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紙の本
バッドエンドに至るのかと思った
2015/08/27 10:20
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
警視庁警部補である母親に連れられて、早倉結人は成田空港まで来ていた。彼の家にステイするという、英国首都警察独立審問局からの視察官を出迎えるためだ。警視庁刑事部の参事官に随伴しての出迎えなので、相手は大層なVIPだと思っていたところ、現れたのはメイシア・イクス=アーヴィンという少女だった。
不幸な過失からイクスの任務に同行することになった結人は、この世界にはDと呼ばれる異種存在がおり、それと戦うための魔法使いが古来からいたことを知る。そして、クラス委員長である支方儀水希も、日本における対D機関である神祇院の準二等神務執行官だったのだ。
未熟な魔法使いたちが意地の張り合いをして被害を拡大させていき、もはや収拾がつかなくなったところで、デウス・エクス・マキナが登場して物語を収束させる。あまりにもご都合主義過ぎて、個人的にはあまり好きなタイプの構成ではない。
中盤、登場するキャラがほとんど情緒不安定で、こんな人たちに権力を握らせておくのはヤバいんじゃなかろうかと何度も思った。キャラ的にもストーリー構成的にも、柱となる要素をあらかじめ明確にしておいた方が良かったと思う。ただし、安易にラブコメに走らず、伝奇アクションぽくした部分は評価したい。
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