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hontoレビュー

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殺戮にいたる病 みんなのレビュー

    一般書

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    みんなのレビュー811件

    みんなの評価4.0

    評価内訳

    811 件中 1 件~ 15 件を表示

    紙の本

    残虐さの向こうにある「だまされる快感」

    2010/01/12 15:15

    9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

    物語は蒲生稔、蒲生雅子、樋口武雄の三名による多視点型で進められる。

    始まりは東京を騒がせた猟奇殺人鬼、蒲生稔の逮捕のシーン。物語を進めるにあたって重要な役割を担う稔・雅子・樋口の名前を同時に目にする貴重なシーンである。

    稔の表の顔は爽やかな笑顔のジェントルマン。甘いマスクでにっこり微笑めば、女性はたちまち心を許してしまうほどだ。彼は永遠の愛をつかみたいと願い、大学内で、あるいは繁華街で、ターゲットとなる女性を物色し、言葉巧みにホテルに誘い、セックスをし、殺す。そして女性が死んでも尚、セックスを繰り返し、女性を連れて帰りたいという欲求から、乳房を、時には性器を切り取り家に持ち帰る。しかし永遠の愛を誓ったはずの女はすぐに朽ち果ててしまう。そして稔は更なる永遠の愛を求めて街に出る。

    雅子は世間を騒がせている猟奇殺人鬼の正体は息子ではないかとの疑いが拭えない。事件のあった日はいつも外出している稔。勘ぐれば勘ぐるほど、息子への疑いは強くなり、挙句の果てには息子の部屋のごみ箱から、血のようなものが滴るビニール袋を見つけてしまう。しかしそれでも、あの物体は豚肉か何かだろうと自分を納得させ、雅子は息子の様子を伺い続ける。

    樋口は定年退職した元警部。今回の猟奇殺人事件の被害者のひとりと面識があったため、この事件に関わる。その被害者の妹から頼まれた樋口は、殺害された姉に瓜二つの妹を囮に犯人に対する罠をしかけ、犯人を追求する。

    そしてラストは再度、稔の逮捕シーンだ。もちろんこの瞬間、稔、雅子、樋口の三人は一同に会している。

    物語中の事件の犯人は冒頭で分かっているのだから、犯人を追いつめる類のミステリではない。しかしこの作品は本格探偵小説として書かれたという。たしかに、樋口が犯人の痕跡を辿りついには稔に辿りつく様子は探偵小説といえるだろう。しかしこの作品で最も際立っているのは、読者に仕掛けられたトリックと、惨たらしいまでに詳細に描写された凌辱シーンだ。

    まずトリックの方に言及する。そのトリックは実に巧妙。10年前もおそらくそうだったと思うが、そのトリックを知らされたときの反応は、唖然、呆然。頭の中に?マークがいくつも浮かび、冷静に考えることができなかった。そのトリックがあまりにも突飛過ぎて、腑に落ちなかったのだ。だがページを再び繰り、気になる場面を抜粋して読み返していくと、改めて「やられた」ということに気づかされた。そう、まるっとすっきりヤラレテしまった。コロッとまるまる騙されてしまったのだ。

    ネタばれになるので詳しく書けないのが残念だが、この類の(読者に対しての)トリックを使った物語は少なくはない。ただ、ここまでまるっきり騙されてしまったのは、おそらく多視点型のストーリー構成のせいだろう。読んだあとだから言えるのだが、そこにはもちろん作者の意図がふんだんに盛り込まれていて、作者はその罠にきれいにハマってしまう。

    ただ、その罠というのはスッキリしたものではなく、読者のほとんどを呆然とさせてしまう力を持っている。騙された箇所がすぐにわからないのだ。ページをめくってめくって初めて合点がいく。そんな巧妙な仕掛け。なかなか面白いと思う。

    次に凌辱シーンの描写について。稔は殺害した女性の遺体から乳房を切り取り、性器を切り取る。狂っているとしか思えないこのシーンがふんだんに描写されている。それも細部にわたって。読んでいて気持ち悪くなるくらいの描写力。正直、エグイ。何度も目をそむけたくなった。あまりにも気持ち悪くて、ところどころ軽く読み飛ばしてしまったくらいだ。想像力逞しい方には、この作品を読むにあたりこの点をご注意申し上げたい。いや、想像力逞しくなくてもダメージを受ける可能性は高いけれど。

    作品のトリックにはあっと言わされ面白い作品だと思えるのだが、どうしても残忍な解体シーンの影響が強く、評価自体は低めになってしまった。それでもやはり、この読者に向けられたトリックは秀逸だと言わずにはいられない。

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    紙の本

    ちょっと強烈ですが

    2016/12/13 11:09

    1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る

    噂に違わずグロが強烈でしたが、見事なウッチャリ。「葉桜の季節に君を想うということ」もそうですが、まさに1ページ目から騙されていた、という表現がぴったりの作品です。難を言えば、何故あの人はそういう行動をしたのかとか、いくつか端折ってる感があるのと(説明不足というか)、そこはちょっと無理があるのでは(ありえないとは言いませんが)と感じるところですかね。それでも素晴らしい作品には違いありません。女性とか、気の弱い人にはあまりお薦めしませんけど。

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    電子書籍

    尋常じゃないラスト。

    2017/09/17 16:40

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:syou - この投稿者のレビュー一覧を見る

    もう、ラストの描写が衝撃的。
    尋常じゃない!グロい!記憶がその描写に持って行かれる!

