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思っていたよりも軽いノリで読めました。祖父江刑事はカッコ良すぎずダサ過ぎずバランスの良い主人公でした。
刑事仲間たちも個性豊かな人物ばかりで退屈せず、30年前の小学校での事件とその関係者たちの姿が明らかになって行く様にぐんぐん引き込まれます。
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んー。ちょっとノリがコミカル過ぎやしませんかね。
過去の虐めが発端となったに猟奇殺人・・・。題材が掘れば掘るほど深く重いものとなる可能性がある分野だけに、
ちょっと軽々しく扱い過ぎな印象も受けました。まぁ深く考え込ませるのだけが小説の楽しみじゃないでしょうし?
こういう2時間ドラマみたいな雰囲気もジャンルとしては確立されて然るべきなのかもしれませんが。自分には合わないな。
祖父江の警察官ながらちょっとお茶らけた思考や言動も人としてリアリティがあるっちゃあるような気もしますが、
部下の麻美や山野辺たちとの絡みは真剣に読んでるとこっちが馬鹿馬鹿しくなってきてしまいました。さすがにね。
トリックや人間相関についてはそう悪くないと思います。
人物描写が薄々なのは否めませんが、このボリュームにまとめる事を前提としていたのなら仕方ないかな。
書評からは離れますが・・・こういった復讐劇を描いた作品を見る度感じるんですけど、人を殺してしまいたいと願い
それを実行に移す熱量って半端なものじゃないはずですよね。の割に、さくっと殺し過ぎな印象を受ける場合が多いんですよ。
そこが納得いかない。そこまでの怨恨があるのなら、もっと過去を悔いさせたり苦痛を味あわせたり、絶望を抱かせたり。
そういう殺人に至るまでの段階と言うかアプローチがあるくらいの方が自然だと思うんです。別に推奨するつもりもないですけど。
背後からいきなり首を絞めて殺して復讐完了、では凶行に走った説得力が私には感じられないんですよねえ・・・。
ボリュームも内容もキャラクターも昼下がりのドラマ向け。そういうのを求めてるならいちいち本買って読みません。
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警視庁捜査一課の警部補・祖父江は右手が切断された死体遺棄現場に臨場する。近くの落書きを殺人予告と捉え、捜査を進める警察を嘲笑うかのように、大阪府で同様の殺人事件が発生。今度は頭皮を剥がれていた。右手、頭皮…過去の残虐ないじめに端を発した処刑の歯車は止められるのか!?