紙の本
組織活性に最も大切なことは、明確なミッション、中心になり風を起こすリーダーの存在、即実行するスピード
2011/10/13 15:16
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る
外資系企業からユニクロに転身、経理部マネージャーに配属された著者に柳井社長から与えられたミッションは
V字回復、グローバル化、グループ化でした
社長自身から与えられたヒントは
1.“チームで仕事をして下さい”
2.“自分の部署だけの問題ではありません”
3.“プロジェクト的に仕事をして下さい”
4.“評論家は必要有りません”(解決法を明示し実行せよ)
結果、著者を中心とするメンバーは“ダイバーシティ(多様化)・プロジェクト”の立ち上げ、“ウイメンズ商品の強化”、ヒット商品“ヒートテック”“ブラトップ”などを生みました
改革の方法は“巻き込み術”でした
筆者が述べられている事は“動機付け”を最重視する近代“人間関係論”から導かれる極めて常識的なことかも知れない
しかし相も変わらず“組織”は硬直的組織、自己防衛組織、“仲良しクラブ”に陥るマイナス面を露呈しがちです
近頃、最も優秀な方々が集まるであろう官僚巨大組織に対する批判も喧しい
では官僚が無能なのか、会社の中間管理職が横暴なのか、それぞれ優秀な人材の筈である
大切なことは“組織に明確なミッションが浸透しているか、
組織員を自らの夢に“巻き込む”強力なリーダーが存在しているか“だと思います
組織員の自主性を育てるには、むしろリーダーの強力な指導性こそが必要です
(自主性を育てるための放任主義を是とする風潮が家庭・学校教育現場でも軟弱で利己的な人間、
もたれ合いの人間関係を生み出しています)
ユニクロの社長・柳井氏はむしろ独裁的経営者として有名である
柳井社長が筆者に突きつけた質問“それで、私は何をすべきなのか?”が象徴的である
社長自身“歩きながら考える”実践・結果を最重視される方である
まず何を実行すべきか、誰と実行すべきか?“巻き込み”はそこから始まる
筆者は単に“経理部”と言う組織の肩書きを背負った人ではなかった、
社長から明確に命じられた3つのミッションを達成すべく放たれた“プロジェクト・リーダー”だったのだ
筆者は“巻き込み仕掛け人”として中心に身を置き、一から組織横断的に説得、同志を集め使命達成に邁進する
筆者のリーダーとしての行動力に感動しました
だから懇切に書かれた“巻き込み術”も実に実践的・具体的な方策だったのです
バブル崩壊時、小泉首相の命により“構造改革”に獅子奮迅の活躍をされた竹中平蔵元国務相を彷彿させました
行動から発せられる実践的な言葉は力強く美しい
著者は“マネージャーに求められるのは部下の成績を厳密に管理することでも、細かく指示を出してコマのように動かすことでもなく、周りを巻き込みながら、チームとして、組織として成果を出していくこと”と言います
一人では無理だから、人に頼るべし、そのため人を巻き込み、同志・共犯者に仕上げ、“自分の仕事”として取り組んで貰うべし
仕事は根本的に“人と人とのコミュニケーション”で成り立っています
マネージメントは“人と人との関係”を構築する事(平たく言えば同志を増やして行く事)であり、
“巻き込み”とはチームメンバーのモチベーションに火を付けること
さて“巻き込み”の具体的過程は
1.マネージャーの立ち位置は“中間管理職”ではなく“中心管理職”(上下関係ではなく“巻き込み術”の仕掛人)
2.メンバーの強み、出来ることを的確に見抜き“巻き込み術”に向けたデーターベースを整備する(常に更新する)
3.くどく相手を分析、戦略戦術を練る(キーパーソンは上から攻める、中でも社長を巻き込む難関突破が重要)
4.口説き(プレゼンスは3分勝負、選択肢を明示した資料を持参、助力を願い相手を立てる事で自ら動いて貰う)
5.コミット&期限の取り付け(いつまでに誰が何をする)・念押し・確認(メールの活用)
6.成果を出させて、本人に喜んで貰う
更に部下のテンションを高める具体的方法が言葉の使い方に至るまで懇切に述べられています
1.プロフェッショナル・マネージャー5つの条件
2,コミュニケーション6つのポイント
3.巻き込みフレーズ19
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ダイヤモンド社の市川さんからの献本。
表紙の美人の田中さんに惹かれて直ぐ読むf^_^;)
ユニクロにこんな物語があったとは知らなかった。
ここに出てくる、集団的問題解決法は、今の会社でもやっているけど、そのための、巻き込む手法が具体的でいい。
早速明日から会社でも試してみようと。
どうなるか楽しみ(^∇^)
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久しぶりの一気読みできた1冊。
自分に足りないモノが明確に見えてくる。
明日から早速「巻き込み」仕事に着手します。
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廻りをどのようにして巻きこんで仕事をすすめるかの具体的な戦術の本。個人の体験も多いが、たしかにユニクロの人には、このような仕事の仕方をする人がいる。現場にこのように使われるようになるのだろうか。
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中間管理職ではなく、中心管理職として、マネージャーがどう、人を巻き込み仕事をしていくかについて、綴られています。
実践するのは、一朝一夕には出来なさそうですが、こうした当たり前の積み重ねがユニクロを大きく成長させたのですね。
実生活に応用していきます!
