紙の本
王国に巣食う闇がまた闇を呼ぶ
2011/07/07 20:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
グレヴィール・ド・ブロワ警部によって、ソヴュール王国の首都ソブレムに連れ出されてしまったヴィクトリカを追いかけて、留学生の久城一弥もソブレムの劇場に向かう。そこで催される演劇は、亡くなった王妃ココ・ローズにまつわるもの。そして、ブロワ侯爵がヴィクトリカを召喚したのも、王妃ココ・ローズ殺害事件の真相を明らかにさせるためだった。
新たな嵐、二度目の世界大戦を巻き起こしそうな悪い流れを感じつつ、その中で自分に有利な立場を築くためにヴィクトリカを利用しようとするブロワ侯爵に対し、ヴィクトリカはそんな策謀に久城を巻き込ませないために必死に久城を遠ざけようとする。
それでも必死にヴィクトリカについていこうとする久城一弥は、外に出られないヴィクトリカに代わり、事件当時の情報を集めてくる。その中には、ヴィクトリカの母、コルデリア・ギャロの楽しい時代の姿もあり…彼女がブロワ侯爵に手に落ちていく様子も明らかにされる。
最初と最後は以前のGOSICKなのだが、途中所々は少し雰囲気の違う部分もある。やたらと女という存在を強調する表現方法は、直木賞以後の作品によく見られるものの気がする。
暗い雰囲気になろうとするところを、セシル先生やグレヴィール、寮母のゾフィなどが必死に明るく盛り上げる。アブリルもちょっとだけは登場するけど。
てっきり作者の中で黒歴史に入れられた作品かも知れないと思っていたので、続編が出てよかった。マルチメディア戦略サマサマといったところだろうか。
紙の本
ヴィクトリカのお手並みはますますお見事!
2022/09/11 22:55
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソヴェール最大の謎、
王妃の死の真相を鮮やかに解き明かしたものの、
謎の全てを伝えることはせず、
自分たちを守るカードは確保する
ヴィクトリカのお手並みはお見事!
あれほどウンザリしていた退屈が、
一弥を守る安全と思えるようになるなんて、
灰色狼がどんどん人間らしくなってきた。
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遂に一弥とヴィクトリカを別つ風が吹き始めました。
てっきり吹き荒ぶ風に流されて、離れ離れになってしまうと思いましたが、あんな風にヴィクトリカへの好意を剥き出しにして、傍に居続けるための行動を起こすなんて、一弥は男を見せたな。
そりゃ背中も大きくなるよ。
一弥が成長したこともあって、一弥とヴィクトリカの関係よりも、ヴィクトリカとコルデリア・ギャロが生きて再会できるのかどうかの方が気になってきた。
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「お化けより、超常現象よりもっと怖いのは、現実の世界で、大切な人を永遠に失うことよ」P.138セシルの言葉。 本当にそうだね。失わない為に、皆頑張るんだね。 ヴィクトリカも一弥もお互いを思う気持ちが溢れていて、愛おしい。 このシリーズの登場人物は大切な何かを、誰かを守るために頑張っていて、そこがたまらない。
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王国の謎が明らかになり、よりソヴュールという国の厚みが出てきた一冊でした。
謎解きはかなり甘い方ですが、キャラクターや演出の味付けが謎の解明シーンを盛り上げています。
懐かしいキャラクターの名前がちょろっと出てきたり、兄妹の仲悪い喧嘩が堪能できたり、小動物が仲間入りしたり、ラノベ的にも堪能させてもらいましたv
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途中までの展開は予想できたが、最後は見事に裏切られた。
これまでの話よりもどんどんストーリーが進み、駆け足に感じた。
アニメ化が決定しているからかもしれない。
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今回は私の好きな雰囲気の話だったのでいつもより評価高め。
最後の最後のどんでん返し、気づいたときにはハッとした。
しかし未だにオカルト省と科学アカデミー?の対立がよく分からぬ・・・・・・
おばかちゃんですみません。
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今回のはかなり早い段階で全部の謎がわかっちゃたなぁ。。。
一番驚いたのは、副題にもなってる『薔薇色の人生』がフランス語で「ラビアンローズ」だったことだ。
いつも飲んでる、ルピシアのルイボスティーのブレンドの名前にそんな意味があったとは。。
確かに見た目にも艶やかなお茶だし、ビタミンCがしこたまが入ってるから美容にもいいし、味も美味しいし、ぴったり。
って、本の感想としてはホントにどうでもいいな。
このシリーズの最後の最後には、二人が大人になってからの描写がある事を期待をする。
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ヴィクトリカがココ=ローズ事件の真相を解明する話.
