紙の本
歴史もの
2019/01/31 23:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国大名、大友宗麟を主人公にした歴史もの。
名門の生まれで下克上の世にあっては「奪われる側」の立場であり、部下の造反や敵国の侵略に悩まされながらキリスト教へと傾倒していく様を描いている。
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マリー・アントワネットを読み、遠藤周作の歴史物が好きだという結論に達し、案の定すごい夢中になっていたような…。
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大友宗麟のお話。どうやら戦国時代の大名らしい。しかし単なる時代小説と思うなかれ。周作氏が描く小説は時代背景関係なく人間を丁寧に、そして深く描いているよ。切支丹大名のお話だけど、人間の内側の、その奥の、深いところをやさしく、きびしく、丁寧かつ豪奢に描いているよ。
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遠藤周作の戦国もの。
宣教師の視点が物語りに深みをもたらす。
これを読んだ後では信長の野望で大友義統を冷遇できなくなる事でしょう。
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ついに九州進出、宗麟本です。
更に言うと、キリシタン大名を扱った小説としても初ですね。
聞きかじりや又聞き等の(…)怪しい知識しかありませんでした…。
この本の作者の遠藤周作は自身がキリシタンなので、そのキリスト教的なモノの見方や描き方が新鮮です。大友宗麟は単純に宗教に傾倒した浮き沈みの激しい男ではなく(…)内面についての描写がとてもリアルなのが面白い。ちょっと宗麟が好きになりました。ザビエルじゃないですが屋形には向かない性格ですね…。(この本は図書館で借りました)
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全2巻。
大友宗麟の話。
なんかあっさりな印象。
白石一郎の火炎城の方が好き。
無茶で。
戦国の名門に生まれた繊細な人間の苦悩。
でもやってることはやってる。
白石版みたいな無茶がない人格なので、
単にダメな感じ。
宗麟没後の大友家の没落も
割と長く書いてる。
知識としては嬉しいけど
小説としてはいらなかったかも。
個人的には。
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肉親も家臣も、いや自分自信さえ信じられぬ…。豊後の名門守護・大友家の統領として、内紛に悩まされながらも、北の大内、毛利と戦い、北九州六国に領土を広げた大友宗麟。戦乱にあけくれた生涯は、また自分自身との闘いの日々であったが、わずか数日のザビエルとの出会いが宗麟の心の闇に一筋の光を投げかけていた。戦国の世にもう一つの王国を求めた切支丹大名を描く歴史長編
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戦国時代にキリスト教王国を作ろうとした大名がいたという事実を知り、現代の我々にとって奇想天外としか思えないような行動を取った大名とは、いったいどのような人物であったのか知りたくなった。「王の挽歌」は、そんな大名、大友宗麟の生涯を描いた小説だ。上巻は、豊後の守護の後を継ぎ、九州探題に任命され、毛利に勝つまでを描いている。
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罪深い大友宗麟の苦悩の生涯。
上巻では毛利元就との戦いを描く。
親兄弟、家臣に裏切られて、
人間が信じられなくなってしまい、
弟を元就公の策謀により殺されて、
彼を狐と呼び嫌悪するが、
自身もえげつないことをしまくり、
ついに全く同じことをしてしまう。
で、色々と思い悩む。
戦国武将の話として読んではいけなさそう。
キリスト教と仏教の考えの違いについて
描かれていたりしてなかなかおもしろい。
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戦国時代に北九州で6カ国を治めていた大友宗麟について描かれており、幼少の大友宗麟から始まり、宗麟の子の吉統が国を失い、死に至るところで終わっています。
大友宗麟はキリシタン大名として有名ですが、大友宗麟とキリスト教の関係や日本におけるキリスト教布教の様子なども詳しく載ってます。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_f74a.html
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睡眠時間を削って読んでしまった。
歴史小説はいろいろ読んだけど、こんなに大名の内面に切り込んだ話はないんじゃないだろうか。
おもしろかった。
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現代における戦国大名大友宗麟像に多大な影響を与えた一冊。その生まれから大友二階崩れを経て対毛利戦の勝利までを記録している。とはいえ、この物語がタイトルの通り最後が分かる様に、冒頭部にてその最後を記すあたりはお見事としか言いようがない。
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九州豊後の戦国大名”大友宗麟”の物語。得意の外交力を活かして六ヶ国の守護を兼ねて九州探題となった栄達欲の陰に父親の死、身近な者の謀叛などがあり、猜疑心が強くなった。さらに自分自身をも信じられなり、その心の葛藤を同じクリスチャンの遠藤周作さんが上手く描いている。
中国の覇者毛利元就との息つく暇もない攻防も描かれており、読み応えがあった。20年ぶりに読んだが、とても面白く、すぐ読み終えた。