投稿元:
レビューを見る
鈴木光司がリングシリーズ以来久しぶりに書くホラー。
面白かった。さすが、鈴木光司! という感じ。
だけど、上田しおりや小松左京に比べてインパクト弱いかも。
投稿元:
レビューを見る
ホラー文庫出版だし著者はリングの鈴木光司だしで、めためた怖いのを想像されたあなた、大間違いです。
これは物理や数学が嫌いで本ばっか読んでた文系の人に、「あれ、物理とかって意外と楽しくね?」と思わせる小説です。私はいま猛烈に物理を勉強し直したい。というかこういう面白い視点から世界を見れるようになるためのツールが物理の知識だと教えてくれる先生と出会いたかった。
詳しい感想は下巻で。
投稿元:
レビューを見る
2012/08/13読了。『リング』『らせん』で有名な鈴木光司のホラー長編です。数学、物理、宇宙についての話や、古代文明の謎、生物の進化など多彩なテーマが織り込まれた壮大なSFホラーでした。
発端はいくつかの失踪事件、そこに共通する地学的・物理学的な特徴。さらに、無理数とされているπの計算値に現れた0の連続…。これらの現象の原因を探っていく過程で色々な法則や定理の話が出てきて、難しい、と思いながらも知的好奇心を刺激されました。物理や数学は苦手なのですが、なんかちょっと面白そうかも、と思わされてしまいます。
ラスト直前までの話の運びかたからして、ラストシーンはちょっと残念に感じました。サイエンス的な部分はよく説明されて書かれているのに、主人公冴子の父の失踪については、真相は唐突にやってきて、よくわからないままに終わってしまった感があり、勿体ないと思いました。
それにしても、著者は科学の専門家ではないのによくここまで書けるなぁ!医学や生物を扱った小説はたまにあるけど、物理系は珍しいのでは?ただ、それゆえに読み手を選んでしまう小説かなと思います。
投稿元:
レビューを見る
人が消えていくー
ホラーと歴史とサイエンスが混ざって読み応えがある。
はじめは読みにくかったが、途中から引き込まれて一気に読んだ。
投稿元:
レビューを見る
終末希望、というのではないと思うけど、こういう話にはぞくぞくする。そして、ハッピーエンド(何事もなく済んでしまう)より、こんな結末を気持ちよく感じる。
「神々の指紋」が大好きだったので、懐かしくもあり…。
投稿元:
レビューを見る
(上下巻共通)
出だしの雰囲気はよかったのに、途中がものすごい残念。
大事件やらパニックやらが下巻までほとんどでてこないっていうね。
これなら、上下巻にせずに 1 冊くらいの分量でもよかったんじゃないかと思うんだけれど。
そもそも、コンピュータのくだりがダメダメすぎる気持ち。
プログラマなら、まずはウィルスを疑うだろうし、そもそも計算結果が違うのが物理的に違うとは言えないだろうって思うのがすじではなかろうか。(^^;
その違和感だけで、物語に集中できなかったなぁ。
逆に詳しくない人なら気にせず愉しめたのかもしれないけどね。
投稿元:
レビューを見る
「エッジ」鈴木光司
消滅SFホラー。夜空の色。
久しぶりに鈴木光司さんの文庫の新刊を書店で見たので、すぐ飛びつきました。
物理定数と宇宙構造を”崩して”、根源的なホラーを描こうとする意欲作。
いろんな意味でキレキレです(笑)
「神々のプロムナード」でも思ったのですが、リング3部作の時に高潮に達していた密度というか重たさみたいなものが今ひとつ感じられず。。
テーマ負けしてしまっているかなあ、という読了感。
自分が何に一番違和感をもったか考えてみたんですが、徐々に崩壊していくところかも。ストーリー上仕方ないのかもしれませんが。
あと、結局小説としてはカタストロフしないのね、というところも残念。
惹句でかなり期待しただけに残念さを感じてしまいましたが、一気読み!(3)
投稿元:
レビューを見る
壮大なテーマだが、設定にこだわりすぎていないか。下巻で一気に展開していくのだろうが、いまひとつ壮大感が伝わってこない。物語自体は面白く読めているので、このギャップは残念に思った。
投稿元:
レビューを見る
私が根っからの理系学問苦手人間のせいか、何となくの理解はできるものの、ストーリーの鍵になるであろう物理学化学等のトピックに突っかかり、なかなか話に入り込むことが出来なくて辛かった 本作は本作として面白いのだが、事件の原因の方向性が私の期待していたものと異なっていたのでそこが少々残念ではある とはいえ、この巻の後半から明らかにされつある集団失踪事件の謎以外にも、意味有りげな事象の描写があるし、何よりも結末が気になるので下巻も引き続き読みたい
投稿元:
レビューを見る
人が消える、星が消える、円周率が割り切れる、どうなってんだと。人が消えるにあたっては断層だとか太陽の黒点だとかが関わってくる。ただのホラーじゃなくいろんな物理だなんだの科学的な話がポロポロ出てくるので面白い。
投稿元:
レビューを見る
不可解な疾走事件をきっかけに、主人公の過去の父親の失踪との関係が徐々に明らかになってくる。リングを超えることはない。