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面白かったです
2019/06/19 10:32
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投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生の頃京極夏彦先生の本を読もうとしても難しいすぎて読めなかったのに今は当時より勉強などはできないであろうに楽しく読める
最初見たときは何も繋がらないであろう話と話が最後には混ざりあって一気に読み進めたくなる
女系家族の話しというのが一番の本筋なんだろうけどもう本当に色々混ざりあって面白かった
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京極堂シリーズはどれも好きで全部あげたい。これは織作一族がとてもすきだったなー。話自体も女学生とか周りが立ってて好きだった。
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■内容(「BOOK」データベースより)
「あなたが―蜘蛛だったのですね」。桜の森の満開の下に響く京極堂の声。いまや恐るべき大計は成就した。だが、何故にかくも累々たる骸が晒されねばならなかったのか。神代の昔から続く理を開顕した陰陽師の発する哀しい問いに「真犯人」の答えは…。古今未曾有、瞠目の構造を織り上げた京極文学の金字塔。
■感想
なんとなくイメージとして、水墨画のような印象を受ける。全体的に墨と白、そんな感じで色彩の印象を受けない。モノクロームの世界。
絡新婦の理に、まさしく蜘蛛の糸のように張り巡らされている女性論は面白い…というか心地いい。
私自身、趣味で古典をかじったことがあって、現代の感覚で読むと違和感をどうしてもぬぐえなかった部分が、妻の地位が重要であること、女の家に通うこと(というか婿入り前提)、あとは後宮に入っての後ろ盾が、父より母の身分の方が重要視されていること。
現代の場合はそうでもない。一見「妻の地位が重要」で「婿入り前提」に見えても、それは彼女の父親が偉いからというケースばかり。
古典は「彼女の母親が偉いから」なんだよね…ここがなんとも。ううん。
調べればいいんだろうけど、疑問に思っても、もともと調べたいことは別のことだったのでスルーしてもうた。その謎を京極が見事に解いてくれている。ううむ、すごい。
あとは個人的に最初の頃の織作茜の描写が好き。○○というよりは××、という否定形のとこ。うん、写真では(あるいは黙っていれば)美人だけど、動いちゃうとなぜかそういう印象が砕けるって人いるよなぁ(これは男女関わらず)。
しっかし日本人にとって、キリスト教(というか一神教…てくくると怒られるのかな)て、想像以上にものすごく理解しづらいものなんだなぁとしみじみ思う。
それと同じく、キリスト教(一神教)が当たり前の人って、多神教が理解できないものなのかしら。
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あ、蜘蛛の正体の推測当ってた。
……気付いたら先生(関口)の存在がなかった。最後にだけ出てましたねー。ほぼ総出演だったのに……。
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目潰し魔と絞殺魔の二つの連続殺人事件と、フェミニストの亭主失踪と女学園の売春事件とあれやこれやが実は全部かかわっている。
全貌が把握できないままに読み終わってしまった。事件の黒幕・女郎蜘蛛の正体は最後の最後に明かされるが、そのときには戻って読み直す気力はもうない。
神話や妖怪ウンチク、フェミニズム論に興味がある人にはオススメ。
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すごかったー。
ふとしたことが複雑に絡み合って事件を作り出してて、ほんとスゴイとしか言いようがない。
語彙がないので惜しいな。もっと気の利いた感想を書きたいのですけど。
・・・ただねー。
やっぱりなんとも人死にが多すぎるというか。切ない。
あとやっぱ難しかったな。
宗教的なこととか女権がどうとかさっぱり興味もないので、なんかこう・・・正直、理解は諦めた。
つ、次は頑張る・・・!
