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紙の本
「国政への決別の書」
2002/08/20 08:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:富澤 正太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この書籍を読んだのははじめてであるが、書いてあることの一つ一つが新聞で「特ダネ」になりそうなことばかりである。たとえば、
○ マルコスフィリピン大統領の公然とした、「ワイロ要求」
○ 河野洋平氏のあまりにもお粗末な政策
○ 大韓航空機撃墜の真相
○ 暗殺の予告をされていたアキノ氏
○ 中川一郎氏の死の原因について
などなど、戦後政治史のポイントとなる事件を独特の表現でうまく伝えている。上巻に引き続き、下巻もわくわくしながら読ませてもらった。
政治の裏側というものも、結局、私たちと同じような原理原則で動いている、いやそれ以上に低レベルな原理で動くものであることがわかった。しかしそれにしても、石原氏であるがゆえにこのような文章にするとどぎつく感じることも、一種抽象的な表現でまとめているところが、読み物として充実した印象を持たせる。
ところで、この書籍はいったん政治の場から引退した後に執筆されたものである。最終章では、衆議院議員を辞任するとき、なぜそういたったのか、そしてそうした結果、なんと在職25周年の記念の演説時にその発表をする、という破天荒さ。最後にはその演説が詳細に掲載されている。おそらく彼としてはこの演説に自分の想いを託しているに違いない。これを読むと、当時、本当に政治の場から引退したかったに違いない、と感じられる。
政治はどうなるか分からない。いったん引退をしたが現在でも国政に大きな影響を与えてはいる。しかし、直接自らが復帰することはあるのか、まだまだ流動的であると思う。
この手の書籍にしばらく会わなかっただけに堪能させてもらった。
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