投稿元:
レビューを見る
渡会くんはさ、真っ直ぐだなあ。
しかも、走り出したら止まら無い。止められ無い。
羨ましくもある。
薗田くんが病み始める場面。
物凄く恐ろしくて、動悸がしました。
辛いなあ。
投稿元:
レビューを見る
団地から出ず、団地で一生生きていくって決めた少年の物語。成長していく姿が素晴らしいが、ラストが納得できない。
投稿元:
レビューを見る
一気に読んだ。私の家の近くにも団地があるので、もしあそこで同じような人がいたらって思ってしまった。今度映画化されるらしいけど、この映画は面白く作ってほしいなあ
投稿元:
レビューを見る
引きこもりの少年の話。最初は意地っ張りな少年の話かと思ったが、構成の仕方は面白い。私はマンションが時と共に変化していく様が面白かった。私が昔すんでいたところがそうだったように、今の日本ではこのようなところも多くあるのだろう。
投稿元:
レビューを見る
社会との接点をいかに保持するかという問題がひきこもりの言説には付きまとうけど、これは実はそういう話ではなかった。「せまい社会」と揶揄される環境で生きてる青年のその「せまさ」ってほんとなの?って考えさせられるお話。あとカバー裏の解説がネタバレ全開ですのでご注意を。
投稿元:
レビューを見る
濱田岳が主演で映画化されるとあって読んでみたものの、小説としてはあまり好きな作品ではなかった。自分が住む団地から一歩も外に出られず、中学にも行かなかった悟。普通じゃない状況を意外に周りは受け入れているのが不思議だったけれど、その理由が明かされるのは半ばに入ってから。そこにたどり着くまでが読んでいてももどかしく、病んだ人物が次々登場するのも、読んでいて辛かった。
最終的には大きな一歩を踏み出せる前向きな結末に救われたから良かったけれど・・・
投稿元:
レビューを見る
ある事情により団地から外に出られなくなった少年が、
ミクロな世界で日々を生き抜く姿を描いた青春小説。
…と書くと、どんより暗いネガティブな物語を想像しがちだが、
物語の語り口調はむしろ明るくポジティブに近い。
関わる人間も起こる出来事も全て団地内に限定されるため、
主人公を取り巻く世界は確実に狭いのだが、
そこでの様々な経験は、広い世界で日々をぼんやり
生きているよりも、よほど濃密である様に感じた。
主人公は「引きこもり」であるが「リア充」でもあるのだ。
(世間一般の「引きこもり」、「リア充」とは性質が異なっているが)
物語の後半、主人公が団地で培ってきた技術を使って、
男としての勝負に挑んでいくシーンは、
前半のともすれば痛々しいとも言える青春時代の失敗で
学んだことが活かされ、主人公の成長と共に読んで爽快であった。
主人公の性格は一貫して変わってないのだが、
時が経ち、団地が寂れると共に円熟味を増していくのである。
主人公の偏屈で淡々としながらも、熱い生き様を感じる物語。
タイトルの「みなさん、さようなら」に繋がるのだが、
物語に出てくる登場人物が何らかの形で団地を去る時、
彼らのその後については、ほとんど何も語られない。
ケータイが普及してない時代背景もあって、
その呆気なさ、顛末のぼやけ方はリアリティに満ちている。
主人公にとっては団地で見聞きした情報が全てであるし、
他の住人にとって団地はただの住まいであるから、
「また会いましょう」ではなく「さようなら」なのだろう。
投稿元:
レビューを見る
とっつきにくいところもありますが、好きな作品。ほぼ一気読み♪
ある事件がきっかけで、自分の住む団地の外へ出られなくなってしまった少年が,いっそ死ぬまで団地の中で生きる、と決意したところから始まる風変わりな物語は、他に類を見ないタイプの異色作、と言ってもいいような内容。
当時の団地というのは1つの町を形成していて、スケールは小さいけれど、生活に必要なこと、必要なものは全て団地内でまかなうことが可能となっている。今で言うなら引きこもりに等しいだろうが、主人公の少年は明るい。破綻しているようでいて、自分にもこれからの人生にも常に前向きで、それでいてやっぱり、色んな経験やきっかけが起こる度に団地の外へと出ようとするが、出来ない。
