投稿元:
レビューを見る
分厚い見かけなのに1段組み。すかすか。
ページを増やして値段を上げたかっただけとしか思えない。
対して尖った内容でもなく、絵に描いたような青春物。
読んでいて疲れる。
同じ講談社BOXの『そよかぜキャットナップ』が楽しめた人には
面白いかもしれない。
装丁はいいが、それ以外に値段に見合う点がない。
投稿元:
レビューを見る
普段あまり読まないタイプの作品、一気読み。
講談社さんのモニターに応募し、その際に出した感想文と内容を少し変えてアップ。
*****
大好きな彼女、親友、周りの愛すべき人々。
今しか感じられない気持ち、過ごせない時間。まぶしくてあまずっぱい。
“青春”を表現する上で使い古された形容詞になってしまうけれど、この小説にはたくさんそういったものが詰まっている。
とてもピュアでひたむきで、弱いからこその強さも持っている、そんな少年少女たちが描かれた青春小説。
微笑ましくていい恋してるなぁって主人公に思わずにやっとさせられつつ、彼と彼の周囲の人々に訪れるいくつかの試練を見守る。
夢を追いかけたり、一途に誰かを想ったり。
彼らは終わりがあるからという理由ではなく、流れる季節の中でまっすぐに現在を生き、時に楽しみ、苦しむ。
不器用なほどにもがきながらもその先に自分にしか見つけられないものがあることに気づく。
そのそばにはいつも友達や恋人がいてくれたことにも。
“これからも続く”毎日。
まだまだ、たくさんの出来事が待っているはず。
すっかり年齢だけは大人になったけれど、何だかエールをもらった気分。
いくつになってもこういった気持ちをすみっこでもいいから持ち続けていたいな。
ちょっぴりくすぐったい読後感が否めないけれど、爽やかで良かった。
大人もたまには“青春”補給しなくちゃ!
投稿元:
レビューを見る
中学、高校のそれぞれ3年間。
決して長い期間でもなく、むしろあっという間に過ぎ去ってしまう3年間。
狭い世界で、
狭い仲間で、
狭い思考で、
大人になって振り返るとそれはただただ恥ずかしく、甘ちゃんなことなのかもしれないけど、それでもそんな『狭い』領域の中で、ものすごく真剣に悩み、濃厚なコミュニケーションをとっていたあの時代。
そんな成長期が舞台の青春小説が大好きである。
本書も高校2年の春夏秋冬を舞台にクラスメイトのそれぞれが持つ悩みと、それを支えきれずに悩む仲間たちの心象風景が描き出されている。
最近長らく連絡が取れなかったサークル仲間とfbでまた繋がったが、久々に当時の思い出を語ってみたいものなのだ。