさせる。これで主人公に「血と骨」の主人公ほどの狂気があればと思わなくもない。主人公は設定の割に意外と常識人。
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愛媛の田舎の実家に妻・息子のために戻った熊吾。2巻目はここが舞台。
息子の成長を描きながら相変わらずの主人公の人間模様が読み手の興味をそそります。
次巻も楽しみです。
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あらぶる牛をしとめるシーンは迫力あり。伊佐男が自決する前の熊吾とやりとりのシーンは妙にしっとりしていた。最後の菜の花畑のシーンは第三部の人であふれる大阪の地を象徴しているのかな。
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シリーズ第二作目。
舞台は一転、熊吾の郷里である愛媛県の南伊予郡へ。
都会で存分に手腕を揮っていた熊吾が、息子の健康の為におそらく自身にとっては限りなく退屈な、田舎での暮らしを選択する。
物語は、幼い頃の熊吾を知る地元ならではの登場人物達が多く登場し、都会とはまた違った田舎ならではの血なまぐさい事件も起こる。
そしてクライマックス。
衝撃的な場面であるはずなのに、何故か郷愁を感じる。
懐かしくて切ない、幼き日の思い出。
故郷の空を眺めながら幼馴染の最期を知った熊吾は、再び街へ戻ろうと思う。
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5月23日~6月1日
五十歳で初めて子を授かった松坂熊吾は、病弱な妻子の健康を思って、事業の志半ばで郷里に引きこもった。再度の大阪での旗揚げを期しつつも、愛媛県南宇和の伸びやかな自然の恵みのなかで、わが子の生長を見まもる。だが、一人の男の出現が、熊吾一家の静かな暮らしを脅かす…。熊吾と男との因縁の対決を軸に、父祖の地のもたらす血の騒ぎ、人間の縁の不思議を悠揚たる筆致で綴る。
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第2部は熊吾の故郷、南宇和が舞台。
固有名詞がすべて分かる不思議さよ。
うちの前の道を牛のアカが通っていったのかも!?
しかし驚いたことに、熊吾が故郷に抱いた閉塞感は
戦後の当時も現在も変わっちゃいません。
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読まないまま社会人になってしまった、宮本輝。面白い。熊吾の人間味溢れる魅力にはぐいぐい引き込まれた。書き方が上手いので、買い置きした3部まであっという間に読んでしまった。
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愛媛県南宇和が舞台。
近所なので、景色が目に浮かぶよう。
病弱な妻と子供のために田舎へ戻ってきたのだけれど、自然の中でのびのび過ごすのは良かったようだ。
熊吾は、子供の頃から豪快な男だったよう。人はそう大きく変わるものではないということか。
こんな豪快な男は田舎ぐらしでは刺激が少ないかも。
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一巻とは打って変わって背景も時代も異なり、そこもまた魅力なんだけど、主人公が経験を積んでどんどん変わっていくのを見るのも楽しい。倫理的にとても考えさせられた一冊でした。
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第一部を読んですごい小説だなぁと思い、第二部を読んでもやっぱりすごい小説だなぁと思った。一冊、一冊読み終わるたび、一回り人間が大きくなれるような気がする(ほんとになれたらいいんだけど…)。それほど人生訓や印象に残る言葉が数多くちりばめられている。
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「地の星」(流転の海・第二部) 僕はこのシリーズの中でこの本がいちばん好きです。戦後の混乱期、大阪で事業を成功させた主人公・熊吾が、50才を過ぎて産まれて子供と妻の健康の為に事業をたたみ、愛媛の田舎で暮らす、そしてまた故郷を棄て大阪に越す直前までの話。シリーズの中のいわばスローライフ的章。僕達が、文明というモノを単純に肯定し続けていいのかと問いを突きつけられている正に今、読むに相応しい話だと思います。下手な自己啓発本より、遙かに人生の教訓に溢れている小説。今回、心に残った言葉は「なにがどうなろうと、たいしたことはあらせんのじゃ」「草の根を食うてでも頑張にゃいけん」
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熊吾の人間の幅の広がりを感じた。第一部の「流転の海」では実業家の熊吾の人情味を感じることはできたが、癇癪を起こしては奥さん暴力を振るう。そうでしかバランスをとれない熊吾の弱さを見たが「地の星」ではたとえ暴力をふるってしまってもそれを反省し、時に奥さんに愛の言葉を投げ掛けてみる。人の意見にも耳を傾けてみる。息子を授かったことによって、熊吾の変化を感じた。第三部も楽しみだ。