こんな辞令ありですか?
2017/08/07 15:48
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投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いじめられ続けた鈴木信男は、一流広告会社に採用された。そこで貰った辞令は、表向きのものと、大きく違ったものだった。極秘任務で、社員のストレスはけ口として採用された。名前は「羽ケ口信男」今日から、はけぐち君、よろしく。代表取り締まられ役で、週3回の遅刻、1日5回」以上喫煙室で喫煙、必ず定時退社、いじめられっこ政策推進、うんぬん。
実際こんな事が有りうるはずもないが、何故首にされず勤めていられるのか不思議な人がいた職場を経験しているので、う~んと唸ってしまった。あったら怖いけど、迷惑だし、逆にストレス溜まりそう。でも、この作品では、いい塩梅に会社の雰囲気が変わって行くんだから、物語とはいえホッとする。
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投稿者:Min - この投稿者のレビュー一覧を見る
こういう人、いるいる。
こんな辞令あったら面白い!
一気に読みきれる本でした
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投稿者:yuu - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後はハッピーエンドでよかった。
途中は面白いが考え方がネガティブ過ぎてしんどいときには読むのがしんどかったような…
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所謂模範的な社員に「なってはいけない」というのが役目である
「被取締役(とりしまられやく)」として中途採用された主人公。
培われたものか天性のものかは知らないけれど
主人公のその図太さがなければ
全うできない役職のように思えた。
(厳密には全うできなかったのだが。)
あと、他人から怒られ、蔑まれること自体を
仕事として割り切れる冷静さと、ある種の卑屈さが
主人公にはあった。
たとえ高額の報酬をもらえる
「被取締役」のような職業が実在しても
プライドやら何やらが邪魔して
長続きしない人がほとんどだろう。
実際はこの話のようにサクセスストーリーに
なることは難しいと感じる。
良い意味でも悪い意味でもよくできたお話。
ただ、リアリティよりは予定調和的な安心感を求める
自分にとって、一気読みしたくなるぐらい
好みな内容でございました。
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バカでウスノロの駄目社員が皆に認められ困難を乗り越えていく話。エンターテイメントとして非常に面白くスラスラ読めた。
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営業零課接待班が面白かったので、これも気になって買いました。
ドラマ化されてたとは知らなかった。
究極のダメ男鈴木信男が、被取締役として就職。
どんな話なんだろう…と想像できませんでしたが…。
泣きました。
泣いちゃった。
究極のダメ男目線だからか、下から目線だからか分からないけど、
客観的に見るのとはまた違った視線だったので、まず面白かったです。
「いじめられっこ」って、きっと、掃いて捨てるほどいるんでしょう。
私もそうだけど、ぶっちゃけそれをわざわざいうほどのことでもないだけ。
でも、そこに焦点をあてた小説って、いじめそのものに焦点をあててるものの他は読んだことなかったです。
でも確かに。いじめられてたけど、普通に暮らしてる人も多いです。
最後、いい終わりでした。
まとまりすぎてるから続かないだろうな、と思いつつ…
また読みたいです。
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わざと失敗することで、会社内の雰囲気を良くすることが主人公の仕事だが、同じ部署の人たちには一般の社員だと認識されています。
そのため、失敗と成功があべこべ・・・。
最初は社員としての失敗(被取締役としての成功)を連発しますが、
周りの社員たちの仕事に対する気持ちから、失敗を望む自分に悩んでしまいます。
登場人物がみんないい人で、愛されているなぁ・・・と感じました。
こんな職場で働きたいです。
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人は不平等に生まれるし、人は誰かを妬まずにいられないし、人は誰かを自分より下に見ると安心出来るし、だから、どれだけ策を弄したところでいじめがなくなることはきっとないけれど。足蹴にされてしまった人が、「あの時の自分があったから」と胸を張れる瞬間が来るとするならば、その人はきっと、そんじょそこらの人にはない強さを手に入れているんだろうな。
荒唐無稽ではあったけれど、語り口のだらだらした感じが逆に話に入り込みやすくしている感じ。主人公や周囲がだんだんと良い方向に変わっていくのが読んでいて心地よく、爽やかな気分で読了。部長の「しんどかったろう」でちょっと泣いた……語り口が軽いからあまり感じさせないけど、この序盤の主人公の状況、自分だったらと思うと本当にしんどい、というか死にたくなりそうだ……。
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被取締役と書いて "とりしまられやく" と読むのだけど、とってもおもしろい物語だった。 ^^
役員待遇で入社した主人公。そのミッションは、とことんダメな役割に徹し続けること。それによって、他の従業員の生産性を向上させようと言う社長の企み。週に三回は遅刻をしなきゃならないとか、必ず定時で退社しなきゃならないとか、常に小さな失敗を積み重ねなければならない、などなど特別就業規則があって、年俸はなんと三千万円!!! 最初はうまく行っていたが、クライアントの気まぐれで、偶然、成果を出してしまい、役員に呼ばれて説教されてしまうところから、物語は新たな展開へ…。
さてさて、被取締役の活躍はいかに???