    本編は非常に面白い。
    エログロなので、苦手な人は避けた方が良い。
    すっかり騙され切ったので、その辺は心地よい、うまいなぁって思う。
    (その心地よさはラストの描写でぶっ飛ぶが)
    ハラハラさせる展開が続くので、時間がある時の一気読みをお勧めします。

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    紙の本

    えぐい

    2017/05/04 10:33

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:くまぜみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

    ところもあったけど、おもしろかった。やられたって感じですね。

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    電子書籍

    騙されました!

    2016/02/13 22:25

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:ninonanoni - この投稿者のレビュー一覧を見る

    他の人のレビューを読んでいたので自分は絶対に騙されないと思い読んだのですが、案の定コロッと騙されました!(笑)

    驚愕の結末とうたわれていたのでワクワクしながら読み進め、最後近くの雅子の言葉には頭の整理が必要でした。

    雅子夫婦の寝室の状態とか伏線があったのに・・・参りました。

    少し前に読んだ本に類似した騙し方で、二度読みしたくなる面白い本。

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    電子書籍

    騙された

    2016/01/28 23:03

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:ティシュ - この投稿者のレビュー一覧を見る

    叙述トリックの最高傑作とも呼ばれる作品だけあって初見の私は完全に騙された。最後のページを読んだ時、理解できずにインターネットで感想記事を見て理解できたぐらいだ。
    しかし、ヒントが何もないわけではない。読んでいるうちに何となくある違和感。読み返してみるとそれらの正体に気づくことができる。
    一度目は騙される面白さがあり、二度目は推理の材料を探す面白さがある。何度も楽しめる一冊だろう。

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    紙の本

    呆然!

    2016/01/19 12:51

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:ころ - この投稿者のレビュー一覧を見る

    最後の最後で騙された!と思います。あまりの衝撃にはじめは理解できませんでした。
    この叙述トリックは反則です!

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    紙の本

    映像化不可能

    2015/05/08 01:02

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:ヒロユキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

    何人もの女性を餌食にする殺人犯、その殺人犯を追う元刑事、自分の息子が殺人犯ではないかと苦悩する母親、本作はこの3つの視点から物語が進行していきます。
    殺人犯・蒲生稔が女性を殺害するシーンはかなりエグいので、グロ表現等に耐性がないかたにはオススメしません。
    しかし、ある程度グロ表現が平気かつ未読の方は読んで絶対損はしません。ラストで世界を反転させる衝撃は綾辻氏の『十角館』に匹敵します。

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    紙の本

    その迫力にただただ圧倒された

    2010/09/02 08:18

    2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る

    著者の名前と必ずと言っていいほど並んで表記される本書。相当の名作ミステリだと思い手に取った。
    著者の作品は、デビュー作である「8の殺人」しか読んでいないので、それをイメージしながらページをめくったが、繰り広げられるストーリーは、全く予想だにしないものだった。サイコ・キラー、猟奇的殺人。その通りである。しかし、これはホラーなのだろうか・・・。最後まで読み終えた今、そう思う。

    もともとスプラッタものは好きではない。というか、苦手だ。ホラー映画もあまり観ない。サイコ・スリラーならなんとか観られる程度。小説の世界では・・・。文字だとそれなりに免疫が付いた方だと思う。横溝正史作品を読んでいると、多少は慣れるだろう。しかし、この本には参った。じっくり読むと気分が悪くなりそうなので、深く考えず、頭の中で映像化することを極力避けて、何とか読み切った。それくらい描写がグロい。ミステリを読むつもりで開いた本だったのに、改めてカバーを見ると「ホラー」の文字。そうだったのか・・・と若干のガッカリ感を覚えながら読み進めた。

    最後まで読んだあと、出てきた言葉は「なるほど・・・」。そう呟くほかなかった。これはホラーじゃない。ホラー要素を含んだミステリだ。
    退職した警部。息子が殺人犯ではないかと恐れる母。そして犯人。この3人が交互に語る事件。心理描写は秀逸。特に母の恐怖は身に迫るほどに感じた。

    圧倒された。ただただ、それだけ。迫力がある。ただ単にグロいだけの小説ではない。確かに読み終わったあと、もう一度読み直したくなる。しかし、それにはそれなりの気力を必要とする。もう少し寝かせてから再読したい。そう思う。