個人的に一番テンション上がったのは最後の関君と京極堂のやりとりです。
もう仲良すぎるだろコレ。お前らお互い好きすぎ。
なんやかんやでやっぱり2人は友人なんだな、と思いました。
あとは4巻まで読み終えてから1巻に戻ったときですね。
そういうことか! とぞくぞくしますよ。
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当然のように冒頭(1巻)に還る。
それがまたくるくると蜘蛛の巣的なことか。
粋だぜこんちきしょう!好きっ。
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「あなたが―蜘蛛だったのですね」。桜の森の満開の下に響く京極堂の声。いまや恐るべき大計は成就した。だが、何故にかくも累々たる骸が晒されねばならなかったのか。神代の昔から続く理を開顕した陰陽師の発する哀しい問いに「真犯人」の答えは…。
古今未曾有、瞠目の構造を織り上げた京極文学の金字塔。
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「あなたがーー蜘蛛だったのですね」
この言葉で締め括られる4巻。最後に漸く関口くんが登場。
こうやって京極に寄り添えるのは彼ならではなのかなとぼんやり。
邪険にされ、同行をやんわり断れても聞かず結局は同行。友人ではなく知人だと称しつつも、京極堂にとって関口君の存在の大きさを感じさせるラストでした。
桜の木の下の光景を眺める関口君の独白は物悲しさと、彼の見える世界の美しさを感じさせます。
しかし、次の宴の支度を読んでみると、そんな伏線!と叫びたくなります。
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読み終えました…
相変わらず、京極堂の世界は難解で頭が痛くなる、片手間では読ませない、本だけに没頭する時間を必要としますね…
残忍で美しくて、どうしようもなく魅力的で中毒性があります。
あの分量に毎回慄くくせに、読み始めたら終えるまでその世界から抜け出せなくなる。
今回のは特に難解でありました。
聡明な女性と言い合う京極堂の言葉が、理解できず…これは何年かたてばわかるようになるのかしら?
百鬼夜行シリーズで一番好きなのは、この小説が驚くくらい絶妙な位置にあるというところです。
理解できそうで理解出来ない。全くわからなそうで、大筋は理解できるー。
このちょっと背伸びしてる感じが、なんだか好きなのです。たまらなく。
そして
関口くんが出てくると本当にホッとします。笑
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シリーズの中でこれが一番好き。
ややこしすぎるー!
話も難しいー!
でも、綺麗に終息する。
美しい。
この蜘蛛の館の構造が知りたいので、
是非映像化してほしいです。
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再読読了。
2回目のほうが楽しめた。年齢を重ねたからなのか、「落とす」時に語られた動機がとても悲しくかんじた。あんな家族は辛すぎる。
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めちゃさくさく読めて京極堂シリーズで一番面白かった 取り上げてる題材も興味あるジャンルだったので個人的にタイムリーで良かった
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千葉の片田舎にある呪われた女ばかりの織作家の物語完結編。
やはり「蜘蛛」はこの人だった…って感じだけど、なんだかピンと来なかったです。
蜘蛛の巣のように3Dの構図でいろいろな事件が繰り広げられていくんだけれど、古い女系家族の思想的構図が明治以降の一夫一婦制&女性は一人の男性に操を誓うものと考える西洋思想を当然のように思っている男性によって狂わされていくことによっての悲劇。
……のようだけど、まぁ家族という組織優先で個人の意思を全く無視した冷たい家族ってのはどうもねぇ。
貴族制度が崩壊した戦後にこんな生活していてもつまんないって!
どうもピンと来なかったのが、どこかで読んだような内容ばかりだったのと、長い物語の割には蜘蛛の巣のように芯のない隙間だらけの芯をとらえられないお話だったこと。
地方のド田舎で良家の子女たちが売春をしていたというけれど、その場合、彼女たちを買った男性たちが全く見えないのが不思議だったこと、それなら地域社会にもっと何かしらのさざ波が立っていなくてはおかしいのではないか、よって、本当に少女買春があったのか…。
物語に熱が感じられなかったのが、イマイチでした。
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再読。だいぶ内容を忘れていたため今作も楽しく読めた。京極堂と榎さんと木場修が活躍するのはいつも通りだけれど今回はそこに伊佐間さんや呉美由紀やその他大勢も加わっての大所帯。しかも事件は二転三転は当たり前で被害者加害者の全体を掴むのも難しい。そんな中で蜘蛛は自らの手は汚すことなくこの事件の幕を閉じたのだから凄まじい。