どんなに出ようとしても、身体が拒否してしまう。
時代設定はけっこう昭和に近いけれども、まさに現代社会や現代の問題を色濃く反映している。
好きな点は、設定が突飛に感じられはしても、描写はリアルなところ♪
少年ならではというか、主人公は発想が突拍子もないw しかしそれをどんどん実行に移していくバイタリティに、その着眼や行動力に、読んでいて羨望しつつ惹き込まれていく。
子供っていうのは経験値が圧倒的に足りないからか、大人では到底思いつかないような考えや理屈で行動することがままある、というのは自分も経験上なんとなく分かるので、ナルホドと気付かされます。
何より、あんなにもムチャクチャな鍛え方をして筋肉隆々のマッチョマンになったクセに、やっぱりいざケンカになると弱い、というのが実にリアルで、痛々しくてイイ♪ どんなに体を鍛えていようと、腕力だけではケンカには勝てないのは当然ですが、それを無視して主人公が意味もなくやたら強すぎる、という漫画や小説はけっこう数多い。ぃゃ多すぎるかもw
そんな意味でも好感が持てました。思春期の少年がどんなことを考え、どんな行動をとるのか、といった視線でも読めるので、女性読者にしてみれば新鮮かも知れないw
ラストはちょっと唐突な感じもしましたが、主人公像がちゃんと見えていたので自分の中ではアリです。
投稿元:
レビューを見る
団地から一歩も出られず、団地で生きていくことを決めた少年の成長の物語。
よく出来ていて、これがデビュー作だなんて、結構衝撃かも。
投稿元:
レビューを見る
中盤、涙が止まらなかった。
幼い頃に負ってしまった心の傷を抱えながら、どうやって大人になっていくのか。どんな人生を送るのか。。
どれだけの深い苦しみを抱えながら必死に生きているのか。。
主人公の奇妙な行動の裏には深い心の傷。それに気づいた時、涙 涙 涙。
終盤がなんだかあっさりだったのが残念ですが、面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
団地で一生生活すると決めた主人公の少年・渡会悟。彼の生活は、引きこもりではなく、極めてストイック。極真空手家・大山倍達に師事(といっても関連書を団地内のコミュニティセンターで読み漁り)し、体を鍛えに鍛え続ける。勉強もコミセンの図書室で行い、仕事、恋愛、失恋、人生のイベント全てを団地内で経験していく。序盤ではその理由は語られないけれど、団地に執着する本当の理由を知りたいとページを進めることに。最近ドライアイになった僕の目が思わず潤みました。
*文庫版で読むときは裏に書かれてある「あらすじ」、読まないことをお勧
めします!
投稿元:
レビューを見る
小学生の時のトラウマが原因で団地から一歩も出られなくなた主人公。主人公は成長するのに反比例するかのように廃れていく団地。その様子に心当たりがあるだけにやけに切なくなりました。
ものすごくせまいコミュニティの中でこうも人の成長を描けるのはすごいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
小学校の卒業式で異常者により同級生を失った渡会悟。そのトラウマから団地を出れなくなり、団地内で一生を過ごす決意をする。
今度こそ同級生を守りたいという気持ちが痛いほど伝わる。身体を鍛え、団地内をパトロールし、恋愛も勉学も就職も友情も限られた範囲で叶える。そして、何よりも偉大なのは、そんな息子を黙って見守る母・ヒーさん。表舞台に出ない地味な存在だが、その愛の深さは計り知れない。
投稿元:
レビューを見る
のほほんとした内容かと思っていたので
びっくり!
かなり重くて深い話だった。
最初はちょっと退屈で後半は一気に読んだ。
濱田岳くん主演の映画もDVDで観たい。
投稿元:
レビューを見る
2013/03/05
あまり表に出てこなかったお母さんだったけど、それだけに苦労や愛情が想像できて、最後は泣けた。
映画も観たい。