紙の本
最近知りました。宮下さん
2016/06/30 12:35
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投稿者:トンボ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても共感できました。
結婚して子供がいて妻であり母であり… でも私は何者? 悩みながら生活しながら、お隣や我が子との小さなやりとりに、今ここに生きている。場所ではなく人が拠り所になる。
大切な一冊になりました。
紙の本
都会でないところに住むということ
2016/06/09 07:41
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くは左遷のように語られる田舎への移住を通して、折り合い、ゆるやかさ、現実肯定、居場所を見つける、でもない、都会から離れざることで見つける普通の「私」が描かれる。田舎に暮らすということは、その場所の地図を心と体にしみこませていくことだ。そして、家族や地域のつながりが言われるけれど、「私はひとり」であり、皆が一緒・同じではないので、時に一緒に集まり行動することが、必要となり、そんな生活習慣を残していかなくては、地域で暮らすことはできない。地域再生をかたるのであれば、そんなことを心にとめたほうがいい。
紙の本
第1刷:2013年6月10日
2015/08/30 19:49
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投稿者:bbsf - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本は2010年10月刊行…解説は辻村深月…10年日記を年毎じゃなくて2年おきにしているのがアイディアだなあと思った…ラスト直前まで重苦しかったのを思いっきり強引に前向きな印象にさせてしまう力技に敬服
紙の本
期待し過ぎたかな?
2018/08/27 14:52
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投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
羊と鋼の森でびっくりして、こちらを急ぎ読破!
う~む、文章の表現は私は大好き!でも「羊と鋼-」ほどの感動は無かったかなぁ。
すいません…。
自作に期待!
紙の本
じわじわ共感
2018/04/29 18:32
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投稿者:もちっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者が本屋大賞を取られてから、大賞作品の次に読みました。
ジワジワじわじわと、心のなかに浸透していく主人公梨々子の心情。そうなのよ、家族がいようと【私は一人】。いい意味でも悪い意味でも。
共感してよくぞ私の心を代弁してくれたというスッキリ感ではなく、現状の受入れを、後押ししてくれる感じがしました。
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これは、久しぶりに良い一冊だったのではないかと思う。著者の作品は今まで数冊読んでいるが、これほど印象に残ったものは、他になかった。いや、他の著者の作品を含めたとしても、大好きな一冊にあげる。
最初はまあ、ありがちな穏やかさと怠惰に満ちて、そこそこ憧れられる程度の話かと思っていたが。もっと力強い。帯にある、辻村深月の解説の引用、「この小説は光だ」は、事実だ、少なくとも私には。儚げなのに確かに明るく、何より強い光だ、たぶん。
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旦那がうつ病になり、退職・田舎にUターン…。自分もいつこういうことになってもおかしくないので、ドキドキしちゃいました。専業主婦になりたいけど、専業主婦は専業主婦で大変だし、それ故の鬱々もきっといっぱいあるんだろうなぁ。
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美しい文章で綴られていて読んでて心地よかった。
ともかく専業主婦はいけない。
もう一度やり直せるなら専業主婦だけは阻止したいものだ。
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ハンサムで仕事のできる夫と可愛い息子2人と東京で暮らしていた主婦が、夫の鬱発病をきっかけに、夫の故郷である北陸の「田舎」に引っ越すことになる。
思い描いていた生活とのギャップ。自意識との闘い。
「普通」についての考察など、とても共感できる内容もあったが、主人公ほど自意識の強くない (と自分では思っている) 私には、よく理解できないところも多かった。(私は田舎に住むことに彼女ほど抵抗がないし、友達との関係も大分違う…ありがたいことに自然体で接せる友達が多勢いるし…他人と比較したり見栄を張ったりすることはあまりない性格で、色々なことを基本どうでもいいと考えてしまうO型の私なので…)
ただ、彼女が10年のうちに考えるようになったことや、夫や息子達への思いは、すごく素敵だと思った。
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この人の文体やっぱり好きだなぁ。
キレイな言葉で、でも中身には身近な毒や苦しみを含みながら綴られる、普通の専業主婦の物語。
正直、途中何度も「いや、あんたも働けば?」「働いてないからそんなけ家庭のことだけで頭ぐるぐるできるねん」とつっこみたくなったけど、主人公はうっすらそれも分かった上で、あえて今の自分の生活を選んでいる感じだったので、そんなに苛々せず、基本的には寄り添いながら読めた。
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10年分の、妻としての都合がねちねちと綴られている・・・別の言い方をすれば、自身の立場と気持ちにつける折り合いがきちんと表現されている。偉業がなくとも、活躍がなくとも、祝福がなくとも、人が生きているということの熱が感じられる。
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ちょっと美人で都会の女性だった主人公が夫のうつをきっかけに田舎に引っ越すことになる。結婚をすると女性は少なからず自分だけの人生とは違った生活や選択を迫られることがある。それは誰でもありがちな事柄かもしれないが、よくよく見ると、それぞれのかけがえのないストーリーがそこに存在するのだ。
主人公は10年かけて自分の人生を受け入れることが出来、最高の幸せを味わう体験をする。
家族とのあり方、自分自身の在り方、特別とか普通とかで簡単にくくられない物語です。
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2013/06/26
結婚に憧れはあるものの、結婚したら終わり、みたいな考えも持っていたりする。
だから、前半のうだうだ文句ばっかりのところでめげそうになった。笑
でも、そんないろんなことを乗り越えて穏やかな幸せに出会えたなら、それはとても素敵なことだ。
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てっきり、田舎の紳士服店の妻がモデルをやっているのかと思ったら、田舎の紳士服店のモデルをやっている男の妻なんですね。読む前はすっかり勘違いしていました。北陸のどこにでもある田舎の街、福井だと思うけど、私も東京で11年勤めて福井に戻ってきたので、自分自身の事のように「わかるわかる」ってシーンが満載。とは言え、福井は私の場合は生まれ故郷。ここに主人公・梨々子との大きな差がある。差と言うか、もう別次元の感触だろうな。10年先なんて本当にわからないし想像できないモノなんだろうなあ。
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気持ちのいい陽射しの中にいるような、いい気持ちで読み終われた。物語の始め、もやもやとした不満が、静かに小出しに、いつまでも続くさまに、ため息を感じながらも、嫌な感じがないのは、宮下さんの、暖かく乾いた文章だから。
ひとの生きている日々は、絶えず動いていくのだな。