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投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
モノコの心からの叫びのあとの見開きの大自然のページが、また「それでもこの世界は美しい」と言ってるかのようで・・・。
数年後の成長したみんながそれぞれ強くかっこよくなっています。
紙の本
成長したタロウザの戦い
2015/09/11 16:25
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
生物工学を駆使し、肉食獣も食べられる植物である永遠の実という希望と、キメラという絶望を残して亡くなったクオウ。そのクオウの残したキメラ製作ノートはギラーに奪われ、永遠の実はタロウザに渡った。ギラーも去り、タロウザの村には平和な日々が続くはずだったのだが…。
それから5年、精悍な少年に成長したタロウザは、村を離れ、新たな仲間と共にバベルの塔を目指し、キメラと戦う闘争に身を置いていた。
その頃、タロウザのいない村を守るリエムの前に、新たな脅威が襲い掛かる。
弱肉強食という単純なルールに支配されていたどうぶつの国は、永遠の実という希望を得たことによって、そして言葉を統一する可能性があることを知って、本能以外の闘争の理由が生まれてしまった。皮肉なことだ。
それぞれに立場があり、何をしても守る覚悟がある以上、対立する立場を保持する者たちは、食うためではなく、自らの理想を実現するために戦わなければならない。それを知らなかった方が幸せだったのか、あるいは知ったことで得られる幸せがあるのか、いずれにせよ、知らない前に戻ることは出来ない。
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正直、ここまでたどり着くとは思わなかった。
少年編開始当初、せいぜい「肉食動物の栄養源にもになる、永遠の実(大豆だと思ってた)の確保」あたりが落とし所かと思い込んでいたのですが、本作はその予想を軽く超える。
実はSFで、完全なる永遠の実に加え、すべての動物が意思疎通できる装置まで登場させてしまう。主人公の理想を完璧に実現できるアイテムが出揃ってしまうが、「でも、肉食動物のこととか、自然の摂理とか考えるとやっぱ無理っすよねー」と"理屈"で落とし込もうとしていたところ、"物語最大の悲劇"が発生。「そんなの知ったことかー!やっぱり食われる側はたまったもんじゃないんだー!」と、"理屈"を超えた"感情"をもって、物語は新しいステージ「青年編」を迎える。
すげー。単なる"感情"だけで進んでいたら、エコ偏重の現実とリンクし、ちょっと嫌な感じの物語になっていたかもしれないけれど、同時に"理屈"側も描くことにより、より高い次元での話になっている。
落とし所の見えない長期連載作品って、高評価しづらいけれども、現段階で、本巻については間違えなく★5評価に値する作品であると思う。
あと、ちょっと勘違いしそうだったんだけど、プロローグ→(7年)→少年編→(5年)→青年編と、少年編の長さにもよるんだけど、タロちゃんって実はまだ12,3歳くらいなんだよねw
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辛い巻になりました。そのぶんタロウザの成長が深みをましてよかったです。そしてカプリとの対峙、ここにきて一気に物語が加速していって楽しくてしょうがないです。
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漫画力だなあ。いきなりの「ありふれた悲劇」、それに抗うと決めた奴らの雄々しさ。一歩引いた視点のカプリも描き方が短くも丁寧で爽やかだ。
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弱肉強食を理解したタロウザ.どちらも辛く,どちらの道も先はないのかもしれない.理想の手段は既に不可能だと示されて,それでも進む.
それにしてもカプリがいい女になってるなあ.もジュウ出てこないかなあ.
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どんどん深い話になってくるなぁ
題材が面白い
弱肉強食が存在する動物の世界に共通の言葉がどう影響するのか
食われる悲しみ、食べる業
あー続きが楽しみだ!
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どうぶつの国 8巻目。
いや~…毎度のことですけど…
8巻は特に…衝撃的でした…。
モノコ… まさか亡くなってしまうとは…(T_T)
とてもショックでした。。。
あとは… 7巻の終わりから年月が経っていた上に
モノコ死後更に5年が過ぎ…
みんなの成長した姿(特に子供)を見るのは楽しかったです。
モコも大きくなって、モノコそっくりに育ち…
タロウザもお兄ちゃんらしくなったなぁと思いましたが
やはり5年後のみんなの姿にはびっくりしました。
まさかこんなに展開が早いと思わなかったので…。
まずタロウザですね。表紙から驚きました…
まぁ~随分とイケメソに育って…☆
少し前まで鼻垂らしてかーちゃーん!!とか泣いていたけど
表情見るだけで 色んなものを背負って戦い続けてきたのがわかって、
ちょっと切なくもなりましたが… それにしてもイケメソwwwww
カプリやリエムも随分美しく成長してましたし、
動物の子供達も立派に成長してました☆
特にジークなんて… お父さんにそっくりでかっこよくて勇敢なオオカミに成長してましたね(T_T)
バベルの塔での戦いが始まったばかりなので、
これからタロウザ達はまだまだ辛い戦いをしていかなければならないんでしょうが…
この先どうなっていくのか…
読んでいて一体この矛盾だらけの話にどうやって幕を引くのか?と
自分で考える限りではハッピーエンドが見えてこないので
雷句先生がこの物語をどうやって描いていくのか、最後まで見届けたいと思っています。
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弱肉強食のことわりに直面し、辛いできごとを乗り越えてなお、自分の進みたい道を見失わず、むしろまっすぐに自分の足で歩んでいくタロウザがまぶしい。
カプリとの対立も、相手がその立場を選ばざるを得なかったことをちゃんと理解した上で、でもやっぱり自分の立ち位置はぶれない。
大人になったねえ。感慨深いです。
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毎巻どこかしらで泣いてる。
なにが正しいのかわかんないからはっきり感想とか考えとかは言えないけど、きっとみんなそれぞれに正しくて、とりあえずリアムとカプリが素敵に育ちすぎてる。
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青年編に入ってかなり重たい・展開が早すぎて
読むのが辛かった。
特に大切な人の死との直面とか。
理性と本能がぶつかりあう中で
どう生きていくのか。
9巻読了。
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ここに描かれていることが正しいか間違っているかではなく、こういう作品を描こうとする意志がすごい。生半可な覚悟じゃ描けないと思う。ぱっと見は王道の少年漫画でありながら、その実中身は邪道。死ぬこと、生きることを真っ正面から描いている。誤魔化しというものが全くない。
作画、物語共に込められている熱量がすごい。間違いなく身を削って描いていると思う。
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クオウが計画していたのは、すべての動物たちのことばが通じあうようにすることで、弱肉強食の自然界に革命をもたらすことでした。しかしエクトールは、そのことは自然界、とりわけ他の動物たちを食むことで命をつながなければならない肉食の動物たちを、あまりにも過酷な運命に陥れることだと考え、この計画に反対します。
タロウザもまた、エクトールの考えに同意しますが、モノコが大ケガを負ったタロウザを飢えた狼から救うためにみずからの身を犠牲にするという事件が起こったことで、タロウザは「悪魔」になることを決意します。
タロウザとリエム、カプリの3人も、それぞれみずからの考えにしたがって異なる道を歩いていくことになり、ここから彼らをめぐる物語が一気に新たな展開に入っていくように感じられます。