2011年7月1日読了39冊目
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すごい肩書きをあえて隠したり、「ゼロからがんばった感」を演出したいのがみえすぎて、イヤミに感じた。
ユニクロの内容で、
(引用)「いかなる理由があっても、お客様が欲しければ必ず店舗に来るはず、というお客様第一主義の発想でやっているため」
、とあった。これってお客様第一主義とは言わないのでは?
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マネジメントのうちの一つである、
人を巻き込む能力に焦点を当てた本。
自分は何も出来なくても巻き込めさえすれば、
世の中うまく回っていくという話。
理想はそうだと思うが、
現実的には何もない人が巻き込むことはできない。
容姿から性格、能力含めて、どこかに魅力があるから、
いわゆる魅かれるから巻き込まれるのではないかと思う。
そういう意味で、何もなくてもって表現は、
ちょっと大げさだと思った。
実際には、説得するための手順だったり、
人を巻き込むにあたっての段取りだったりと、
作業を行うにあたっての準備部分に焦点があたっており、
マネジメントの基本的な部分が分かり易い。
段取り力が重視される昨今、苦手な人なら一読の価値はある。
参考になった内容:
・巻き込みとは、相手のモチベーションを上げること
・プロフェッショナルマネージャーの5つの条件
①前始末
②徹底力
③走りながら考え抜く
④発信者責任主義
⑤一緒になって考える
・好かれる上司は、自分から足を運ぶ人
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7/18【前】今の仕事は進行、分析、メディアプランなど様々な人との連携が必要となってくる。それを成功させ、うまく回すためには、「巻き込み力」が必要となってくる。それを日本一実行力がある会社ユニクロから学ぶ。
【後】組織の中でうまく動ける、回せるようになるための方法は参考になった。特に、忙しい相手に伝える行動、期限をしっかり意識する、させるための施策はすぐにでも実行しようと思う。
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まさに悩んでいた問題の解決策が書いてあった。予算、要員、時間、人望なし。リーダー失格と無力感いっぱいでしたが、みな苦労して進んでいるのですね。かなりエネルギーとモチベーションと能力が必要でしょうが・・・。打開策があることはわかりました。
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■マネジメント
1.周囲を巻き込んでいく仕事には、マネジャーは「中間管理職」ではなく、自分が中心になって周囲の関係者を動かす「中心管理職」である、という意識を持つ必要がある。
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TOPPOINT 2011年8月号より。
著者はMBAホルダーで現在独立コンサルタント。
ユニクロのマネージャーとして活躍した著者が、
チームとして考え、成果を出す仕事術を披露。
中間管理職ではなく、中心管理職という意識。
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ユニクロの経理部マネジャーとして入社 ウィメンズ商品のヒットの土壌となるプロジェクトを立ち上げV字回復の一翼を担った田中雅子さんの著者
「中間管理職」ではなく「中心管理職」と言う考え方が面白かった
やっぱり「発想の転換」って大事ですね
これも実家に行ったら姉が図書館で借りて置いてあったので拝借して読んでしまいました
結構あっという間に読めます
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変化に即時対応するには、従来の階層分けされた部署がそれぞれ「命令」に基づいて仕事各人の強みを活かして社内で横断的に仕事を行う必要ありというのが趣旨。
その為には、自分が円の中心になるように、周りを巻き込み、巻き込まれた人々のモチベーションに火をつけることで、主体的に各人に動いてもらうことで確実に実行を行うという内容。
ふーん、なるほど。というのが正直なところ・・・。
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知らない人はいないのではないかという
ユニクロという企業で勤めた方の著書なので
商品名が出てきてもイメージしやすかった。
ウイメンズ商品のヒットを生んだ女性管理職の話。
p.34
「マネージャーは中間管理職ではなく
『中心管理職』だという意識を持つことです。
p.137
「忙しいからできない、というのはユニクロでは理由になりません。
厳しいですが、『忙しいなら、その中でどうやるか』
を考えることがプレイングマネージャーに求められているのです。
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「巻き込み」の元となる、「中間管理職」ではなく「中心管理職」という考え方が面白かったです。
『自分以外のメンバーを徐々に増やしながら、各自のモチベーションに火をつけながら、自発的に動いてもらう』
文中に、「普通の社員でも実践可能です」とありましたが、役職にかかわらず社員がこれを実践していることがユニクロの強さの源なのかもしれませんね。
【日本一「実行力」を重視する会社で学んだこと】
・「努力します」「検討します」などは許されず、不景気も天災も言い訳として扱われる
・社員一人ひとりがいかに問題を見つけだし解決するかという実行力が何よりも問われる
成長し続ける企業には共通する内容ですね。