紙の本
いつか、虹の向こうへ
2022/02/06 15:26
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察を追われた主人公だが、人生を捨てて生きてきたようでそうでもないので、重くならずにすんでいた。
おせっかいで、成り行き任せで、自分でトラブルを招いている面もあるが、情の熱い、おもしろい主人公だった。
ハードボイルドっぽい調子だなぁ、と思っていたら、ハードボイルドだった。が、軽めで、読みやすかった。
紙の本
テンポは良い
2023/05/05 12:46
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ただ、その分、都合よく展開し過ぎな感が否めない。
うまいう愛に周りが動いてくれたり、実はエライさんと知り合いだったり。
紙の本
横溝正史賞受賞のデビュー作
2022/10/12 10:41
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投稿者:imikuto - この投稿者のレビュー一覧を見る
不祥事で服役の経験がある元刑事・尾木遼平が主人公。
尾木は自身の家で3人の居候と共同生活をしながら、巻き込まれた殺人事件の真相を追う、いちおうハードボイルド・ミステリーといえるだろう。
素人探偵の主人公は熱い男でクールさは全くない。よってハードボイルドっぽくはないが、売れる小説を書くための狙いどころはよい。万人受けしそうな描き方がよかったのだろう。
筋や文章もデビュー作らしく、ていねいでわかりやすい。伏線の回収もこまめにできている。謎解き小説というレベルではないが、どんでん返し的なラストもある。
決して爆発的に売れるような作品ではないが、デビュー作としては賞もとれ成功した部類なのだろう。
その後の著者の活躍は知らないが、本屋で平積みされている数々の文庫本を見れば、ほどほどに売れているのもわかる。
注目していきたい。
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元刑事の家に同居する人達。
新たに若い娘来たところから事件が始まる。
それぞれが深い事情を抱えていて切ない。
事件の解決は、そうかぁと思った。
途中の「虹売り」の話がとても良かった。
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第25回横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞受賞作品。
W受賞ということと、タイトルに惹かれて購入しました。
ハラハラドキドキしなかったこともあり。
あまりミステリーだとは感じませんでした。
話の先よりは登場人物の心情が気になったかな。
この作者の人物の描写方法が好きなこともあるけど。
種を蒔いた翌朝に虹がかかるという虹の種。
蒔いた人が抱える悲しみが深いと大きな虹になるらしい。
この虹売りの話はとてもいいですね。
それだけでこの本を読む価値はあると思います。
虹は希望の象徴だと思っていたので。
そういう考え方もあるんだなと思いました。
結末は好みがはっきり分かれそうですけど。
個人的には結構好きな終わり方でした。
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これを読んでいて
主人公の絵が
役所広司さんに
思えてしかたがなかった。
かなり切ないけど
おもしろいです。
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ひょんなことから転落してしまった元刑事の、心の再生の物語。
ただのヒューマンドラマではなくて、ヤクザも絡んだサスペンス?ハードボイルド小説?みたいな感じ。
主人の周りにいる人も傷ついている人ばかりなんだけど、
それでも人と一緒にいる、それだけで心癒されていくものなんだな、と思えた。
人は人によって傷つくけど、
人でしか癒されないんだなぁ。
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本屋の評判?がよかったのと、表紙が気に入って購入。
家族ものかと思いきやハードボイルド系でした。
なかなか進展しない犯人探しと主人公含む「家族」の事情と、迎える結末。
虹売りの話も印象的で、おもしろかったです。
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元刑事のくたびれたおっさんがしょぼいながら、意外とかっこよくて、ちょっときます。しゃれにならない傷を負った住人達が、おっさんが拾ったギャルの起こした事件で、開いて、傷ついて。でもきっといつかは虹の向こうにいけるんだろうなと思えるいい話。
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勧善懲悪、正義の味方は必ず勝つ、、という世の中ではないけれど、
やはり悪いものは懲らしめられて欲しい。
人間味あふれる主人公が、ちょっとした縁で知り合った少女の無実を晴らすお話。
やくざさんとからんだり、元職場の刑事さんたちとからんだり、
これまたちょっとした縁で知り合った同居人たちの協力も得て走り回る。
傷つきながら奔走する登場人物たちにひきつけられました。
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一時期結構な話題作として本屋に並んでいた。Book Offに並んでいたので買ったわいいが、多少の分厚さに圧倒されなかなか読めず。再び本屋で仰々しく飾られていたのを見て決心し、読んでみた。前半は余面白くなくなかなか進めなかったが、後半部分は一気に読んでしまった。あまり登場しなかったが辻という人物が個人的には好きだ。主人公も、世間一般でウザイとされる考えを持ちつつもそれを言葉に出さず心にとどめておこうという考えが良い。
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尾木遼平、46歳、元刑事。
ある事件がきっかけで職も妻も失ってしまった彼は、
売りに出している家で、3人の居候と奇妙な同居生活を
送っている。そんな彼のところに、家出中の少女が
新たな居候として転がり込んできた。
彼女は、皆を和ます陽気さと厄介ごとを併せて持ち込んで
くれたのだったが…。
3人の居候といい、家主の尾木も個性的でキャラクターも
しっかり出来ていて、感情移入し易かったです。
良い意味で裏切らない登場人物たちの悲しい過去や
その疑似家族が生み出す、優しい結末に「虹売り」の話と
重なって、グッときた。
物語の中に出てくる「虹売り」の話はそれだけでも
よく出来た良い話です。
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ハードボイルドミステリ。登場人物が非常に活き活きしていて、読みやすいなあ。こういう「家庭」の形も、なんだかとてもよいと思う。ハードボイルドだけど、あまりそっけない(わたしのハードボイルド認識だとそう)印象もないし。万人を問わず読みやすい作品じゃないかな。
事件を巡る謎部分もなかなかのもの。犯人はそこそこ分かる気もするけれど、それは問題じゃないか。
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やさしくて、哀しくて、うらぶれてて、ハードボイルド。
世界観も好きだけど、あなどっていたら立派な謎解き要素もあって、
かなりのテクニシャン。
総合得点かなり高い小説でした。
俺もこんなスーパーおやじになりたいですね。
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そんなに感情移入ができなかったので、なんとなく読んだという感じ。
途中に出てくる絵本の話が印象的だった。