電子書籍
予想以上に面白かった
2020/10/31 19:42
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投稿者:akb49484800 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読む作家さんの作品でしたが、予想以上に面白かったです。難しいテーマをユーモアを交え、読みやすく書いていて素晴らしかったです。次は、映画の方も見てみようと思います。
電子書籍
ぼくも団地を卒業できない
2020/10/11 22:55
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投稿者:ma - この投稿者のレビュー一覧を見る
楽しかった頃の団地という世界。あそこだけが全ての世界。クラスメイトの大半が同じ生活環境で別々の暮らしをしていた団地独特の不思議なシンパシー感。スマホもなければ、SNSなんかで友達の「その後の暮らし」が知ることが出来ないあの頃は、引っ越し先の住所をしらなければそれはもうある意味「死別」。あんなに仲良く楽しく青春を暮らした仲間とは二度と会えない。そんな気持ちで自分自身も生まれ育った団地に大人になって子供が産まれても出向いてしまいます。誰もいなくて、誰にも会えない。あの頃のみんなはどこにいるんだろう。そんな気持ちからまずはこの作品の映画を観て、引き込まれ、この原作小説を数年たってから買って呼んだところ、映画の100倍面白い!久保寺先生の他の作品も読みたくなりました。
紙の本
団地から旅立って
2018/05/03 12:12
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
高齢化と老朽化が著しい団地の風景には、一抹の寂しさを感じました。過去の記憶を振り切って、新しい一歩を歩み始める主人公の姿が感動的でした。
紙の本
家に戻って、再び平常心で団地から出られるか気になるところ。
2013/01/18 18:48
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投稿者:結子*uco* - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画の予告を観て面白そうだと思い、原作を読んでみました。
団地の敷地の中から出ない主人公・悟。
小学校の卒業式で起きた刺殺事件をきっかけに、中学校に通うこともできなくなってしまった。
団地の敷地から一歩外に出ようとするだけで過呼吸になってしまう。
団地の中にいれば安心という思い込みから、団地の中(といってもすごく大きな団地)の中で日々を過ごす。
そんな悟を気味悪がる住人たち。
そして団地を守るため、体を鍛えて、団地の中を毎日パトロールし、同級生の家を見て回り、無事に帰宅したかどうか確かめなければ気が済まないように・・・
作中には出てきませんが、病的なまでに繰り返されるこの行動は、強迫性障害です。
テレビの取材にも応じ、自分自身を団地のヒーローとばかりに答えている。イタイやつ。
彼女に対しても、自分の時間を邪魔されたら怒り、相手の気持ちを考えないという身勝手さも垣間見られてイヤなやつとも思った。
団地という狭い世界の中でヒーロー気取ってるんだから、そうなってしまうのも仕方ないのか。
団地の中のケーキ屋で働いて、団地の中で恋をして。
母親もそんな彼を受け入れてる?のか、甘やかしてる?のか、団地の中だけでも暮らせると言ってます。
当然そんなのは長く続かず、団地の中でも成り立っていたお店も閉店しはじめ、譲り受けたケーキ屋も、一緒に経営してた友人が欝になり突然死に、恋人も外の世界に出てしまう。
最後に、、、悟は無我夢中になって、あれだけ苦しい思いをした境界線越えも無意識に通り抜け、団地の外に出られるようになるんだけど・・・
もっと早く、嘘でもそういう手を使っていれば悟の人生と、悟の人格はより良いものになっていたと思う。
そんなこと言ったら、この物語を全否定することになるんだけどね。
毎日朝5時に起きて仕事に行き、どんなに疲れてても毎日体を鍛え、仕事が遅くなってもパトロールをする。
仕事熱心で、研究科で、努力家。
それと引き換えに失った青春は大きいはず。いくつになっても人生やり直しはきくというけれど・・・
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渡会くんはさ、真っ直ぐだなあ。
しかも、走り出したら止まら無い。止められ無い。
羨ましくもある。
薗田くんが病み始める場面。
物凄く恐ろしくて、動悸がしました。
辛いなあ。
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団地から出ず、団地で一生生きていくって決めた少年の物語。成長していく姿が素晴らしいが、ラストが納得できない。
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一気に読んだ。私の家の近くにも団地があるので、もしあそこで同じような人がいたらって思ってしまった。今度映画化されるらしいけど、この映画は面白く作ってほしいなあ
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引きこもりの少年の話。最初は意地っ張りな少年の話かと思ったが、構成の仕方は面白い。私はマンションが時と共に変化していく様が面白かった。私が昔すんでいたところがそうだったように、今の日本ではこのようなところも多くあるのだろう。
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社会との接点をいかに保持するかという問題がひきこもりの言説には付きまとうけど、これは実はそういう話ではなかった。「せまい社会」と揶揄される環境で生きてる青年のその「せまさ」ってほんとなの?って考えさせられるお話。あとカバー裏の解説がネタバレ全開ですのでご注意を。
