投稿元:
レビューを見る
少子高齢化によって日本社会がいつどうなるか、歴史やデータが元の著者の予測は説得力があり、わかりやすい。人口減少を悲観せず、どんな日本にしたいか、考えることが大事。
投稿元:
レビューを見る
人口減少は著しい晩婚化と生涯未婚化であり、結婚している女性の出生率は1970年代とほとんど変わっていない、という統計データに改めて問題の所在を再認識させられた。要するに結婚しようとする人を支援したり、若者の就業支援こそが政策の要となるべきだ。既婚家庭への厚遇よりも未婚者対策を考えることが求められている。
社会のサステナビリティーを実現するには人口の「維持」をするのが望ましい。人口減少に対しての対策が闇雲な人口増加策ではなく、50年後には8900万人、100年後には4400万人に減少してしまうという未来に対して、明るく豊かな社会となるよう夢が持てるように今から努力することが大切なのだ。どんな社会が出来るのかではなく、どんな社会にするのか、であろう。
投稿元:
レビューを見る
少子化はかつての政府の国策。今でこそ悲願になっている「人口増」も、1960~70年代の日本政府にとっては悩みの種だった。…
http://d.hatena.ne.jp/ymkjp/20110620/1308503845
投稿元:
レビューを見る
日本が確実に人口減少の道を歩んでいることを、あらゆるデータや過去の分析からとても理解できた。
とても分かり易い切り口で、たんたんと読むことが出来ました。
明日から人口が今の3分の1になると思えば、危惧することは沢山あるけど、徐々に3分の1になっていく過程で、いかにその事実に対応した社会を作り上げていくかということを考えさせられた。
自分の子や孫に残してあげられること……今まであまり考えたことありませんでしたが、改めて自分に何ができるのか真剣に考えさせられる良書でした。
あらゆる世代に読んでいただき、この事実をしっかり理解してもらいたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
【きっかけ】
ちきりんさんのブログで発売を知った。
以前この著者の本を読んだことがあり、縄文時代から現代に至る人口の推移が印象に残っており、本書を購入する大きな動機となった。
【感想】
2100年の日本は人口が4000万人まで減ってしまう。では、衰退するしかないのか?
日本が過去にも人口減少期を経験していること。人口が少ないからといって
【気になった言葉】
ガストアルバイター:中学か高校の社会の時間で習って以来、久しぶりに聞いた言葉だった。ドイツにおけるトルコ人労働者の総称。
投稿元:
レビューを見る
”少子化”の言葉は、もう随分前から聞いていたが、
実際にそれがどんな意味を持つのか、あまり真剣に考えたことはなかったと思う。
日本の人口について、私がまだ生きている可能性が高い2050年が8900万人、そして娘たちが生きているであろう2100年は4000万人程度になると予想している。
本書で驚いたのは、1974年に日本政府は人口を抑制するべきとして政策を打ち出していたということ。少子化は政府主導で始まっていたのか。。。
結婚している女性の出生率がさほど昔と変わらず、近年の晩婚化によって産みたくても産めないことが出生率低下の一因というのも、納得がいった。
投稿元:
レビューを見る
2011年07月 08/048
これからの少子化の時代に国、地域、個人がどのようになっていくのかを考える本。現実問題として捉えないといけないのですが、なんとなく他人事のように世間(僕も含めて)が捉えているように思えます。
発生しうる可能性の一つとして読むとハッとさせられます。
投稿元:
レビューを見る
とりあえず少子高齢化は必然的な人口動向であり、出生率を上げることよりも新たな人口や人口構成を前提にどのような社会を作っていくかを議論した方が建設的であるということでしょうか
投稿元:
レビューを見る
日本の大きな問題の一つである、人口減少。その問題に対して、決して悲観するだけではなくむしろ前向きに捉え、様々な対策が述べられている。近い将来避けられないであろう移民受け入れについても触れられており、多角的な視点で人口減少社会を生き抜く術がまとめられた良書。
投稿元:
レビューを見る
本書では人口減少社会の中で顕在化する問題とその解決を考慮して目指すべき方向性を提示している。人口という観点から近年の時事的な話題(震災、無縁社会、TPP、グローバル化など)にも触れているので頭の整理に役立つだろう。グローバル化、農業問題、コミュニティなどのいくつかのトピックにおける方向性や議論はやや既視感がぬぐえないところもあったが、個人的には過疎地域からの積極撤退という考え方が面白かった。国民的な理解、議論が必要な分野であり、広く読まれて欲しい内容だと思う。著者は歴史人口学者というだけあって人口に関する統計データ群は興味深かかった。
投稿元:
レビューを見る
今から出生率が奇跡的に上がっても、既に一億人を切る事は決定的な事実。労働人口を上げなくてはいけないから、女性の掘り起こしか、外国人受け入れしかない、という話。
個人的には大賛成で、ぜひ動くべき。今の人口ベースの日本で、年金や社会制度、増税を議論すべきじゃないし、無理がある。
投稿元:
レビューを見る
● 1974年6月には、戦後2回目の『人口白書』として『日本人口の動向』が発表されている。その副題は「静止人口をめざして」。少しでも早く人口増加を停止させ、増えも減りもしない「静止人口」を実現するため、政府は出生抑制をいっそう強化すべきだと明言したのである。
● 人口は幾何級数(等比数列)的、つまりペースを数倍していく勢いで増大し続け、食料生産は等差級数(等差数列)的に漸増する。マルサスは、やがて人口増加に食料供給が追いつかなくなると想定したのである。
● 問題がここまで大きくなった最大の理由は、人口がほとんど政府の予測どおりに推移してきたのにもかかわらず、出生率の低下にブレーキをかけて人口静止へと舵を切るのを忘れていたこと、あるいはタイミングが遅すぎたことである。
投稿元:
レビューを見る
人口の変動の傾向はとてもゆっくりと強い力で変化して行くもの。
親となりうる人の現在の人口が確定している以上、出生率や死亡率が多少変動した所で大きな流れにはビクともしない。これから日本はものすごい超高齢化社会になるんだなあ、ということがよく分かった。
1974年に政府の方針として人口増加を抑えるキャンペーンが組まれたのは知らなかった。そういえば子供は2人までというフレーズは聞いたことあるような…
投稿元:
レビューを見る
「デフレの正体」と似た感じで、日本の人口変動について書かれた本。
本書の中に、人口を維持するために、移民受け入れの必要性が訴えられている。
自分は移民受け入れに賛成。だけど、なにも用意しないで移民を受け入れて、使い捨てにしたら、大変なことになると思う。理由は、移民の子の暴動の危険性でしょうね。
だから、移民を受け入れるなら、移民の子の教育システムが本当に大事だと思う。移民の子でも、ちゃんと日本社会で伸し上がっていけるシステムを作るのがベスト。もう、日本を好きになってもらって、日本人にするのが目標を持つのが大事だと思われる。
投稿元:
レビューを見る
~内容~
経済学者や経済通ではなく、歴史人口学者が書いた人口減少社会に関する本
~感想~
経済学者や経済通の書いた本だと、人口減少→経済への影響について語ってる本が多い。
この本でもそのような内容は扱っているのだが、この本が他と違うのは、世界および日本では人口が減少した時期があって、それがどうやって引き起こされていたのかを書いている部分が新鮮だった。