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蛇足だが、主人公が子どもの頃に天敵だった不良の名前に爆笑してしまった。職場の仲間に、この笑いを届けたい…。 (^^;
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いろいろ突っ込みどころのある小説だった。
内容としては、自分がいじめられ役になることによって、他の社員たちの団結力をあげ、会社の売上をあげようというもの。
自分もドジで低身長なんで結構わかるところはあったので、共感できるところは少しはあったのだけれども、幸いいじめらしいいじめはなかった。なので、自分は年収3000万円だすといわれても、こんな仕事は耐えられるか自信がない。
それにしても、何で名前を変える必要があったんだろうか。
後、なんでこのドラマの主人公の役が森山未來だったんだと・・・。
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小中高といじめられ続け、入社した会社もすぐ解雇。
究極のダメ男・鈴木信男は、なぜか一流広告会社に採用される。
そこで命じられたのは、エリート社員たちのストレスの捌け口となる
「被取締役(とりしまられやく)」の極秘任務だった。
かつてない「下から目線」で仕事の本質を衝いて反響と感動を呼んだ、
ドラマ原作大賞受賞作。
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話の流れがすごく入ってきやすくて、
最初と最後では状況が180度変わってるねんけど、
それでもすんなり受け入れられるぐらい、読みやすかった。
大人気ドラマ「半沢直樹」も、銀行の話で銀行員じゃなくても、
何か身近に感じるドラマと思っちゃうねんけど、
この内容も、同じ会社の中での部下・同僚・上司の仕事のやりとりがメインで、
めっさ身近に感じた。
ダメ男・鈴木信男がどんどん成長していく、一見、よくある話に思えるねんけど、
この成長は、作り話だけではこんなうまく表現できひんぐらい、
すごいリアルな成長やなと思った。
さっくり読めるねんけど、内容は濃ゆい面白い本やった。
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いやぁ、面白かった。
最後の方は「うまく行き過ぎでしょ」とツッコミを入れつつも 、読んでるこっちまでなんだか幸せな気分になったり、ホロリときたりしましたよ。
終わって見れば皆良い人だった、って感じ。
好きですけどね、こういうの。
不倫火山、ちょっとカッコいいじゃない、色々と。
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友人から借りた一冊。
「面白いよ!」という御触れ付きで借りたものの,プロローグ読んだ時点で,「設定は面白いけど……この文体は好きになれないなぁ」と思いつつ読み進める。でも,その文体も「こういうストーリーには合った文体なんだろうな」と思えるように。
それが本当に「面白い」と思えるようになったのは,この本が『本当の』サクセスストーリーになっていったあたり。ダメ人間がたまたま採用されただけでも成功かもしれないけど,そうじゃないからね,現実問題は。
そして最後の一文がかっこいい。
どんなことがあっても,それが自分の人生。
それを受け入れられるようになっていきたい。
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エリート社員のストレスのはけ口として考案された【一人イジメられっ子計画】。うってつけの人材として秘密の役員待遇で採用された俺の被取締役としての役割は順調に進んでいたが?という設定に感嘆。
後半どんどんデキる男になっちゃった葛藤が楽しめます。
「イジメられっ子も世にはばかる」いいコピーです。うん。
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ヒエラルキーの一番下の存在を作ることによって組織の業績を上げようと試みる社長の思惑に乗っかった、これまでの人生ダメ人間のお話し
「ひとりいじめられっこ政策」という発想はいじめっこの発想だなぁとは思うけど、でも作中で取り上げられているイジメのフォローのアプローチはいじめられっこの発想かな
面白いは面白いんだけど、なんだかどこか納得しがたいところがある
まぁ、ストーリーとしては予定調和的な結末だけど、それもまたあざとさを感じてしまう
何なんだろ、この主人公の中途半端に卑屈だけど、それでいて図太さがあるんだよな
こんな話し、奥田英朗あたりが書いたらもっと面白くなりそうな気もする