ブロワ侯爵から呼び出されてソヴレムに行くことになるんだけど,犯人は明かさなかったね.
更には国王にはブロワ侯爵に話さなかった王妃殺害の犯人のことを話すけど,これもすべてじゃなかった.
最後のが流石に読めなかったんだけど,まず最初にココ=ローズとメイドが入れ替わって,入れ替わった王妃が国王に殺され,その身代りにニコルがなり,今度はフランスからの訪問者に会うとばれるからと殺されたと.
でもって,本物のココは学園の近くに普通の人として暮らしていると.
行間はチェスドールでコルデリア・ギャロの過去だったね.
ブライアン・ロスコーの同時存在の種が明かされたね.
まあ,昔からある瞬間移動の種と一緒で同じ人が二人いるってこと.
もっとも,双子とは出ていなかったけど.
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長編!
やっぱり、長編がいい。灰色狼、先生、寮母さん、もちろん小さな紳士も大活躍。
国の大きな秘密が解き明かされて、ちょっと、ほんとにゴシックな感じ。
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GOSICKシリーズ待望の完全新作です。
当初GOSICKは、富士見ミステリー文庫から刊行されていました。
その後角川文庫から再刊行され、書き下ろしがとうとう発売されました。
富士見で最後の巻が刊行されたのが、2007年。
つまり、4年振りの完全新作ということになります。
正直、GOSICKの世界観が久々過ぎて読み始めは戸惑いました。
まぁ、これは復習をしなかった自分自身の責任ではありますが。
しかし、すんなり読むことができるのはライトノベルの良さだと思いました。
角川文庫から刊行されても、本作は確実にライトノベルです。
明確な基準がないからこそ、ここではライトノベルと書かせて頂きます。
トリック自体は、ある意味予想通りかな。
何も考えることなく、納得しながら読み進めることができます。
そういった意味では、多少の物足りなさはあります。
ストーリーは着々と進行しているため、次巻がとても気になります。
ヴィクトリカと久城の活躍を楽しみにしています。
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ここから角川書き下ろし。読みそびれてもう2年以上経つのか…。
そして先にアニメで観てしまった。うう。
ココ=ローズ事件をズバッと解決。
リヴァイアサンも絡んで、めっちゃおもろいやんけ。
トランクに潜り込むセシル可愛い。
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相変わらずの二人にホッとする。
友情とは困難な時に相手を守ろうとするか...
親の愛と友情を感じるストーリーだった。
静かな友情と愛情はいいね!!!
ただ、謎は途中でわかっちゃったケド( ´艸`)
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一作目からずっと読み続けているシリーズ*
前作から4年。。。毎回楽しみにしています♪
。。。でも。何となく。雰囲気が変わったかな?。。以前よりも謎解きが簡単?
あ!。。と。言うのが。だいぶなくなってしまったのが残念。
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GOSICK本編。今回はソヴレムでのココ=ローズ事件の真相解明という内容。物語も終盤に近づいているが、アニメ版とは内容がちょっと違い、アニメ版のようなおどろおどろしさは若干薄れている。セカイ系に近いアニメ版であるが、小説の方は今までの雰囲気は崩さない。とてもいい感じだ