紙の本
明治編になりました。
2011/08/21 18:08
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶんこ虫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治編です。子ども達の時代になりました。
そうか、「御宿かわせみ」って幕末の物語だったんだ、と改めて気づきました。
江戸編の最終巻から明治編の本巻まで、物語の上では数年の月日が流れ、登場人物の身の上にも劇的な変化があったことが語られています。亡くなった人、行方不明の人、悲惨な事件。それら、幕末の最後の出来事は、「御宿かわせみ」第〇巻として語られることはなく、物語は、イギリス留学していた麻太郎の帰国から再開することになります。
江戸編で、何でも出来て頼りになる「若先生」だった東吾のあとを、明治編では麻太郎がしっかり受け継いで走り回っているのを見ると、なんだか嬉しくなりますが、麻太郎に限らず、千春も源太郎も花世も、「かわせみ」の子ども達って、みんな出来すぎるくらい良い子ばかりで、うらやましい限りです。
明治維新、というと、何か劇的に時代が変化した、と思い込みがちですが、確かに政治の世界ではそうなのかもしれませんが、一般庶民の暮らしにおいては、たとえばいきなり生活スタイルが変化するわけでも、話す言葉が変わるわけでもないわけで、変わるものと変わらないものの中で、人々は結構たくましく、適応力を発揮して生きているんだろうと思います。
外国人が増えたり、汽車が走るようになったり、奉行所がなくなったり、神林家も麻生家も引越しをしていたり、さまざまな時代の変化の波の中で、「かわせみ」は変わらないものの象徴としてそこにあり、「かわせみ」をめぐる人々の、やはり変わらないあたたかな人間関係が、どんな時代にあっても変わらない大切なものを示しているように思います。
「御宿かわせみ」は何度かテレビドラマ化されていますが、明治編もいつかドラマで見てみたい気がします。ずいぶん長いシリーズになりましたが、変わらずに読み心地のいい物語であり続けているのがスゴイと思います。
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良い本です
2024/02/25 16:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
10年ほど前に御宿かわせみを読み、NHKでドラマ化された番組も2~3回見た記憶があります。新シリーズは、主要人物が世代交代していて少し戸惑いました。舞台が幕末から明治に変わっても、捕物帳は面白かったです。
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今後に期待
2014/08/19 14:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomyam0702 - この投稿者のレビュー一覧を見る
御宿かわせみのファンだったので、舞台を新たにしたシリーズを楽しみにしていた。特に、旧シリーズの「花世の冒険」はとても好きだったので、彼女をどのように成長させるのかも期待していた。ここで所収の作品は、味わいがイマイチだけれども、テレビドラマを機に、作者がエネルギー・チャージして意欲を新たにしたご様子なので、今後に注目している。
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東吾さんが行方不明になったと知り、読むのをためらっていましたが、明治の「かわせみ」はどんな感じなのか興味があって読みました。無理やりに世代交代させている感は拭えません。「るい」の登場がほとんどないのも哀しい。やはり「東吾」あっての「かわせみ」だと思います。
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中学生の頃から読んでる大好きなシリーズがついに新展開へ。
幕末の動乱に巻き込まれ変わってしまったかわせみの世界。
レギュラーメンバーの相次ぐ死は本当にショックでした。
でも新しい世代の若者たちが、力強くストーリーを引き継いで行ってくれています。
彼らはまだキャラがはっきりしない感じだけれど、ストーリーには今までと変わらず、かわせみのいいところが全部詰まってます。
今後の展開がとてもとても楽しみです!
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新となった御宿かわせみ
明治の世が開花しても、人物たちが世代交代しても、
人情そのまま、魅力もそのまま
愛しいあの人は今いずこ?
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東吾さんが!源さんが!!とかなりショック。
源さんはともかく、東吾さんは戻ってきてくれないかなぁ…
早く続きを買わなきゃ。
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参ったなあ。
薄々話を聞いていましたが、まさかこんなにもキャストが変わっているとは。
兎にも角にも、源さん…ご冥福をお祈りします。
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NHKのドラマが大好きだったので、読んでみる事に。
新の方は、るいと東吾の子ども達世代の話です。
江戸幕府が倒れて、明治なったばかりの世相・・・民草の暮らしが描かれていて、興味深いですわ。
推理捕り物の趣もあるし、面白い~
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登場人物の表現力と行動を的確に表現している。一人ひとりが
生き生きしており、思い通り動いているようである。
明治維新後の世間、日本をあらわしている。
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9月23日~10月1日
(「BOOK」データベースより)
時は移り明治の初年。時代の混乱は、「かわせみ」にも降り懸かっていた。東吾は、戦乱で行方不明、源三郎は凶賊の手にかかり落命、麻生家も源右衛門ら三名が殺害された。だが、麻太郎、花世、源太郎ら次代を背負う若者たちは悲しみを胸に抱えながらも、激動の時代を確かな足取りで歩き出す。大河小説第二部、堂々のスタート
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放映されていたテレビドラマ原作を読みたいと
思っているうちに江戸から明治に変わっていて。。。
シリ-ズ1から読むのは諦めた
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幕末が舞台であった「御宿かわせみ」の続編で、時代は明治へと変わり、大人になった「御宿かわせみ」主要人物の子供達に主役が移りそれぞれの成長していく姿を描く。かわせみの女主人るいの周りに起こった辛く悲しい波乱の出来事と、新たな外国人レギュラー登場に再読でも戸惑いがある。4巻「蘭陵王の恋」まで発行されていて、続く新しい編も「オール読み物」に連載があり進展が楽しみ。
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久しぶりの平岩弓枝さん。
過去には平岩さんが好きで、たくさん読んだ記憶がある。が、今ウィキペディアで著作リストに目を通したが、どれを読んだのか記憶が定かでない…情けない。
強く生きる女性が主人公の物語だったような気がする。
この「御宿かわせみ」シリーズは知っていて手を出さなかったことを記憶している。
当時は女性作家ばかりを手に取っていて、時代小説にあまり興味がなかった。
読書の趣味も年齢や経験、生活環境などで変化していくものなんだと実感。
今回、今更「御宿かわせみ」の第1巻から読むのもなぁ…と「新」を手に取った。続けて読んでみようと思う。
平岩弓枝さんのしっかりした文章がとても読みやすかった。
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全巻読んで、明治からのシリーズも読んでいます。
一巻から読むと、江戸時代の生活が生き生きと垣間見れる小説です。江戸の町を探索しているかのような気持ちになります。叶うなら東吾さんを明治でも出して欲しい!