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投稿者:なう - この投稿者のレビュー一覧を見る
たまには売れている本、有名な人の本を読んでみようと思って手に取ったが、わたしにはあまり響かなかった。
というのも発刊が2012年ということもあるかもしれないが、エピソードが旧価値観的な物が多いなと感じた。
阿川佐和子さんのことを全く知らないで読んだのも悪く影響したかもしれないがどこか女性エッセイのような絶妙な自分語りを感じ、読みやすいながらも本として読む物ではなく、ラジオで聞くような内容だなと思った。
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テレビで見るそのままの雰囲気が伝わってくる。こうゆう方に取材されたら気持ちいいんでしょうねー。
「ああ、この人なら思わず何でも話しちゃえそう」「この人と話すと、自分が気持ちよくなる」という人に出会うと嬉しい。仕事柄そうしたチャンスは多いほうなのでありがたいことだす。
本書については、特に新しい発見は、ない。
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阿川佐和子さんが、人の魅力を引き出すのが上手な魅力的な人なんだなーということを思いました。あと、鶴瓶さんがいい人というのが伝わった。笑
聞くノウハウについては、偏見は良くないということ、会話の中から次の一手を探すということ、下手な共感はよくないということ、などについては自分の経験と照らし合わせて大切だなーと思ったので心に残っています。
「聞く力」というので実用書というかノウハウ本かなーと思って読んだのですが、そんな感じでもなく、阿川さんのエッセイという感じで、軽く読めました。私は好きです。
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いろんなエピソードがうまれるのは、阿川さんの人柄によるところが大きいようです。いそうでいない貴重な存在。
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インタビューという仕事を通して、聞くことの大切さと共に、阿川さんの人間性が良く表れている内容だった。
読み終わって感じたのは、「相手が何を伝えたいか、如何に気付くか」が大切だということ。話のうまい人、下手な人、本当のことを言う人、言わない人・・・さまざなな人がいる中で、相手の言葉から、何を拾うのかで、その後に展開が変わってくる。
少しのきっかけから、大きな展開になる。誘導するということも当然あるだろうが、用意していることに縛られない姿勢が、面白さを生み出し、記憶に残るものになるのだろうと感じる。
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実際仕事で役立つ場面はないにせよ、一般論としても参考になることがたくさんありました。聞き上手…なりたいです。
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阿川さんの対談はゲストの人も楽しそうだ。その秘密を知りたくて本書を手に取った。インタビューというといくつも質問を用意して行きがちだけれど、阿川さんは3つだけ質問を用意していくそうだ。だから自然な会話になるんだな。(竹村俊介)
▼『ジセダイ』140文字レビューより
http://ji-sedai.jp/special/140review/20120202.html
サッカーの基本は「止めて、蹴る」。僕らの仕事の基本は「聞いて、伝える」。あまりにも日常すぎて無意識にやっている基本的な動作について、考え直してみるきっかけになる本。そしてこの本と通じて得られるものは、「信頼関係の作り方」でもある。(杉原幹之助)
▼『ジセダイ』140文字レビューより
http://ji-sedai.jp/special/140review/20120209.html
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この本はかなりいい。「はじめに」を読んだだけで、聞くことの大切さにぐっとひきこまれる。じーんとくる。著者はたけしのTVタックルのアシスタントなどで活躍しており、また雑誌の対談コーナーを長く担当している、いわゆる聞く側のプロである。そんな彼女でもインタビューのときは常にドキドキし、どんな苦労が有るのか、聞くために大切なことはなんなのか。実例がたくさん書かれており、自分に当てはまることもたくさんある。また、自分の話しを聞いてくれている相手にあてはまることもたくさんある。つい先日、タクシーの運転手の自慢話、最後まで気持ちよくきけたのは、あきらかに彼女のおかげだ。この本は読む価値が有る。おすすめ。
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阿川さんの人となりが分かる本。人の話を聞くって本当に難しい。仕事柄話を聞く事が多いので、私も『気づいたらつい色々話してた』と言われる様な雰囲気を持てる人になりたいわ。
