紙の本
カラーページのタイトルが秀逸。
2011/01/06 14:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金曜日のらいおん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後が非常によかったです。
作者が,元SE(システムエンジニア)だけあって,描写はリアル。ライトノベルらしからぬ,社会人のまたはSEの悲哀が書かれています(笑)。
実際仕事をしていると,道理が通らなかったり,膨大な業務量に圧死しそうになることなんてしばしばです。
しかしながら,このお話のように,尊敬できる人がいたり,最終的に仕事にやりがいを感じることができれば,何とかなるかと思います。たぶん。
まあ,逆を言えば,人がダメだと,もうダメなんですが(笑)。
また,あとがき2ページ目後半の「自分を守る術」。業務量の多さに少しでも苦労した人なら,かなり共感できると思います。
私は,ここを見て笑ってしまい,レジに持っていくことにしました!
紙の本
今日からキミもSEだ
2010/06/16 12:50
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
桜坂工兵は就職活動でプライドをズタズタにされた末、ようやくひとつの内定を得る。希望に満ち溢れて向かった会社で見たのは、死屍累々のありさま。そこは、無理なスケジュールであろうと、降って湧いて来るタスクであろうと、持ち前の体力と知恵を武器として切り開くことができなければ生き残れないという、かの有名なシステム業界だったのだ。
初日からOJTとして部署に配属された工兵が紹介されたのは、見た目は小中学生、スキルは一流のネットワークエンジニア室見立華。性格にかなり難ありの彼女から、事前知識も何もなく、いきなり振られたルータ設定作業に、不満爆発寸前の工兵は、果たして立派なSEへと成長できるのか?その第一歩が始まる。
電撃文庫の出版社にはアスキーという名前も入っていたな、ということを思い出した。小さなシステム会社らしくと言おうか、ひどい条件で受注してきて丸投げる社長や、それを受けて半死半生になる管理職藤崎、様々な職歴を誇る事務担当のカモメ、そして謎を抱えた立華と、一筋縄ではいかない人がいっぱいだ。
マーケティング的にかなりターゲットを絞っている感じがするので一般受けするかはメインキャラたちのこれからの展開次第かも知れない。逆に、業界のあるあるネタを取り込んで、その筋の人にアピールするのもひとつのやり方だろうか?
紙の本
すらっと読める
2016/02/22 00:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:泉野麻二 - この投稿者のレビュー一覧を見る
さくっとすらっと読めます。
夏海さんの前作である葉桜が来た夏に比べると軽い文体で一人称中心ですからライトノベルらしい作品です。
社会人1年目ってこういうもんよっていう描写、電話であたふたとかコピー機に翻弄されるなどなど…。
専門的な用語をぶッ込んできているにもかかわらず、なぜか読み進められるという。
SEなら基礎中の基礎なことなのでしょうね。
きっとこれよりも数倍ひどくて救えない話がごろごろしているのがSE業界と聞きますから、せめてフィクションの世界だけでもドタバタコメディにしなければ読めたものではないでしょう。
投稿元:
レビューを見る
IT土方を目指す人は、読んでおいても良いかも。
まぁ、ネットワークエンジニアの話なので、プログラマの土方とは、
また別の次元なんですが。
投稿元:
レビューを見る
確かにSEは実際こんな感じ。
ただネットワーク知識がないと1から10までちんぷんかんぷんだと思た。
SEみたいなことをやったことがある人にはおすすめかな
投稿元:
レビューを見る
流石にここまで立場の酷い現場は見たことないケド……新人時代、配属早々自チームのメンバー全員が遅刻してる時(SEの定時勤務は事実上昼頃から終電までなのです)に限ってトラブって緊急作業が発生して、恐る恐る作業する羽目になったりして、しかもそれが金融系大手のシステムだったりするのは、たぶんこの業界ではよくあることであるから、そういう意味では非常に共感できる書物であった。
