紙の本
新浪社長の独自で先見性のある戦略が伝わる良書
2013/01/25 19:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ともかす - この投稿者のレビュー一覧を見る
メディア上でも活躍している新浪社長の思想や経歴に関心があり購入しました。
独自戦略が見事に先見性があり、時代にマッチして成功し続けている同社長の魅力が充分に伝わってきて、ファンになってしまいました。
圧倒的シェアを誇るセブンイレブンとの戦略に対して、全く逆の戦略で成功し続けているのは見事です。セブンは徹底した中央集権に基づき、集中的に店舗展開するのに対して、ローソンは権力を徐々に現場にシフトして多角化しながら店舗展開していく戦略は、個人のニーズが多様化していく現代に非常にマッチしていると思います。更に現在進行形で、築いてきた多様化に対応出来るスキームを活かして、エンタメ分野、海外へアプローチして更なる拡大を目指し続ける戦略は見事です。
作者のロジックも非常にわかり易く、新浪社長の実践した戦略を一般的にわかる様に記載してくれているので、経営戦略として学ぶのにも最適と思います。
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目次読んだだけで、読みたくて読みたくて仕方なくなります。
PONTAのヒントを得ようと買ってみただけですが、思いもよらぬ収穫を得た感じ。
Amazonに勝てるのは、ローソンか。
マーチャンダイズという小売機能はたしかに既存モール事業者にない大きな強み。Amazonもそういう意味だと小売機能ももっているわけで。
販売者責任という意識と顧客志向、これ大きく関係してると思う。結局責任持たないのであれば、なんでもそうだけど、口だけになってしまう恐れが大。
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新浪剛史氏率いるローソンの全てを描いた本である。
「セブン-イレブンって、実は見た目以上に強いんだなぁ。他社は勝ち目なさそうだなぁ。」
「セブン-イレブン 終わりなき革新」を読み終わったときは、そう思った。しかし、この「個を動かす」を読むと「いやいや、何の何の。我らローソンは、ちょっとでも隙あらばトップを奪いとるよ」・・・そんな力強さが伝わってくる。
本書の特徴を1つ挙げるとすれば、ローソンをより良く知るために、ローソンのみならず、セブンーイレブンの特徴について幾度と無く言及している点だろう。
セブン-イレブンが本部の強烈なガバナンスの元で店舗運営をしているのに対し、ローソンはできる限り店舗運営を地域に任せている。セブン-イレブンが商品発注を店舗の人判断に任せているのに対し、ローソンはITを駆使して自動化させようと試みている。
一見すると看板の色くらいしか違いはなさそうなものだが、その実、中身が全然異なることがわかる。それがビジネスは生き物であり、ビジネスは戦いであることを、思い知らせてくれる。できれば、「セブン-イレブン 終わりなき革新」と合わせて読むことをオススメしたい。
(書評全文はこちら→ http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2012/12/blog-post_29.html)
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新浪さんの改革がわかりやすく記載されている。また新浪さんの人柄についても伝わってくるように思う。
自分は以前(10年前)同じ業界にいたことがあるのだが、その分かなり興味深く読ませてもらった。
この本に記載されている様々な試みを見ると、今後も新しい試みを色々示してくれるのではないか?そんな期待を持ちます。
読み応えがありますが、興味深く読ませてもらいました。
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なんとなく気になってポチッとした本。
ローソンの戦略というか、新浪さんの戦略がわかる本。
セブンは圧倒的やと思ってたけど、ローソンは別の道を探り続けて、新しい組織、新しいビジネスに変わってきてる。社会的変化、組織が継続できるのかって考えるとローソンが勝つ可能性はまだまだあるなと思える。
人によって受け止め方は違うやろうけど、個人的には合う。読んでて、何度か血がザワワザワワってなる。それだけ魅了される。マスコミを利用して、まわりからあいつ馬鹿だって思われるのも想定内。人を動かす、人を育てる、強い組織にする。形だけならできるけど、それじゃ意味がない。着実にやってのける、そのリーダーシップに憧れる。
ホント基本的な考え方だし、どの業界でも参考になると思う。部下の立場でも、上司の立場でも、もちろん経営者も。できる限り、こんな人になりたいと思えた本。
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脱POS、というキャッチにひかれて購入。脱POS=IDPOSって。。。
その点は期待はずれだったけど、リーダーとはどうあるべきかという点で、頭の体操ができたかな。
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ローソンCEOの新浪さんによるローソン作り直しを書いた本。
自分自身、ナチュラルローソンというコンセプトが好きで、そこでバイトをしていたので、この本を読んでみたいと思い手に取った。ナチュラルローソンという、ほかのコンビニがやっていない面白い取り組みを考えた新浪さんとはどんな人なのだろうかと。
まず、本全体を通して感じたのが、個の大切さ。コンビニ経営とはまさしく川上から川下まですべてを掌握しないといけないビジネスであるが、どこの場所でも個を活かせるような仕組みづくりが大事だということがわかった。