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流石阿川さん。読みやすい。 きっと大変だろうこともさらっとユーモアたっぷりな文面だから 楽しく読めてしまう。啓発というより阿川さんのエッセイを楽しませていただいた感じ。 先日友人と目指す女性像を夏木マリとか前田美波里とかって話題にしてたけど 路線違うけどアガワさん目指してみるのも良いかなぁ。 出来るかどうかは別として。
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週刊文春で20年間、900回以上におよぶインタビュー記事を連載している阿川佐和子が、インタビューについて語った本。
そのテーマを聞いただけでとても興味が湧く内容だったので、とても楽しみにして読み始めた。
ノウハウ本ではなく、阿川佐和子自身が過去におこなったインタビューの体験談から、上手くいった時、上手くいかなかった時の教訓を取り出しているエッセイのような形式。
阿川佐和子のインタビューというのは、普通のインタビューと比べると、だいぶカジュアルなやり方な感じで、本人もいつまで経ってもインタビューに慣れない、と言っていて、なんだかとても共感できる部分もあり、参考にもなったし、楽しく読めた。
心を許してくれるゲストばかりではないですけれど、やはり私が最終的に目指すところはどこかと問われれば、とりあえずゲストに「アンタの顔を見ていたら、いつのまにか、喋っちゃったよ。あー、楽しかった」と嬉しそうに帰っていただくことです。(p.47)
自分で決めつけてはいけない。こっちの話が面白いに違いない。あっちの話はそんなに面白くないだろう。聞き手が勝手に決めつけることが、どんなに危険であるかを、その日、つくづく思い知りました。(p.72)
「みんなが知っているふりして、実はあんまり知られていないこと」というものは、世の中にたくさん溢れているのです。そして、その根源的な質問をしてみると、ご本人が思いの外、喜んで解説してくださるケースはあるものです。(p.126)
この「意外性」というものが、インタビューをするときは大変に重要なポイントになります。「あら、意外!」と思う部分がちらりとでも出てきたとき、私は「やった!」と叫びたくなります。今まであまり知られていなかったゲストの別の部分、思いもよらなかった側面を垣間見ることができれば、そのインタビューは成功したと言えるのではないでしょうか。(p.142)
答えるはずのゲストが応えない。しばしの沈黙が続く。どうしよう。この答えは諦めて、次の質問に切り替えようか。それとももう少し待とうか。
迷うところです。迷った末、同じ質問を、別の言葉で言い換えることもあります。そうすることが正解である場合もありますが、あまり多用しないほうがいい。
言葉を置き換えたり、答えを促したり、一見、親切な聞き手のようですが、結果的には答えようとしている人を追い立てることになります。(p.221)
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インタビューしてみたいなあ。
相性がよければ会話はどんどん盛り上がるけど、波長が異なったり私のようないいかげんさが嫌いな人は、徐々に引いて行くんだわ。その足音聞こえるたびに地味にショック受けてきた。
こういう危険を回避するにはアガワ流から学ぶべきなんだと思う。とは言え、何度も過ちを繰り返して、上手に会話をシェアできればそれで十分なことだ。
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阿川さん好きだなあ。
色んな人とのインタビューが例に挙げられてて、その人たちの映画や本や歌や活動を知りたくなった。
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●「『聞く』だけで、人様の役に立つんだ」ということを知り、なんだか胸のつかえが一気に下りた思いがしたのです。
●でも城山さんのどこが聞き上手なのだろう。城山さんは私の前で、鋭い突っ込みや、こちらがドキッとするような質問はなさいませんでした。ただ、ひたすら、「そう」「それで?」「面白いねえ」「どうして?」「それから?」と、ほんの一言を挟むだけで、あとはニコニコ楽しそうに、私の世にもくだらない家庭内の愚痴を、穏やかな温かい表情で聞き続けてくださったのです。
●「もし一つしか質問を用意していなかったら、当然、次の質問をその場で考えなければならない。次の質問を見つけるためのヒントはどこに隠れているのだろう。隠れているとすれば、一つ目の質問に応えている相手の、答えのなかである。そうなれば、質問者は本気で相手の話を聞かざるを得ない。そして、本気で相手の話を聞けば、必ずその答えのなかから、次の質問が見つかるはずである。
●でも、さすがに「質問を一つ」しか用意していかないのは心配なので、今はだいたい頭の中に三本ぐらいの柱を立てるようにしています。
