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紙の本
なるほど。
2006/06/30 16:00
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に「これが横山秀夫の最高傑作だ!」の文字。読み始めて納得、全くの同感であった。これが横山秀夫の最高傑作。横山ファンを唸らせ、大満足させる事請け合いだ。
6つの短編からなる本著、とにかく横山テイストが濃い。もちろん警察物である。F県警、強行班係を舞台にした連作短編。どの物語も非常に興味深く、引き込まれ方は過去のどの作品よりも強かった。時間を忘れ、あっという間の読了。とにかく「警察」を、良く調べてある。警察側から見た容疑者、そして容疑者から見た警察。尋問での容疑者の落とし方や、同じ班内のライバル同士の張り合い。その微妙な心のやり取り、ジレンマ。そして、法や捜査の抜け穴まで。それら全てを編みこんで産みだされる物語は、どれも奇跡のように面白い。
またキャラクタの強さも、大きな魅力となっている。登場人物に命を吹き込むことに、相当尽力されているのだろう。あまりに個性的な面々は、誰もが強烈な印象を持って脳裏に焼き付けられる。これがまた読み手のページを繰る手を、一段と加速させてしまうのだ。
きっと「半落ち」と並んで、本著が横山作品の代表作として紹介されていく事、間違いなしだろう。
紙の本
影があるけど味もある人間味あふれるキャラクター
2006/08/04 20:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のら - この投稿者のレビュー一覧を見る
影があるけど味もある人間味あふれるキャラクター、短編集なんだけどそれぞれがつながっている構成、どんでん返しやビックリしかけのあるストーリー。横山秀夫ってほんといいなぁ。警察組織の描写はもちろんピカイチです。
電子書籍
6作
2023/01/24 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
どの作品もうまいなぁと思う筆運びですが、やはり、表題作がイチオシかな。ミステリーとしては、本格モノですね。自分は、どれもだまされましたが。横山秀夫さんの作品は、短編集の方が、長編よりいいです
電子書籍
初読み
2019/03/17 11:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まかゆら - この投稿者のレビュー一覧を見る
横山さんの作品はこれが初読みです。
なんか重厚そうな作品を書きそうなイメージがあって手を出してませんでしたが、評価が高く、また短編集ということでお試し感覚で買ってみました。
読んで思ったのは、すごく良かった!
なんで今まで読まず嫌いをしてたのかと後悔しました
紙の本
6つの事件簿
2017/10/27 14:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
とある県警の強行犯内部のリアルな描写が良かったです。事件の真相だけではなく、人間模様にも引き込まれていきます。
電子書籍
短すぎ
2016/09/17 23:13
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この文庫は、F県警捜査第一課を舞台にした短編集で、『第三の時効』は収録作品の一つ。収録作品は全部で6作:
沈黙のアリバイ
第三の時効
囚人のジレンマ
密室の抜け穴
ペルソナの微笑
モノクロームの反転
どれも何らかの殺人事件を扱っています。捜査第一課、強行犯係を舞台にしているので当然と言えば当然ですが。捜一には一斑から三班まであり、三人の班長達はそれぞれ癖があり、競争意識が激しく、互いにいがみ合ってる状況で、捜一課長の悩みも深いもよう。そうした捜一内の人間関係の絡みを描きつつ、担当事件のホシを挙げていく過程を割と淡々と描写しています。
登場人物はほぼおっさんばっかりなので、絵的にかなりむさくるしい感じですね( ̄∇ ̄;) それぞれのキャラも濃くて、どちらかというとうっとうしい。刑事だから仕方がないのでしょうけど、そうした濃ゆいキャラで執念深く事件を挙げていくんですね。
『第三の時効』と『密室の抜け穴』は特に真犯人が意外で、面白かったです。
難を言えば、どれも短すぎるということでしょうか。
紙の本
安定感はさすがです。
2016/01/12 20:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
「上手いよなぁ」っというのが最初に思ったことでした。
短編連作集ですが
6編どれも上質のミステリーに仕上がってます。
限られたページ数にもかかわらずキャラが立っていますし、
場面が画として容易に浮かび上がります。
紙の本
人間の欲が肉厚感を増している
2015/10/28 19:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題の『第三の時効』をはじめ、短編が全部で6編。活躍する刑事はひとくせ、ふたくせある人物ばかり。ミステリーとしても良くで来ているが、それ以上に、一〜三まである強行班同士のせめぎ合いが生々しい。事件を目の前にして、潰し合ってどうする!と思わせるシーンも多々ある。ほんとにこんな感じなのかな。事件解決への善意や熱意より、刑事も人間であるのを軸に欲を書き出してるのが小説の肉厚感を増している気がする。事件がすっと収束してしまうのが惜しい話もあるが短編故しょうがない。横山さんの小説は、長編で貪り読むのが一番だと思う。