しかし、ネットワークエンジニアでないからよく分からないのだけれども、彼らの1プロジェクトというのはこんなに太く短いものなのだろうか?デスマの真骨頂は瞬間的な精神的負担ではなくて、バグがバグを呼びもはや何処がバグの根源なのかもよく分からなくなり、修正が仕様変更と絡み合って本来無影響であったはずの想定外の箇所から新種のバグを呼びもはや何が何だかわからなくなり、延々終わりの見えない状況に陥ってしまう神経衰弱的なところにあるように思え、そういう意味では救いのある状況とも言えそうな、言えなさそうな……。
投稿元:
レビューを見る
やっぱ、SEはブラックなんだな。
専門的な内容はさっぱりだったが、終電まで残業がデフォとかオレには無理
だわ。
主人公はOJT済んでも続けることにしたみたいだけど、それは先輩たちの存在が大きいよね。厳しいだけのオッサンばっかだったら絶対辞めてるだろ、コレ。
立華みたいな先輩は個人的に好き。厳しくても認めるトコは認めてくれるみたいな。甘いだけの人よりやる気でるからね。
投稿元:
レビューを見る
SEとか情報系の大学の人だとなんとなく見に覚えがあるんじゃないだろうか。SEの仕事を簡単に説明した内容である。一応ストーリーという流れで。
なので、あまり小説としてはおもしろくない、あとがきに「SEにだけはなるな」とかいてあるけれども、それを促す内容・・・なんだろうか。
あとはまかり間違って主人公みたいなように就活でダマされない様に・・・という警告か。
たぶん現実は女性がほぼ0なんだと思う・・・
まぁでも人生の選択肢誤らないためには、一読しておくと良いと思います。
という私は来年からSE
投稿元:
レビューを見る
ブラックなIT企業に就職してしまっても室見さんが上司なら乗り切れるような気が、、、いややっぱダメかも?
投稿元:
レビューを見る
自分のいる業界の話なのでスラスラと読めました。
が、私の現状とはまるで違います。ひどい業界とは言いますがここまでとは。まぁ実際はこの本のような会社が多いのでしょうか。
私の職場は残業代や休日手当もきちんと付きますし、有給もきちんと取れます。休日出勤も数えるほどしかありません。ずいぶん恵まれた環境でしょうね。その代償にヒリヒリした緊張感や達成感、持てる能力を全てぶつけるような仕事もないような気がします。
本題に戻すと、内容としてはとてもよくまとまっていてリアリティもあると思います。しかし、こんないい先輩や上司に恵まれることはそうはないと思います。
投稿元:
レビューを見る
SE。それもネットワーク系のSEじゃないかぎり技術用語は理解できないと思われる。
ものすごいブラック会社っぷりが描かれているが、全部フィクションだy・・・と言えなくて生々しすぎるww
ドタバタっぷりは面白い
投稿元:
レビューを見る
地の文で!マーク付のツッコミとかしてて、文体が少し古い印象。
内容的にはまぁまぁだけど、中のイラストが雑。
特に男キャラが雑。
ヒロインはテンプレ的なツンデレで可愛い。
投稿元:
レビューを見る
ネット上で話題になっていたので読みました。
ライトノベルでは珍しい「SE」を扱ったジャンルで、キャラクターの性格や展開は紋切り型な部分が多いですが、IT業界の世界が一種の新しいファンタジー世界の役目を果たしているので、サクサク読める割には面白くまとまっていると思います。
投稿元:
レビューを見る
まぁ、IT業界のブラックぶりに焦点を当ててることを期待して(?)読み始めた自分も自分だけど、中身も予想(期待?)通だった。
日本のIT業界=ブラックのイメージや実体は、みんなもう諦めてて変わりようがないのかなぁ。
日本を飛び出せば、コンピュータ系のエンジニアってもっと知的で、待遇もいいのに...。
投稿元:
レビューを見る
専門的な話は明らかに理解させる気がない感じだけど、社会人版ラノベとして王道でおもしろかった。
二巻がでてるとは。読も。