紙の本
勉強は若い人だけのものではない
2010/07/29 08:29
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
経営コンサルタントの小宮一慶氏氏の「ビジネスマンのための」と冠のついた著作は『発見力』『数字力』『解決力』『読書力』『社長力』『時間力』と、今までに六冊刊行されています。そして、今回は著者自身これが集大成と言い切っている『勉強力』ということになります。
なるほど、『勉強力』がなければ、既刊の本も読むまでにはいたりません。だから、もしかしたら、この本を手始めにして先に刊行されたシリーズを読むのが正しい読み方かもしれないとも思えたりします。
小宮氏は「社会人の勉強とは、仕事で自己実現していくための「手段」」だといいます。(少し注釈すると、小宮氏のいう「自己実現」とは「なれる最高の自分になる」ことです)
氏の説に反論というほどではありませんが少し書き添えると、私は「勉強」とは仕事を離れたところでも自己実現できうるようにすることだと考えています。小宮氏の本をよく読むとそのことがよくわかります。小宮氏はけっして今の職場での地位の向上をいっているわけではありません。そのことは誤解しないでください。
人生には多くのステージがあります。人それぞれ今いる場所はちがいます。できるならば、小宮氏のいうように、それぞれのステージにあわせた「勉強」を取り入れるべきでしょう。
この本はどちらかといえば若いビジネスマンを想定して書かれた感がありますが、小宮氏にはぜひ今度、ビジネスマンとしての終わりに近づいた人、あるいは終えた人への、新しいキャリアの築き方などを書いてもらいたいと思います。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
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とにかくメモをとる。(一歩ふみこむ)
長い間読み継がれた本を読む。
やり続ける。
うーん。勉強の内容よりは、取り組み方、という感じでした。
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シリーズ既刊本同様サクサク読める。
『時間がないから勉強できないというのは間違い。成功している人はみんな忙しいから、その中で自分に出来ることをやるかやらないかの違い』とのこと。
具体的なハウツー本ではなく、メモをとる、疑問に思ったことは一歩踏み込んで調べる、素直に先人の教えを受け入れて実行する、調べる前に予測を立てるなど自己啓発に近い。
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「XX力養成講座」シリーズの最新刊。 今回は小宮氏の趣味(?)でもある勉強に関する考え方の本。 特に、年を取ったときにそれ相応の立場に立つことを想定し、必要な考え方を身につけることを念頭に置いた勉強論。
冒頭に小宮氏の勉強観が述べられる。
①仕事で自己実現してゆくことが目的であり、勉強はその手段
②勉強には知識・スキル習得のための勉強と頭を良くするため
の勉強があり、両方を同時に進める。
③頭を良くするということは論理的思考を身につけること
④人生観の勉強も必要
以降の章では上記勉強観に沿った小宮氏の勉強論が述べられている。
まずは、頭を良くする論理的思考を身につける必要性を説いている。 ドラッカーを引き合いに出し、これからの世の中は知識を知恵に変える力が必要であり、知恵を生み出すフィルターが論理的思考であると言う。 物事を垂直的に掘り下げるだけでなく、水平的に考えることにより、思考に幅を持たせる。 水平思考に展開させるためには、日常の出来事に関心を持ち、関連性に気を配って考えること。
また、知恵とは①情報や知識を関連付けるための論理思考力と②本質を知った上で正しい仮説を立てる力、とのこと。 正しい仮説を立てて検証してゆくPDCAの思考方法も重要となる。
それ相応の年になってくると、人生観というものも重要となる。 正しい価値観を持って正しい判断をすることが求められるが、その様な人生観を持つためには、論語、仏教聖典など長きに渡って読み継がれた本や、立派な人が書いた本を読むことを勧めている。
最後に、勉強は、問題意識を持ち、インプットをルーチン化し、インプットされたものを常にアウトプットし続け、重要な情報には一歩踏み込むことが重要と言う。
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一歩突っ込んでみる。去年の今頃やっでいた新聞をよんだら自分の気づきをブログに残す、もう一回復活させよう。
小宮さんの本は簡単に読み終える事ができるけれど、同じような類いの他の人の本とはすこし違って、浮ついた感じがなく、素直に納得できる。おそらく、御本人の実体験からの内容となっているからだと思う。
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ベストセラー「養成講座」シリーズの最新刊。このシリーズ、気になってはいたものの、まともに読んだのは本作が初めて。
さすがにベストセラーシリーズだけあって、非常に読み易く、自分の腹に落ちる事柄が満載だった。
勉強力というものの、安易なハウツーものではない。
何故勉強するのか?、どんな事を勉強していけばよいかのか?、自分の中で漠然としたものが、結びついていった気がする。
経済や会計、英語が重要と説くビジネス書が多いが、まずは自分の業務に関わる知識・スキルを磨くことが先決。当たり前のことだが、本書を読んであらためて気が付かされた。
結局、仕事できる=論理的思考力が高い=物事を徹底的に考えられるということ。
自分のやるべき事は何かを見極めて、それを徹底して実行すること
が勉強法云々の前に必要なことだろう。
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・仕事上で「なれる最高の自分になる」ための勉強です。
・まず、必要なのは「業務」、つまり目の前にある仕事のスキルです。
それなしでは、キャリアアップしようがありません。
・一部の人には十段階の灰色と黒に見えるのが、もっと論理的思考レベルの高いには百段階にも見えるかもしれない。
・分からないことをそのままにしておくのではなく、分かるまで勉強する。
・今の時代、情報の価値は格段に落ちているのです。
・情報と情報の関連性から新たな解釈を試みる智恵です。
・論理的思考力が高いというのは、要するに、徹底してものを考えられる人ということです。
・論理的思考力は、大いに「気配り」とも関係しているのです。
・つまり智恵とは、ここまで説明してきたように、
情報や知識の関連づけができる論理的思考力と
本質を知ったうえで正しい「仮説」をたてる力
・日常生活のなかでの、ちょっとした疑問をそのままにしないで、調べてみること!
