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江戸時代が舞台のお話しですが、今でも充分心に響くですよ。
読みやすいのに、読んだ後に何やら1段心の階段を上った感じがするです。
これこれ。せっかく読むなら、こういうのがいいですな。
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名誉を傷つけられ「我慢できねえ!ぶっ殺す!」といきり立つ、将来のある若者。
キレやすい人に是非。
その他盛りだくさんの短編集。
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山本周五郎戦前の短編集。
武家ものが大半で、当時の生き様の潔さがすがすがしい。
侍の奉公こそ人生の本文、それが天命という生き方が心に響く。
それが山本本人の生き方だったのだろう。
もっともっと彼の作品が読みたい。
鴉片のパイプは異質。
08/12/09
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「鏡」という短い短編が主目的で読みました。松平信綱や保科正之等家光・家綱の3・4代将軍時代に活躍した阿部忠秋主役です。それがまたほのぼの可愛くてメロメロ。山本周五郎氏の話は温かな気持ちになれて癒されるというか、やはり良いなぁ…v
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昭和10年代の短編を集めた。表題の「ならぬ堪忍」から読んだが、短い中に味わいもある。その他の短編はやや勧善懲悪というかハッピーエンドというか、途中から結論が透けて見えそうで、でもストレスなく一気に最後まで読んでしまう。器量の良くない人間が腹をくくればひとかどのことが成し遂げられる様を書いた「悪伝七」、本当に必要なことなら一時の評判など気にせず成し遂げるのが肝要ということを謳った「米の武士道」など、心に残った。
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「私の書いた戦前のものは「日本婦道記」以外はすべて焼き捨ててくれ」と語っていたらしいが、戦前の13の短編。
「千本仕合」「宗近新八郎」「米の武士道」など気持ちのいい短編もあるが、「あれ、これが周五郎?」という拙い感じのものもあって面白い。
「武道は寧ろ武家の外にある。」「忠、不忠は世の批判のほかにあり。」「つまり、それは「なる堪忍」。さむらいにはご奉公の他にならぬ堪忍などない。」行動にすべて絶対基準を設け、生死も利害も小さなもので正義と面子にすべてをかける生き方はすがすがしい。
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戦前の作品を集めた短編集とのことだが
どの作品も「ならぬ堪忍」なところが見え隠れしているので
そういった趣旨で集めたのかと思った。
耐え忍んだところで、あえて静かに怒りを爆発させるところがメチャメチャかっこいい。
読み終えて、天晴れ!と言わずにはいられない作品が多かった。
ベスト3をあげるなら、これかなぁ・・・
・五十三右衛門
・千本仕合
・宗近新八郎
---作品一覧---
白魚橋の仇討
新三郎母子
悪伝七
津山の鬼吹雪
浪人走馬灯
五十三右衛門
千本仕合
宗近新八郎
米の武士道
湖畔の人々
鏡
ならぬ堪忍
鴉片のパイプ(これだけ江戸時代ではなく現代)
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山本周五郎の戦前の作品を集めた短編集。
意外と読みやすく一日で読めます。
世間の風聞などは信を置くに足らぬとする山本周五郎の考えがよくわかる。「樅の木は残った」の源流を見出す作品もあり、また人間の言動というのは、実は深いし、一面を見るだけではわかるものではないと思わされます。
山本周五郎の作品は深くて本当にいいです。
鴉片のパイプは、山本周五郎はこんな作品も書くのかと驚きましたが、いや表現が素晴らしい。肉薄し、息のむ感じでした。
浪人走馬灯の
「命のない一塊の道具が、人間の運命を狂わせる、それがむやみに腹立たしかったのです。」
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没後発掘作品も含めた初期作品集という感じなのかな。
どれも面白いけど、やっぱ「ながい坂」を読んだ後だとちょっと物足りなくも感じる。
物足りなさ自体が面白かったのは「悪伝七」
なんか読んだことあるなーと思ってたら「恋の伝七郎」って作品として前に読んでた。
書き直し作品だったんですねー。
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数年前、先輩に勧められていた山本周五郎の作品を初めて読んだ。戦前の13の短編集だが、どれも凛とした生き様を描いた作品ばかりで、読後感はスッキリ。なかでも、「新三郎母子」が良かった。これからも、好きな作家として多数の作品を読んでいきたい。
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L
山本周五郎作品短編集
さすが。渋い、重い、艶やか、憂い、全部詰まってる。短編なのが勿体無い。短編だからこその凝縮度合いなのかもしれないが。
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時代背景もあるのでしょうが、軍国主義/葉隠れ武士道の匂い濃い作品群です。
まだ文体も固まって無い。ストーリーが直截的で含みが無い。言い立てれば多くの欠点があります。それも晩年の周五郎作品を知っているせいでしょう。この人は晩年になるほど良くなって行った人ですから。時代背景と周五郎と言う名を差し引いてこの短編集を見れば、飽かずに一気に読み通せ、そこそこの出来なのだと思います
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山本周五郎の前期作品集
発表順に収録されていて、最初の1,2作は「ふーん山本周五郎が昔書いたやつか~」という以上の面白みは…ない… 3作目あたりからおなじみの山周的ストーリー構成になっていると思う
だいたい武士の話で出てくる主人公ほぼイケメン、ヒロインは美女!いや、いいんだけどさ…
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★3.5かなぁ、どの作品にも起伏がしっかりついていて読みやすい。
戦前の短編集ということですが、表題作の発表時期を考え合わせるとこの作家の心根はどこにあるか?は想像するに難くなく。
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時代物を主とした短編集。必ずしも読後感がすっきりするものばかりではなく、その理不尽さに対して考えさせられるものもあった。
表題作が比較的短い話の分、伝わってくるものが強い印象。戦時中に作られた話というのも納得できる一方で、現代にも通じる寓話にもなる。