紙の本
この雰囲気はどこかで…
2013/05/10 23:49
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MUNINN - この投稿者のレビュー一覧を見る
どこかで読んだことがある雰囲気だ、と思いましたが、何となく雰囲気が、角川文庫「心霊探偵八雲」に似ている気がする。1、主人公の父親が猟奇的、かつすでに死亡しており、他人を操って(?)犯罪を行う。2、息子が父親に対抗する。 3、息子も過去が凄絶。4、息子に色々な依頼を持ちかけるも、その凄絶な過去を受け入れ支えてくれる周囲の登場人物。 ただ、ホラー文庫から出てるだけあって、こちらの方が描写が強烈(グロテスクな描写も有)残念なのは、主人公があまり活躍しないことですかね。次回作での活躍に期待。
投稿元:
レビューを見る
新シリーズのアートホラー。狂気の芸術家・黒形上赤四郎の作品を巡って起こる惨劇。だけどこの禍々しい作品……なんとなく惹かれてしまうのではないか、と思ってしまうのは気のせいかなあ。
絶大な人気を誇るアイドルグループ(どっかで見たような?)の活躍に仕掛けられた、恐るべき罠。「霊的爆弾」って、こんなものやられちゃひとたまりもありません。どこかしらで目なり耳なりに入ってしまうんだから。本当に悪辣極まりない!
事件に対決する影プラスチーム美島の活躍は、応援したくなりますね。そして明かされる影の秘密。これはますます今後の展開も気になるなあ。
投稿元:
レビューを見る
読み進めていくと、だんだん気味が悪くなる。
生々しい表現も多い。
怪奇現象じゃなく、生身の人間の仕業で終るのかと思いきや、
最後は、へ?!って感じ。
続編に期待!
投稿元:
レビューを見る
一応ホラー文庫らしいけど、これがホラー?
今更ながらにホラーの定義を見失う。
オカルトでグロテスクな内容ではありました。
でも、別に怖くはなかった・・・。
グロい殺人や絵画の描写よりも、あの芸術家の詩を読んでて何か気持ち悪くなった・・・。
途中まで中々面白い展開で、どうなるんだろと思ったんだけど後半でなんともはや。
幽霊が人に降霊して2人?3人?を殺し、ぐちゃぐち(以下自主規制
あたいの手に負えない内容でした。
投稿元:
レビューを見る
ホラーなのか
ミステリーなのか・・・
いまいち分かりませんが一応ホラー文庫なので。
予知のよぅな能力を持つ青年画家 影のお話。
描写が生々しくてとてもグロイですが怖さは
全くありません。
気付いたら終わってた感じなのですが
シリーズみたいなので次のに期待しよぅと思ってます!
投稿元:
レビューを見る
ピクトマンシ-、すなわち絵画魔術というものが文学上にあって、最も有名なものは、『ドリアン・グレイの肖像』であろう。従って、ほとんどのピクトマンシ-は、ゲームに登場するものを含め、「あるものを絵の中に写すことにより、その対象を封じ込めたり操作する」というスタイルをとっている。
本作のなかのピクトマンシ-も基本的には同じなのだが、一種の呪物である負のエネルギーに満ちた絵画を用いる事で、不特定多数に致死的な呪いを振りまくという凶悪なバリエーションを作っている。
これは怖い。作中にも語られているが、今は容易に映像や音、画像がインターネット上でどんどん拡散複製されていく時代だから、もしそういったものがCMなどに使われていた場合、怖ろしい事になる。(誤解を招かないため添えておくがCMにも著作権はある)。
そんな現代社会に、不気味な、絵の悪霊が誕生してしまった。これはその悪霊の物語。ぞくぞくするほど怖く、容赦なく血みどろで、惨い。極上のホラーだった。