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    紙の本

    みなさん騙されて下さい

    2002/04/02 00:06

    2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:れじー - この投稿者のレビュー一覧を見る

     犯人の名前が最初からわかっているのにトリックがわからず、最後の大どんでん返しで「やられた!」と思った。文章が全て何人かの登場人物の一人称で書かれていて、内容にどこか違和感を感じながらもそれを全く気にせずに読み続けていたら、最後の最後で騙されてしまった。見事に私の常識を打ち破ってくれ、かなりのショックを受けた。

     恐らくミステリーを読みなれている人にとっては、よくある手法なので面白くないかもしれない。ミステリーを読み始めたばかりだという人は、トリックに感動することができると思う。私は友人3人程にこの本を貸したところ、2人は感動していたが、1人はどこが面白いのかが全く理解できないと言っていたので、人によってかなり評価が異なるようである。

     私がミステリーを本格的に読むようになったのはこの本からであるため、個人的に非常に思い入れの深い本である。最近この本を読みなおしてみたら、また違った面白さがあった。何度読んでも面白い本だと思う。私が初めてこの本を読んだとき(中学生だった)は頭がおかしくなると思ったくらい衝撃的な本だった。非常に面白い本だが、経験上、読むのはせめて高校生になってからの方がよいと思われる。

     我孫子さんの書かれている他の小説と比べると、かなり異質な小説である。私の場合、我孫子さんの本で初めて読んだのがこの本だったから、他のを読んだときにはその内容の違いにかなり驚いた記憶がある。
     とにかく面白い小説なので、読んだことがない人は騙されたと思って読んでみて欲しい。そして見事に騙されてもらいたい。

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    電子書籍

    二度読み必須

    2016/12/31 20:05

    1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:布由 - この投稿者のレビュー一覧を見る

    二度読み必須と言う言葉はこの本の為にある

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    紙の本

    完全に騙されました

    2015/09/07 22:17

    1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

    話の筋はとても単純です。サイコキラー蒲生稔が次々と女性を殺害し、元刑事の男と被害者の妹がそれを阻止しようとして犯人捜しをする、というものです。しかもいきなり冒頭で逮捕時のシーンが描かれます。つまり、この作品は物語の最後に描かれる「逮捕される少し前のシーン」にこそ最大の驚きが隠されています。

    あまりにも単純な筋書きなので途中から警戒しながら読んでいましたが、それでも引っかかりました。完全にミスリードしていました。なかなか豪快な叙述トリックです。

    ミステリ好きな方であれば気付くかもしれませんが、私は見事に一本取られました。悔しいですがとてもよくできた作品です。

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    紙の本

    ワタシは騙されないと思う方に

    2002/06/01 12:00

    1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:椿  - この投稿者のレビュー一覧を見る

    推理小説を読んだ後はよく、なるほど、そう来たか。と思うことが多いのだけれど、
    この本は最後まで読み終えて「ほぉ」と思い、余韻にひたる間もなく再読を始めたほど、ヤラれました。

    知人に薦められて読んだのだけれど、確かに薦めるのもわかるなぁ…。
    一度読んでみ。
    といわれ、
    ワタシはこの人の他の本を読んだことがあるし、そんな単純にはひっかからないさ。
    と思っていたのにぃ……。

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    紙の本

    コンプレックスによる錯覚

    2002/05/30 05:37

    1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:くゅずにえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

    主人公の思想と欲求の追及には、常人を逸脱したものがある。それは、自分にふさわしい女を探し、殺し犯すこと。その純粋さゆえに、我々読者は狂気の世界に引きずり込まれ、最初から仕掛けられている作者の意図にまったく気づくことなく、ラストシーンで口をあんぐり開けるはめになる。

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    電子書籍

    巧みな構成で魅せるミステリー

    2018/11/01 21:03

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:take - この投稿者のレビュー一覧を見る

    残虐な猟奇殺人犯とそれを追う刑事たちの両視点で描いたミステリー作品です。

    一見するとオーソドックスな犯罪小説ですが、カラクリが潜んでおります。
    どこにどういった仕掛けがあり、それにいつ気付けるかといった明言は避けます。
    あくまで一つの事件を複数の視点で楽しむ作品として読むのが良いでしょう。

    ただ真に迫る描写が多く、グロテスクな表現が苦手な方にはオススメできません。
    ここからは個人的な感想ですが、刑事側の描写がやや淡泊で新鮮味がありません。
    犯人側との対比かもしれませんが、意表を突く展開やあっと驚く発見がないので、少し冗長に感じる可能性があります。
    人によっては中盤までに飽きる気もします。
    ですが、それを払拭できるくらい前述のカラクリが効果的に作用していたので、☆4つとさせていただきます。

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