紙の本
40代の中年への応援歌
2019/09/08 10:15
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投稿者:dsukesan - この投稿者のレビュー一覧を見る
40代の悲哀がコミカルに描かれた小説。
理不尽なことばかりに見舞われる主人公に、自分の姿がだぶる。そんな中。主人公は、汗かき血を流し、その状況に応じて、七転八倒していく。どこへ向かうか、希望が何かなんて自分の都合ではなく、ただひたすらに流れに身を投じてあがく。
今の自分も、現状を拒絶し逃げるのではなく、流れに飛び込んで足掻いてみるしかないよと、背中を押される気がした。
紙の本
現実にはあり得ないと思う
2019/07/15 16:26
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったけど、作者のお遊びが一杯詰まっている感じがした。現実には一介の広告マンとやくざの関わりがこのようになるとは思えない。企業もやくざも組織ということでは一緒のような記述があったけれど、(やくざ組織の方がましということもかいてあったが)やはり違うでしょと言いたくなる。
物語としては派手でいいけれどリアルさにおいてはちょっとはじけすぎ。
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序盤は、有り得ないほどドンくさい狛江にイライラしたけど。サラリーマンがこんなに異次元の体験を繰り返したら、怖いもん無くなるわ!って、すっかり引き込まれてしまった。
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うん、面白かった。
会社員として、主人公が抱えている諦めも鬱屈もよくわかります。自分を殺し続けるのは疲れるよね。
読んだ後は爽快な気分に。
でも、狛江さんはさらに受難続きになりそうですね。
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おもしろかったです♪
この本の前に 壬生義士伝を読んでいたので、一気に読めちゃいました。
どんどん話しがとんでいくので えっ!?誤植の件は?とか、もう月がかわったンだ?とか、ついていくのにちょっと苦労しました。
それと、よみながら このストーリーで伊坂幸太郎さんが書いたらどんなんだろうとか 考えていました。m(__)m
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著者の恐怖ホラー小説のファンなのだが、『東京難民』とか社会派(?)小説もそれなりに楽しめる。中年サラリーマンが左遷先の土地でひょんなことからヤクザの舎弟になり、組絡みの抗争に巻き込まれる。そこまで落ちぶれ、暗い展開しかないと思わせてからの大逆転劇は痛快である。現実離れもここまで行くとファンタジーとして受け入れやすい。
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ありえねえ。
むちゃくちゃである。
出てくるキャラが厭な奴ばっかりだ。
そして後半急にハードボイルド。
禁酒禁煙していた私には悪影響だらけだ。
でも何だろう、今年イチかもしれん。
なんで涙が止まらないんだ。。
……って感じでしたよっほーい^^
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広告代理店の営業マンの単身赴任先Q支店で、ヤクザの抗争に巻き込まれてしまう。獄中で自首のタイミングを図る組長に、広告マンらしく新聞広告の誤植でメッセージを入れるところなど面白かった。展開は荒唐無稽だけど、コミック的面白さ。
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人はこうして落ちていくのか・・・実際にありそうな話で、血圧こそ上がらなかったが、面白かった本。もう一度読み直したら血圧上がりそうです。
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会社組織とヤクザ組織。
案外共通点が多い事にビックリです。
合法と非合法、やり方が違うながらも仕組みはほとんど一緒。
組織ってのは面白いなぁ。。
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「Iターン」
熱演中。
ムロツヨシ熱演中のIターン。ムロツヨシのキャラクター的にぴったしだと思っていたところ、原作は結構キツイ。とにかく狛江が不憫なのだ。コメディ要素がもっとあるかと思っていたが(これもムロツヨシが主演だから、と言うバイアス)、親会社も支店も取引先も妻も、ヤクザに絡まれる前段階からかなりキビィ。不憫過ぎる。広告業は潰しが効かないとか考える前に、絶対やめるべきだ。と何度思ったことか。なんじゃ、これは〜!である。
しかし、本丸の竜崎と岩切である。これはあかん。狛江はよくぞ頑張ったと言える。確かに、狛江は狛江なりに、ちゃんとすべき点があった。でも、怖いのは怖い。と言うか、一番やばいのは土沼印刷。取引先としてやば過ぎる。Q市とはこれほどやばいのかを示している。絶対、辞める笑。
生き地獄に陥った男のI(自分)ターンとは?を問うテーマが狛江の肩にかかっている。人生後半、どうやって自分を取り戻すか。それを体現している。本来あるべき姿を無視する会社。下っ端にミスを押し付ける、嫌がらせをするお偉い方・上司。そんな理不尽な環境を変えることを諦めてしまっていた自分。
しかし、それがなんだと反旗を振りかざす狛江。普通はこんな遣り方じゃないはずなのに、ヤクザに絡まれたことで火事場の馬鹿力が発揮されるのだ。めちゃくちゃ絶望的なとこに放り込まれた唯一の功名だろうか。にしても、絶対に嫌だな。
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うだつの上がらない広告代理店の冴えない営業マン・狛江が単身赴任したのは、リストラ対象の北九州支店。
思わぬトラブルからヤクザに絡まれ、あれよあれよという間に組長の舎弟になることに。気付けば堅気の仕事と土日は組事務所の住み込みに。
百貨店からピンハネし、更には銀行から金を強請りとることに。
四十半ばの悲哀の中年サラリーマンのコミカルな北九州物語。
福澤徹三氏、ハズレなし。面白い。
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ぱっとしないサラリーマンの日常と40代の複雑な感情を表現。また彼が巻き込まれる非日常がなぜか日常と通ずるところがある。最後は本当にほっとしました。
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福澤徹三は、ヤクザの論理をうまく小説に取り入れる。
相手の弱みをつくり出し、そしてはめる。
そのはめ方がたくみで、従わせる。
中堅広告代理店のサラリーマン 狛江は、
北九州の支店に左遷された。
狛江は、簡単に ヤクザにはめられる。
そして、借入が どんどんと 増えていくが
単にはめられるのでなく、自分もはめる側に
回って、悪事を働くが、それが 悪事だと認識していない。
いつの間にか、仕事を どんどんとることが出来るようになる。
そして、ヤクザをバックにして 出世する。
ふーむ。筋金入りブラック企業のブラック中間職となる。
みごと、返り咲くのである。
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新宿駅で本屋プラプラしてる時に「北九州」「営業」というキーワードが目に止まり即買ってしまった。北九州に左遷された広告営業マンがヤクザに絡まれとんでもない日々を送る物語。故郷が修羅の国北九州の私としては、出だしの街の風景を描いている部分で「すごい!」ってなった。駅を出て右に行くとストリップがあり、さらに行くと風俗街がある。。もう小倉の情景そのまますぎて、頭の中でストリートビューが出た。話の感想としては以下2点。営業でミスるととんでもないことに巻き込まれる、この話の主人公の場合、ヤーさんに絡まれズブズブになる。恐ろしや、北九州の営業。。しかし、主人公があまりにもヤーさんと親しくなりすぎて、若干リアリティに欠けますな、小説なんでしょうがないとは思うけど。蟹工船乗せられるらへんまではすごく面白かったけど、それ以降は物足りなさを感じました。北九州はこんな恐ろしい街やないと思うと同時に仕事はしたくないなと思った。