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濱田岳が主演で映画化されるとあって読んでみたものの、小説としてはあまり好きな作品ではなかった。自分が住む団地から一歩も外に出られず、中学にも行かなかった悟。普通じゃない状況を意外に周りは受け入れているのが不思議だったけれど、その理由が明かされるのは半ばに入ってから。そこにたどり着くまでが読んでいてももどかしく、病んだ人物が次々登場するのも、読んでいて辛かった。
最終的には大きな一歩を踏み出せる前向きな結末に救われたから良かったけれど・・・
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ある事情により団地から外に出られなくなった少年が、
ミクロな世界で日々を生き抜く姿を描いた青春小説。
…と書くと、どんより暗いネガティブな物語を想像しがちだが、
物語の語り口調はむしろ明るくポジティブに近い。
関わる人間も起こる出来事も全て団地内に限定されるため、
主人公を取り巻く世界は確実に狭いのだが、
そこでの様々な経験は、広い世界で日々をぼんやり
生きているよりも、よほど濃密である様に感じた。
主人公は「引きこもり」であるが「リア充」でもあるのだ。
(世間一般の「引きこもり」、「リア充」とは性質が異なっているが)
物語の後半、主人公が団地で培ってきた技術を使って、
男としての勝負に挑んでいくシーンは、
前半のともすれば痛々しいとも言える青春時代の失敗で
学んだことが活かされ、主人公の成長と共に読んで爽快であった。
主人公の性格は一貫して変わってないのだが、
時が経ち、団地が寂れると共に円熟味を増していくのである。
主人公の偏屈で淡々としながらも、熱い生き様を感じる物語。
タイトルの「みなさん、さようなら」に繋がるのだが、
物語に出てくる登場人物が何らかの形で団地を去る時、
彼らのその後については、ほとんど何も語られない。
ケータイが普及してない時代背景もあって、
その呆気なさ、顛末のぼやけ方はリアリティに満ちている。
主人公にとっては団地で見聞きした情報が全てであるし、
他の住人にとって団地はただの住まいであるから、
「また会いましょう」ではなく「さようなら」なのだろう。
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とっつきにくいところもありますが、好きな作品。ほぼ一気読み♪
ある事件がきっかけで、自分の住む団地の外へ出られなくなってしまった少年が,いっそ死ぬまで団地の中で生きる、と決意したところから始まる風変わりな物語は、他に類を見ないタイプの異色作、と言ってもいいような内容。
当時の団地というのは1つの町を形成していて、スケールは小さいけれど、生活に必要なこと、必要なものは全て団地内でまかなうことが可能となっている。今で言うなら引きこもりに等しいだろうが、主人公の少年は明るい。破綻しているようでいて、自分にもこれからの人生にも常に前向きで、それでいてやっぱり、色んな経験やきっかけが起こる度に団地の外へと出ようとするが、出来ない。
どんなに出ようとしても、身体が拒否してしまう。
時代設定はけっこう昭和に近いけれども、まさに現代社会や現代の問題を色濃く反映している。
好きな点は、設定が突飛に感じられはしても、描写はリアルなところ♪
少年ならではというか、主人公は発想が突拍子もないw しかしそれをどんどん実行に移していくバイタリティに、その着眼や行動力に、読んでいて羨望しつつ惹き込まれていく。
子供っていうのは経験値が圧倒的に足りないからか、大人では到底思いつかないような考えや理屈で行動することがままある、というのは自分も経験上なんとなく分かるので、ナルホドと気付かされます。
何より、あんなにもムチャクチャな鍛え方をして筋肉隆々のマッチョマンになったクセに、やっぱりいざケンカになると弱い、というのが実にリアルで、痛々しくてイイ♪ どんなに体を鍛えていようと、腕力だけではケンカには勝てないのは当然ですが、それを無視して主人公が意味もなくやたら強すぎる、という漫画や小説はけっこう数多い。ぃゃ多すぎるかもw
そんな意味でも好感が持てました。思春期の少年がどんなことを考え、どんな行動をとるのか、といった視線でも読めるので、女性読者にしてみれば新鮮かも知れないw
ラストはちょっと唐突な感じもしましたが、主人公像がちゃんと見えていたので自分の中ではアリです。
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団地から一歩も出られず、団地で生きていくことを決めた少年の成長の物語。
よく出来ていて、これがデビュー作だなんて、結構衝撃かも。
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中盤、涙が止まらなかった。
幼い頃に負ってしまった心の傷を抱えながら、どうやって大人になっていくのか。どんな人生を送るのか。。
どれだけの深い苦しみを抱えながら必死に生きているのか。。
主人公の奇妙な行動の裏には深い心の傷。それに気づいた時、涙 涙 涙。
終盤がなんだかあっさりだったのが残念ですが、面白かったです。
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団地で一生生活すると決めた主人公の少年・渡会悟。彼の生活は、引きこもりではなく、極めてストイック。極真空手家・大山倍達に師事(といっても関連書を団地内のコミュニティセンターで読み漁り)し、体を鍛えに鍛え続ける。勉強もコミセンの図書室で行い、仕事、恋愛、失恋、人生のイベント全てを団地内で経験していく。序盤ではその理由は語られないけれど、団地に執着する本当の理由を知りたいとページを進めることに。最近ドライアイになった僕の目が思わず潤みました。
*文庫版で読むときは裏に書かれてある「あらすじ」、読まないことをお勧
めします!