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谷崎先生の名作
2015/09/15 21:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KU - この投稿者のレビュー一覧を見る
文豪・谷崎潤一郎の名作。なんとも妖艶な世界。映画にもなっていて、主人公達を若尾文子と岸田今日子が演じていた。
卍
2021/06/08 13:14
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
関東大震災を機に関西に移住した谷崎の、関西では初期の作品。
良家の子女・光子との同性愛関係を噂された弁護士の妻・園子は、その噂の面当てにわざと二人で出かけるように光子に誘われるが、やがて本当に二人は同性愛的関係になる。しかし光子には異性の恋人・綿貫がいることが判明したり、そもそも同性愛の噂は光子自身が流していたり、園子の夫が光子と関係を持ってしまったりと、どんどん関係は複雑になっていく。
小説の地の分は園子が関西弁で語っており、とても読みやすいやわらかい文章になっている。
光子が怖い、怖い、怖い
2020/08/25 21:41
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
関東大震災は大正12年の出来事だった。それを機に谷崎は関西(一時、京都へ移るもその後岡本、本山、住吉、魚崎など神戸周辺に居住する)、関西に転居した当時に書き始めた作品が「卍」や「蓼喰う虫」で、それから10年後の作品が「春琴抄」で20年後の作品が「細雪」だ。前の作品と後の2作品では決定的な違いがあると思う。「卍」や「蓼喰う虫」はちょっと関西弁が変かなということは置いておいても、やはり東京の人がみた関西人として主人公やその周辺の人たちが登場するように見える、今でいうと「大阪のおばちゃんはヒョウ柄の服を着てスーパーに買いものに行く」というステレオタイプの関西のイメージ。その型にまだはまってしまっているように思える。それが「春琴抄」をへて「細雪」になると谷崎自身が関西人として関西人の東京人にはない品を表現してゆくことになる
こんな愛憎劇を描ゐた谷崎先生に感服
2016/06/21 23:16
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投稿者:鉄道大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖艷な光子の肉體を見た園子は、「まあ、あんた、綺麗な體してゝんなあ」と思はず感嘆の聲を上げてしまふ。同性愛はけしからんと云はれてゐた昭和初期に於ひて、かなり際どゐ小説を書ゐたものだと、感心した。谷崎は、女性が話す關西辯を絶贊した。「春琴抄」や「細雪」でも、關西辯(船塲言葉)を話す女性(春琴・蒔岡四姉妹)が登塲するが、この小説はその先駆けと言つてもよい。濃密な愛憎劇は、興奮して眠れなくなる程である。さすが、エロスの大家谷崎先生の名著である。
コトバの美しさと物語の毒々しさ
2001/12/14 10:08
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投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
女同士のいわゆるレズビアン的関係、夫婦の絆、フェミ男の奇妙な言動、女の策略。いろんな要素が混じりる物語が、主人公の女性が(関西弁)で他人に語る、という形で物語が展開する。
コトバの美しさと人間模様の毒々しさのギャップが妙。読みやすくて面白かったです。
卍
2001/07/21 15:53
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投稿者:193 - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷崎潤一郎が大阪に住みついて学んだ独特の大阪弁が交えた作品。女と女との交わり合いという、谷崎独特の美意識が随所にあらわれている。
なんとも狂気に満ちた・・
2021/02/11 17:26
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代からすると、コッテコテの関西弁の小説です。全編ほぼ会話のみで構成されています。
さて内容ですが、序盤はそれなりに多少インパクトがありましたが、後半から最後までは所謂『計略』が渦巻き、何が本音なのか疑心暗鬼で仕方ありませんでした。騙し合いというか、まるで水滸伝の計略みたいです。ただ登場人物の心情や心の移り変わりなどの描き方がリアルというか、繊細に描かれていると思います。
谷崎ワールド全開です。
理解はできませんがこんな世界もあるんですね
2016/02/18 14:03
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投稿者:crest - この投稿者のレビュー一覧を見る
同性愛というのは正直まだ十分に理解できないのですがこの作品を読んでいると要するに好きになった相手がたまたま同性だったという言うだけのことのような気がしてきました。園子と夫婦でありながら園子の顔色を覗い煮え切らない孝太郎が最後の最後でどんでん返しをするのは少し違和感がありました。