●お相手に最低限、失礼のない知識は頭に入れておくにしても、相手についてすべて知ってしまったかのような気持ちにならないよう、未知の部分を残しておくことが大事です。
●しかし、崩されてみると、どうやらそちらのほうが面白そうだし、大事な話のようだし、なによりお相手がたいそう乗っている雰囲気。ならば、そのまま流れにまかせて、全面的に方向転換してしまおう。
●私はそのとき、肝に命じました。自分で決めつけてはいけない。こっちの話が面白いに違いない。あっちの話はそんなに面白くないだろう。聞き手が勝手に決めつけることが、どんなに危険であるかを、その日つくづく思い知りました。
●自分と同じであることを「正しい」とか「当然だ」と過度に思い込まないように思い込まないようにさえすれば、目の前の人が、「私」とどう違うのか、どのくらい近いのか遠いのか。そのスケールをもとに質問を広げていくことは、有効な手立ての一つになり得ます。
●「ま、ええやないですか。トークは生ものやさかいに」
●その方は、相手の話がなかなか終わらないとき、タイミングを見計らいながら、ちょっとした隙間を見つけると、「たしかに大竹(まこと)さんのおっしゃるとおり」と、まず大きな声で相手に敬意を表し、意見に同調する。同調された側は、「でしょ?」と一瞬、油断する。自分の言っていることを認められたのだから、悪い気持ちはしない。その隙を狙って次の発言者は、「おっしゃるとおりではありますが、‥」とそこから反論を展開し始めるのです。
●そしてもう一つ、過ぎ去った不快なできごとは、当人が思い出さないかぎり、黙っているに越したことはないという教訓も、重々、学びました。
●しかしときどき、「まさかこんな基本的なことは、今さら聞けないよね」などという質問が、いや、そういう基本的な質問だからこそ、それまで誰も触れていなかったというケースもあるものです。そして、「今さらこんなこと伺うのもナンですが」と、勇気を奮って聞いてみたところ、思わぬ収穫を得る場合があります。
●「この人は、世間一般の人にとって、どういう見られ方をしているのだろうか」と考えます。
●人は皆、三百六十度の球体で、それぞれの角度に異なる性格を持っていて、相手によってその都度、向ける角度を調節しているのではないか。学生時代の友達には北北西の方角を向けるかもしれないけれど、恋人の前では南南西の方角に自分をさらけ出している。どちらも本人なのだが、相手の目には片方が「その人らしくない」と見えてしまいます。
●じゃ、カウンセラーは何をするのかしら。「僕はね、ただ相手の話を聞くだけ。聞いて、うんうん、そうか、つらかったねぇ、そうかそうか、それで?って、相づちを打ったり、話を促したりするだけ」
●「ただ聞くこと。それが相手の心を開く鍵なのです」そう教えられ、後ろ盾を得た気持ちになりました。
●あと、「オウム返し」も有効です。「十六歳のとき、初めて家出して、沖縄まで行っちゃったんです」「沖縄まで⁉」なんて具合に。
●ある人に教えられたのは、「相手の言っていることがわからなかったら、こう聞けばいいんだよ。『Please be specific』ってね」。つまり「具体的に」という意味ですが、こういう問いかけのしかたなら、私の英語力を知られることなく、しかも最初の答えよりわかりやすく答えてくれるはずだというのです。
●なぐさめの言葉は二秒後に。
●つまり申し上げたいのは、それほどに、見上げる意識と見下ろす意識には、違いがあるということです。
●「よく人は、『あなたの気持ちはよくわかる』と言いますが、他人の気持ちがそう簡単にわかるはずはない。だから人に対して、『わかる、わかる』と安易に言うものではありません。そして『わかる、わかる』と言うような人のことを、たやすく信頼してはいけません。』
●背伸びをしたところで、どうせ化けの皮はすぐに剥がれる。事前の勉強は大切だけれど、相手の前で知ったかぶりはせず、にわか勉強であることを素直に認め、相手に失礼のない説明で、素朴な疑問をぶつけるようにしよう。
●インタビューの最中は気づかなくても、あとになると、明らかに「次の質問に心を奪われていたな」ということが見えるのです。つまり、相手の話をちゃんと聞いていない。
●高齢者のゆっくりした話し方を聞いていると、最後まで我慢できず、つい先回りしたくなります。でも、待っていられないのは一方的にこちらの都合であり、高齢者は自分の言い分を無視されて、おおいに傷ついているでしょう。
●そうか、人の話を聞くときは、具体性というものが大事なんだ。
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人と話すことは大事だ。人と話すことで自分の頭の整理になったり、忘れていた事実を思い出すきっかけにもなる。
インタビューの極意本というより、様々な人とのインタビューでのエピソードが興味深く楽しめた。又インタビューを通じてアガワさんが気付いたことをまとめた本として、心に留めるべきこともたくさんあった。
人の子を全てわかることはできないけど、自分の拙い経験と照らし合わせ、共感できる部分を探して聞く。これは、内田樹先生の言う気持ちを割り、相手と同じ気持ちの部分を重ねることに通じる。