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動物行動学の考え方はいろんな人に使い古されていて、そういう記事を読むのは食傷気味だけど、竹内さんのお話のみは興味深く面白い。パンダの親指とか、寄生虫の話とか、いろんな動物が生き延びる過程で必要なものを無意識に獲得している、人間も同じく、読後アタマがすっきりして知識もふえる楽しいエッセイ。
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人間もこの地球に生きている動物だということ
その動物が遺伝子にすり込まれている一番重要な任務はより優秀な遺伝子を後世に残し
自分の種を保存すること
人がする何気ない行動もエロティックな仕草もすべてそこから来ているということなんだけど・・・・
何だかなあ〜〜
ばっさり断定的に言ってユーモラスなんだけど
私とは笑いのツボと言うか落としどころがちょっと違うんだなあ
だから笑える所と
う〜〜んこれは笑い事にしたらあかんでしょうってとこがあって
大爆笑というわけにはいかなかった
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いや〜、毎回竹内さんの本ってハズレがないですねえ。
素朴な疑問を科学的に(不思議な主観で)ズバッと解明してくれるところがいい。
ただ、最近シモネタが多いのがちょっとねえ。
おサルの世界や虫世界のこととはいえ、強姦とかが生きていくための手段、とか言われても;
(これ、男性がクチにしてたら絶対問題になってるよね)
これからも面白いネタを面白い角度からの解説に期待したいと思います。
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「似た者夫婦のひみつ!」の章で著者が語るところによると、あまり近すぎると遺伝的な障害を生む確立が高くなるが、遠すぎると生きる戦略が違い過ぎて相手に選ばれにくいのだそうだ。一つの花に、様々な距離にある花の花粉をつける実験では、1メートルから10メートルくらいまでの花粉で最もよく実がつくらしい。
すべての生物は、自分の遺伝子をいかに効率良く後世に残すことが出来るか、意識せずともその行動を読むことで納得がいく。フロイトの夢判断のように現れるものは複雑でも、その原因は単純なのだった。
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笑えるし勉強になる。男女の違いや、それが原因で生じる苦悩など、誰もが気になるけど、明確な答えはだれも答えられないような問いに遺伝子学の視点からズバズバと解説していく。文章も潔く、面白いのであっという間に読み終わってしまった。
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レビューではありません。たぶん・駄文・雑文の類いです。
最初に竹内久美子を知ったのは師匠である日高敏隆との共著書『ワニはいかにして愛を語り合うか (新潮文庫)』ですが、それ以前に日高敏隆を知っていたのは競馬月刊誌『優駿』のエッセイを読んでいたからだと思います。
エッ、京大の教授、面白いなあと思っていたところに『ワニはいかにして愛を語り合うか 』ですからタイトルだけで即購入した記憶があります。その後の、新潮・文春の文庫本(単独・日高敏隆との数冊の共著)は殆ど読んでいると思います。
竹内久美子の本で最初にインプットされたのは、度々出てくるドーキンスの『セルフィッシュ ジーン』(利己的遺伝子)です。覚えてるフレーズは「人間という動物の肉体は利己的遺伝子が乗っているビーグルにすぎない」というような文章です。
(突然おつむが飛んじゃいますが、最近読んだ小説でビーグルとカーという単語が出てきたのですが、なんの小説でどういう場面だったのだろうかと一瞬考えましたが思い出せません。本も探さないだろうし辞書も引かないだろうしググりもしないでしょう。ダメの人です。でもどう違うんだろうか)
自分的には逸れてはないのですが逸れてしまいました。動物行動学の利己的遺伝子の続きです。
深く理解していたわけでもありませんが、自分を含めて人間はどうしてこうなのかとか、理解できない知り合いの言動とか、世の中のいろんなニュースとかが利己的遺伝子という観点から考えると総べて納得という感じでした。
読み物としてもとても面白かったです。
そういえば、デズモンド・モリスの『裸の猿』(ネックド アペ:またもやアルファベットで書けません)も日高敏隆と弟子たちとの共訳だったと思います。最後の解説が重要だった気がします。
もう一度そういえば、この文庫本『遺伝子が解く! - アタマはスローな方がいい!?』の解説を書いている宗教人類学者の植島啓司も『優駿』で知ったような気がします。競馬つながり?
もう『優駿』を読まなくなってからどのぐらいたっているのかも覚えていません。駄文・雑文というよりはまとまりのない文章になってしまいました。多文。
ここにこういう文章を書いていいのだろうか?
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動物行動学に視点に立ちながらあけっぴろげなエッセイのような体の本書の赤面して忌避するものもあれば、私のように本
著者を好んで読むものもいる。
対策と傾向としては、人間は「所詮」動物と捉えるとともに「されど高等な」動物と両側面で捉えて止揚することが良いのかもしれない。飲み会ネタだけどとても勉強になりました。
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読書録「アタマはスローな方がいい!?」4
著者 竹内久美子
出版 文藝春秋
P236より引用
“それにしても世の中には……いかにも賢そうに見えるとか、い
かにも賢そうなしゃべり方をするという人がいますよね。私の経
験からすると、そういう人はたかが知れている。ある程度には賢
いかも知れないが、恐れるには当たらない。断言したっていいく
らいです。”
動物行動学者である著者による、生物についての素朴な疑問に
答える一冊。
体育会系男がモテることから手足の指の数についてまで、寄藤
文平氏のイラストを添えて答えられています。
上記の引用は、記憶力理解力など頭の良さについての質問につ
いて答えている中での一文。こういう人は賢く見せかける戦略者
だそうで、それを一流かどうか見抜くには、その人より賢いか専
門知識を持ち合わせているかしなければとのことです。
このような人に騙されないようになるために、解らないことがあ
れば調べる確かめるクセを持ったほうがいいのかもしれません。
寄藤文平氏とのコンビネーションは、より一層面白さを増して
いるように思います。いつまでもこの面白いシリーズが続いて欲
しいものだと思います。
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竹内先生シリーズ。解説にある通り(解説がよすぎる・・)エッセイ風に読みやすい文体でありながら、高度な専門知識や、マニアックなデータが開陳されているのが凄い。対称性が生物の優劣を決める、というフレーズは別の本でもアタマに残っていたが、本書にもあった(ここは難しいところかも)。物わかりが速く、すぐに意図を読み取れる人は、すごい人に見えるけど、実はそうでもねえ場合も多々あるよという、あるQへの回答が実に秀逸に思えた。そして気をつけねばと反省しきってしまうのであった・・。