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1977年に出版された文化論・文明論に関する中短編を集めた本の文庫版。人間が長い時間をかけて創り上げてきた文化・文明というものの奥深さ・崇高さを落ち着いた筆致で伝えてくれる。30年経っても古びない著者の普遍的な洞察力は見事。似たような短絡的な主張ばかりがはびこる世の中にあって、こういう豊かな“ものの見方”に触れて豊かな人生を送りたいもの。
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本というものはたくさんの情報をもたらしながら、その情報にきちんとした構造を与えている。
本を読むことはいいことで、文字を知ることは人倫の道にかなっているということを幕府はよく理解していたし、明治時代以降はそれがさらに書くアイされて、政府の予算ならびに民間の投資は文化の領域において集中した。
文化の維持のためには大都市の図書館にあるような10年に一遍くらいしか借りられないような本も重要である。
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第1章 日本の自己表現
第2章 手とイメージ
第3章 都市の復活のために
第4章 日本人の心とかたち
第5章 曲り角で考える