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2つのOJT
オンザジョブトレーニング
オフザジョブトレーニング
オフザジョブトレーニングで仕事の本質をつかむ
一歩踏み込んで調べる・考える
ウィキでとまらない。ニュースリソースまで調べる。
考え抜く習慣をつける
経済・会計・経営を勉強する
定点観測・仮説・調査・理解・自論
人生観の勉強
読み継がれた良本を心にしみいるまでコツコツ何度も読む
勉強を続けるコツ
インプット・アウトプットを習慣化する
正のループに入る
なりたいものになる
勉強:仕事を通じて自己実現する
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内容的には普通。
当たり前のことが当たり前のように書いてあるだけ。
が、新書なのでこの程度でよいと思う。似たようなたぐいの本を多読することで価値が出てくるタイプだと思う。
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ビジネスマンになろうとしている人、現在ビジネスマンの人がこれからどのようにスキルアップをしていけばよいの指針が書かれている。
勉強は大事だが、いつ(年齢・役職など)どんな勉強をすればいいかといった計画が必要なのだそうだ。若いうちは、「業務」と「教養」の勉強が大切で、暇があれば「人生観」(つまり、偉人の本を読め)を鍛えると良いらしい。経済、経営、会計(もちろん他の分野に関してもだが)については必要な時に勉強すればよいが、業務内容から一歩進んで、マクロ経済の本を読んでみるとか、簿記の勉強をしてみるとか、そういったプラスαの勉強が大事だと。
結局はやるかやらないかの問題で、そこを超える自主性にかかっている。僕はやるぞ(といつも思っている)。
ビジネスマンの勉強5つの領域
(1)業務に直接関わる業務とスキル
(2)経営に関する知識とスキル経営
(3)経済
(4)人生観
(5)教養
・論理的思考で垂直だけ出なく水平にも考え抜く。
・経済は、日経や景気指標を読みつづける(基本的な経済のフレームワークは、入門書などで勉強する)。
・会計は、財務書評の読み方を勉強する。
・経営は、実践、未来に働き掛けるもので、実践的な経済学と心理学が必要。
・問題意識→インプット→アウトプット→あと一歩踏み込む
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ディスカバーの本は、何か、面白い所が多い。一つのことを掘り下げる。結果が出るまで勉強し続ける。趣味は、勉強。私もそうなりたい。
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まずは、数字に対して関心を持つ事が大切。
日本の労働人口といった数字をしらなくても、推論からおおよその数を導き出せる。
数字が苦手な自分でも楽しく読めた一冊だった。
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既にシリーズ化しつつある『ビジネスマンのための・・・育成講座』。ベストセラー作家でもある著者だけに、行間スペースや太字、枠囲み、極めつけは章末のまとめなど、読者が分かり易いような工夫(配慮)がいくつもなされている。非常に理解し易い。
ただ、理解し易くするためか、同じ内容の反復が多い。結果的に、ボリューム的にはいま一つ。ただ気軽に読む文庫としては、丁度良い量かも(これも配慮されている?)
本書を纏めると、以下の通り。-ビジネスマンは「知識やスキルを得ること」「頭を良くすること」を目的にして勉強すべきで、その達成のためには論理的思考力を高める必要がある。さらに、実業務では「本質をつかむこと」「仮説検証をする」を習慣化することで、一人前(二流)から一流になれる。-
特に、『人の話は素直に聞き、良いと思いことで、さらにリスクが小さければ、実際やってみる』という箇所は印象に残った。つまり、本書の内容で気に入り、かつ手軽に出来る(リスクの少ない)と思うものから実践してみては?というメッセージでもあろう。とりあえず、著者の話を素直に従いたい気がする。
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「頭がよくなる」かつ「仕事で成果を出す」勉強術について書かれている。
巷にあふれているスキル重視の勉強法ではなく、長期的な目線で自分の力をつけていくために大切を教えてくれている。
今まで手っ取り早いスキルにばかり目がいっていたので、「一歩踏み込む」こと、「本質を捉える」ことで、根のはったスキルを身につけていきたい。
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オフザジョブトレーニングに時間を割いて勉強することで本質を学ぶこと。それにより一人前から一流へ。
定点観測や、普段から疑問に思ったことを放置せず一歩踏み込んで論理的に解明する。調べる癖を付ける。
論理的思考能力がある人は物事を徹底的に考え抜ける人。故に仕事もできる人。
知識から智恵へ。
*地位が上がるほど多くの勉強が必要になる。また求められる勉強の種類も変化していく。
*日本の食料自給率はカロリーベースで行われて40%(カロリーベースは韓国と日本くらい)でも重量ベースで行うと60%。
40%にする理由はその方が予算をとりやすい役所の目論見らしい。
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竹谷所有
→10/04/24 永井さんレンタル →11/08/13返却(本の会以外の場にて・浦野預り)
→11/08/20 返却