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紙の本
かなり生意気で厳しい意見を書きますが…
2004/07/23 09:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヴィア・ノヴァ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の考えを述べることは自由であるが、専門家が自分の研究分野について述べるときには読み手を納得させるだけの論理を組み立てる必要があるのではないか、それが出来ないときには独りよがりの単なる意見や感想に過ぎないのではないか、かなり生意気で厳しい言い方ではあるが、本書を読んでそう思った。
著者によれば万葉集は「既成概念や聖典視から脱却できない」見方が多かったという。著者自身は「文学史への関心から万葉集を考え」「古代という社会の感じ方や考え方に近づいて…万葉集の歌を読み直そう」としているそうだ。しかし、著者が捉える古代の社会についての考え方があまりに一面的で都合のよい解釈をしているように思われる。土台がしっかりしていない上に次々と歌の解釈が述べられており、どんどん不信感が増していく。歌の解釈も恣意的で著者の都合の良いように解釈されているのではと思うところが多々ある。
万葉集の時代の視点で読み直す、そのこと事態は素晴らしい。しかし、万葉集の時代を再現することは不可能である。だからといって、万葉集の時代の視点で読み直すことが無意味だとは思わないが、時代の再現を慎重にしっかりとやらないと結局自分勝手な解釈に終わってしまうのではないかと感じた。
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