被災地の店舗まで出向くという新浪さんの行動、ナチュラルローソンなど業態の多様性、中央集権型から地方分権型への移行、POSシステムとPontaカードの活用、ソーシャルメディアの活用、などあらゆる場面で「個」の重要性を考えさせられた。
また、新浪さんは、組織を動かすにあたって、理論だけでなく、実践するのに長けた方だなと思った。
本文中にこういう記述がある。
「企業内の「個」を奮い立たせて、地域の「顧客」と向き合う「個店」を作り上げる」
また、よく私がバイト時代に店舗内でよく見ていたポスターの言葉
「私たちはみんなと暮らすマチを幸せにします」
コンビニという、一見「個」や「愛」のなさそうなものに、新しい何かを注ぎこむ新浪さんをはじめとするローソンの方々は素晴らしい仕事をしているなと思いました。
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新浪社長の著書、と思いきや、新浪氏を永年見てきた著者による書籍だった。
一点突破でおにぎりから改革を始めたのは、ローソンの保有する経営資源、特に社内外の人的リソースに着眼したことによる、というのは興味深い。何でもかんでもやるのではなく、できることを着実に実行に移すようにしているのは、以前の給食会社経営を経験したことによる。そうしながら、タコツボには任せず、バックアップをしながら仕事を任せ、社員の個の力を引き上げている。
POSデータでは個客が見えず、購入者の50%に近づいたPontaデータだけでやれそう、というのは時間をかけて戦略を実行してきた成果。確かに、アルバイト従業員による世代別入力では活用範囲も狭いだろう。Tポイントとの契約を解除したのも理解できる。
MOとの情報共有を重視し、メーリングリストを作ることなど、刮目。顧客ではなく、ビジネスパートナーと認めている証だと思う。コンビニと大括りせずに、セグメントしてそれぞれでトップになり、個性あるコンビニ事業を展開し、個々の店舗も光らせるという仕掛けが、セブンとの差別化につながる。
BPRもリストラや生産性向上という単純なものではなく、経営戦略に基づいて資源を成長領域にシフトするプロセスの一つというのも合理的。そうして、本社を小さくして、何をするのかが明確。
もっとも、新浪氏の声が途中で少なくなって、著者による客観的コメントが増えるのは残念だが、全体からすると致し方なしか。
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ダイエーの立て直しの資金集めのための見せかけだけの拡大事業を、どのように立て直したかがわかる。
マネジメントをどんどん地域に細分化しながらも仕入れ部分は顧客のデータを最大限活用してデータ化し、効率化。
何が一番参考になるって、顧客をしっかり見ることがどれだけ重要かってこと。
社員のモチベーションも上がるだろうなと思った。事例が多いからすぐに読める
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たまたま本屋で見かけて買いました。ローソン10年の復活を担った社長を著者が取材して書かれている形式です。著者の取材力、文章力が秀逸で、わかりやすく読み進められました。
横にあったセブンイレブンの本と迷いましたが、ナンバーワンではなくナンバーツー視点が新鮮と思い、こっちを選びました。
フランチャイズビジネスとはどういうものか?ポイントカードがPOSと比べてどれだけ効果があるか。ということを私なりに理解することができました。
これからもローソンに注目したくなりました。
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・「顧客のために」の徹底
・「中央集権」から「地方分権」
・加盟店を「3つの徹底」(品揃え、接客、清潔)で評価
・ポイントカードによる購買の徹底分析
など、従来のローソンから新浪社長による改革の物語。
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自分とはまったく違う流通業界の話で非常に新鮮だった。不動の首位であるセブンをただ追うことではなく、セブンにはない独自のアイデアでローソンというブランドを作り上げていくというもの。田舎コンビニにフォーカスした品ぞろえ、オーナーに裁量を委譲すること、など。国内市場に限った仕事でも、こんなに楽しいことができるんだなぁ、と関心。BPRの話もすごく面白かった。2Cビジネスにさらに興味を持った。
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持ち上げ過ぎな感はあったり、雑誌の特集を引き伸ばした感はある(実際日経ビジネスの延長)けど、それでも十分読み応えはあり
負け癖のついた組織をいかにして変えるか 実行の部分
個人的にはローソンはあまり美味しくないしファミマ派だけど新浪社長は好き
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新浪社長の10年の軌跡。あきこちゃんによるSNSの活用、プレミアムロールのヒットといった一部の事象の表面しか知らなかったので、本書の中の様々な事例が勉強になり、刺激になりました。
「顧客を最も大切にすること」の大切さを一貫して発信し、行動し、結果を生んでいく。その中で、社員、オーナーが「個」として生き生きと動き出していく。読んでいるとワクワクしてきます。
MO制度、pontaのビッグデータの活用など勉強になることは畳ありましたが、何よりBPRの西口氏の取り組みが最も印象に残りました。
「あるべき姿」を求め、見つけたら徹底してやり抜く。完全にローソンのファンになってしまいました。
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このひとは、『経営人』だと思った。
たまたまコンビニなだけで、中身が違ってもこのひとは『経営』できるプロなんだ、そう思った。