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「ぼくらの」パラレル設定小説、本巻では更に評価を上げたい。
原作のコダマは、ただ「力」を得て悦に入った子どものままだったが、本作コダマは悩み、考え、変わる事が出来、小さな幸せを護った。
また、マコは大切なものに見守られて孤独でなく逝った。
アンコはここまで考えの浅い、普通の幼い少女だったものが、世の善悪の矛盾や不公平を知り、それでも尚自らを肯定して、むごい状況を戦い抜いた。
ここまでで1つ、解ったのは、この作品の著者が原作「ぼくらの」と、その登場人物たちをとても愛している、という単純な事実。
だから、惨く、切ない設定で彼らが無残な終わりを迎えても、読後感が悪くない。
だからこそ、まんがを読まずに本作は読んではいけないと断言する。でなければその愛情を感じられないと思うから。
ダイチの希望、マコの喜び、アンコの苦悩、そんなものも。
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コダマはアニメと随分印象が違う話になってますね。
小説版だとカコみたいな感じだったと記憶しています。
自分に大きすぎる力を受け入れて、上手く使えたんじゃないでしょうか。
ダイチと視点が入れ替わりながら話が進んでいくのも面白いです。
その結末が何とも、悲しいというべきか・・・上手い表現ができません。
それでもコダマは精一杯、ベストは無理でもベターを目指して奮闘できたと思います。
戦闘自体は圧倒的、という感じですね。
アンコのアウェー戦はなかなか・・・精神的に厳しいでしょう。
自分達が勝てば、と頭で解ってはいても、迷うのではないでしょうか。
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ぼくラノ第三巻。コダマ、マコ、アンコ編を収録。
コダマが原作のキャラ設定をしっかりとベースにしたうえで、原作と異なる経緯で変わっていく過程、そして闘いへの覚悟等が丁寧に描写されていてとてもかっこよかった。
パラレルワールド同士の潰し合いという設定を最大限生かした形で登場した、ダイチの登場はストーリーも合わせて卑怯なくらいにズシッと来た。
アンコに用意された状況が原作以上にえげつなくて驚いた。
原作を読んだ上で読むことがオススメ。
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原作越え鬱展開ノベライズ第3弾。,コダマ、マコ、アンコ登場。意外にも感動エピソードが続きます。,コダマ:典型的な中二病キャラのはずが、丹念に思慮を重ねて自省していく過程が描かれます。,一般人としてダイチも登場。,コダマが懸命にダイチ兄弟たちを救うシーンが印象的でした。,原作通りのコダマだったら、踏み潰していたところでした。よかった。よかった。,マコ:原作のナカマの容姿、実母+マキの趣味、養父母を合わせたキャラです。,戦闘中にオタクのお父さんが指示を出すところが感動的です。,アンコ:戦闘前のホームと戦闘時のアウェイで、重度の鬱展開に見舞われてしまいます。,しかし、ラストにかけて感動的な幕引きが用意されています。,
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アナザーストーリー真骨頂!どのエピソードもすごく良い話。その分悲しさもある。けれど、ちゃんと残された仲間へ、未来へ向けた次に繋がる思いが残されている。ダイチが救われたことが凄い嬉しくて、それだけでこの小説が書かれた価値があると思う。