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中国にNGOができているというのは大きな流れであろう。
親日的なNGOもできることを期待している。
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なるほど・・・。中国も共産党独裁一辺倒ではなくて、民間のNGOもあるんやなぁ・・・という話。
そして、独裁をかいくぐりながら、がんばってるで・・・という話。
それなら、独裁そのものをやめたらええやん・・・とも思うけど。
最後に、日本と比較されて、日本よりマシや・・・とまで言う。
お国自慢の新書ですね。
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シーズ事務局長さんが以前紹介していた本を読んでみました。
鋭い指摘満載、自分の仕事のヒントがちりばめられていました。
中国の社区参与(参加型まちづくりと訳せばよいですかね)の事例なども紹介されていました。
中国と日本のNPOの違いなども、相対化することで非常にわかりやすかったです。
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そう、我々は中国のことを知らなさすぎる。
中国といっても国土は広大だし人民の数は物凄い。都市部と農村部でも違うし世代でも違う。中国共産党と中国人民はイコールなわけでもないから、中国から発せられる政治的主張が中国の全てではない。
中国の市民社会とは何か。中国にNGOやNPOが存在することも知らなかったし、官製NGO/NPOや市民社会から生まれたものがあるなどそんなことも当然知らなかった。
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中国のNPOやNGOについて調べていて手にとった1冊。
なぜわざわざ草の根NGOといっているのか、
と疑問に思ったが、
ここにこそ中国の事情が色濃く反映されている。
中国ではNPOという呼称は一般的ではないようである。
研究者レベルでは用いられていても、NGOであったり、公益組織と呼ばれるのが一般的なよう。
NPOについても、ボランティアの実態についても、
意外と知らないものだなぁ、と感じた。
草の根NGOと呼んでいるのは、
官製NGOが大量にあるからで、
市民の力で生まれたものを草の根NGOと呼び分けている。
これらが生まれてきたのは1990年代以降であり、
そこでのボランティアも1990年代以降であるという。
そして、社会主義中国のもとでは、市民の力による草の根NGOと政府の対立は厳しいものがあり、
草の根NGOは弾圧の歴史にをたどってきた。
そして、徐々に徐々に政府との距離感をうまくとりつつ成長してきたようである。
ボランティアという市民の自発性による活動も1990年代以降の動きのようだ。
ボランティアには三種類あり、
中国共産主義青年団のもとでの青年志願者としての国の活動への派遣、
社区志願者としての地域での活動、
そして自発的な活動。
社会主義国では、社会のため、国のために尽くすという発想から、
行為の自発性は重視されてこなかったが、
市民社会の高まりによって、様々な活動がみられるようになっているとのこと。
中国にNPOはあるのか、という疑問から読んだが、
世界的な変化の中で、中国社会も変わってきていることを感じられた。
“市民自らがイニシアティブを取って公共の問題に携わっていくような団体/組織を、とりわけ「草の根NGO」という用語で示そう。わざわざ「草の根」という枕詞をつけたのは、中国では政府の背景を持つ官製NGOが大量に存在し、表向きには「NGO」として登記され、「見えるNGO」の圧倒的大多数を占めているからだ。草の根レベルで純粋に民間人によって設立、運営されるNGOが社会の表舞台に登場したのは、1990年代の半ば頃だった。”
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本書の最初にもありましたが、私も中国に自発的な民間活動はほとんどないと思っていました。しかし、したたかな民間組織があること、彼らが活動を続けていくための様々な戦略をとっていることを知りました。これからの私たちにも参考になる点があるかも。
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日本人は中国の情報を獲得する手段が限られ、その多くが中国を単一化した見方しか提供していない。この本は、メディアでは普段取り上げられないような相互扶助のトピックが書かれている。
中国にもNGOが存在している事実を知りホッとした。人々が自主性を持って国内の問題解決に取り組んでいる、その芽を削がれないようにするには民主主義国家とは比べものにならないくらいの努力が必要なはずだ。
下部組織で一番市民に近い行政担当部署には、課題が山積。政治批判をせず、行政の課題をNGOが新しいアイディアや方法で解決に導いたケースが紹介されている。行政の下請けにならず、適度な距離を保つのは難しいであろうが、人々の自主性が確保され、自分たちが主体となり社会を良くしていくうねりがさらに大きくなることを期待したい。
また日本の方がNPO/NGOの歴史が長いような気がしていたが、中国のNGOの方が海外の同業との関係は強い、というのは一つの面白い発見。この本では、海外のNGOや香港のNGOが本土化を図って中国本土にNGOの業界を作ろうと努力していた経緯が書かれていた。
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◆きっかけ
以前翻訳ボランティアとして参加していた日中市民社会ネットワーク(CS NET)。ここの代表の方が本を出されていたと知り、読みたくなって。2017/3/2
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2012年刊行。
著者は駒澤大学文学部社会学科准教授。
市民社会という表題より、副題の「草の根NGO」、あるいは住民に密着したボランティアの組織化の方がしっくりくる内容だ。
もちろん共産主義(というより市民的自由を肯定的に制度化していない一党独裁国家)の観点で、完全に自由に住民や大衆の社会的問題の解決に努力し、また情報発信できるわけではない。
しかし、そうだとはいえ、農民工(出稼ぎ農民)の被る社会的不利益や環境問題、農村での農産物の生産改良など多様かつ個別性、地域性の強い問題は画一的方針によっては解決には程遠い。
そんな中で現実の問題に目を向け、共産党という重しを抱えつつも奮闘するいくつかのボランティア組織の実情が開陳される。
ある意味行政=共産党にもものを言えるだけの専門性と具体的解決策、実践・実績を携えて活動しているのは頭が下がる思いである。
日本での社会問題に関するこれらの組織の低調さは、行政の優秀さを示すのか、それとも社会的無関心がトコトンまで亢進したからなのか。
なんとも複雑な読後感であった。
中でも印象的なのは、いかに金銭的な支援を獲得するかに留意している姿勢。持続性という観点で蒙を啓かれることは確か。
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<本全体、あるいは各章ごとの概要>
<個人的な知識・ターム>
* 覚えておきたい事(本全体の主張と関係なくともよい) + キーワードで興味のあるもの
* 短い説明とページを記入
<引用>
<自分の見解>
* 読後感・意見・反論・補足など書きたいと思ったこと
<読書回数>
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中国という社会体制の中で草の根NGO人がいかに戦略を作って生き抜いているかがよくわかる一冊。中国のNGOの活動のインパクトや認知が社会的にされているのだろうと思うと、彼らの活動戦略は日本よりもすごいのだろうなと思う。
個人的には、おわりに、に書いてあった日中のイメージの話と実際のギャップに深くうなずきながら読んだ。